宮田珠己のレビュー一覧
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久々に小説ではなくエッセイを。
というか単行本で読んでるので再読ですが。
日本中に散らばる巨大仏と
巨大仏のある風景を見るべく西へ東へ巡る旅。
何でもかんでもエロス志向の女性編集者と
巨大仏にパイルダー・オン的な願望を持つ編集者とともに
40mオーバー(基準はウルトラマン以上)の
仏様や観音様の持つ不思議さや違和感の正体を探る珍道中。
巨大仏にそそられつつあった頃に読んだのがこの本。
その後、正直まだ東京湾観音しか行けてません…。
今度こそもっと行こうと再び読んで心に誓いましたね。
仙台と久留米は特に行きたいなぁ。
宮田さんの特徴のある文体は昔から好きですが -
Posted by ブクログ
ネタバレ「一瞬の風になれ」を彷彿とさせる陸上小説。
5人の少女の苦難と成長の物語。
どんなに調子良く進んでいても、運が必要。
自分が肉離れを起こすかも知れない、メンバーがミスするかも知れない。私には日頃の努力はもちろん、極限状態に打ち勝てる精神力を得ることで、勝負の土俵に上がれるスポーツ…?!と思いました。
また学年が上がるにつれ競技者としての成長だけではなく、視野が広がり自分のことだけではなく他の人の様子まで見れるようになる成長ぶり。高校生ってこんなに変わるんだとしみじみ思いました。
個人的には、風香の結愛や唯とのその後の関係がもう少し読みたかったです。
あとエンジェル先輩がもっとみたかった…!
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中堅高校陸上部の女子選手たちの群像劇。率直に言うと、おもしろかった!少女たち一人一人が順々に登場し、独白、本人視点の会話を綴った短いまとまりがどんどん積み重なり、クロスしながら物語が進んでいく。陸上という奇跡の起きない競技の残酷さと才能ある者への妬み、嫉妬、羨ましさ、などドロドロした気持ち、言葉がじとっとまとわりつく前半は、なんとも読むのに労力がいった。が、軋轢が誤解や悩みやらをそれぞれが超えて、もしくは飲み込んだ先に、良い方向に歯車が回り出した途端、ぱっと読んでるこちらも軽やかにページをめくり、一人一人を応援してしまった。
蛇足ながら、これは子供に読ませたい。こういう想い、経験をしてほしいな -
購入済み
だいたい……っていういい加減なタイトルが気に入って、読み始めた。いい加減に初めて、いい加減に、歩いて、寄り道もしながら、結局、歩いて、廻っちゃったよって感じの、四国八十八ヶ所だった。こういう旅も良いなぁ〜と思う(笑)奥さんは、お留守番だったのよね~行きたくは、なかったのかしら?
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ネタバレなんだか面白そうと思い手に取ったら、行きたい観光地がたくさんあった。今年の3月に本に載っている四国お遍路の1つの善通寺に行ったが、五重塔の柱が浮いてるのに気づかなかった…
時代を経て塔が縮んできた時に柱としての役割を果たすとのこと。築100年程だが、先を見て柱を浮かしている技術が凄い。生で見たかったなと思った。
善通寺は弘法大師誕生の聖地であり、東寺、高野山と並ぶ大師三大霊跡の1つで戒壇巡りでは弘法大師のお声がAIで再現されているのが聞けます。お寺としても素晴らしい所だったのでザンテイ世界遺産で見つけることが出来たのが嬉しかった。
他にも善光寺や熊本阿蘇のカルデラも行きたい!世界遺産だから行く -
Posted by ブクログ
何のために、なんて考えていると旅はいつまで経っても始まらない。意味を考える前に計画を立て、結論が出る前に出発してしまう。これが大切。遍路をしたい理由であったのは、一周してみたい、全部回ってみたい、いっぱい歩きたい、だけ。
やりたいことは面倒くさい。案外知られていないが、これは人生の根本原理の一つ。何事もやってからだんだん面白くなるのであって、やる前はどんなことでもめんどくさい。めんどくさいけど、やり始めると面白くなる。
旅の醍醐味の最たるものは、今自分がその場所にいるという実感ではないか。今自分はここにいる、という発見ほど清々しいものはない。おお、私は今こんなところにいる。その臨場感にこそ旅