宮田珠己のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北尾トロ氏の解説と、自分とこの本の出会いがぴったりマッチしていておどろく。
力の抜けた表紙のイラスト、すべてひらがなのタイトルがあらわす通り、著者のとりとめのない日常的エッセイ。
なんというか、すべすべで乳白色のぼんやりとした世界にいるみたいだ。気温は寒くも暑くもない。どこまで歩いても景色は変わらないし、座ってみても、寝転んでみてもそれは同じ。たまに現実が、テレビ画面を通してみるように遠くにちらっと映る、そんな世界。
旅エッセイを書かれている方だし、ちゃんと奥さんと息子がして、ほんとうに「なみのひとなみのいとなみ」か、それ以上の生活をしているだろうに、その日常がすごく遠く見える、なんだか不思