あらすじ
何だ? これは!? 岩の上にミニチュアが! ベトナムのヘンな「盆栽」の謎を探る紀行エッセイ――「仮にも一国の伝統文化が、こんなおもちゃのようなマヌケな感じでいいのか!」…ベトナムに旅した著者の琴線を揺さぶった、「ヘンな岩」ホンノンボ。それは、山か島のようで、家や人物のミニチュアがのっており、水を張った鉢のなかにある。もっともっと多くのホンノンボに出会いたい。幻の傑作紀行エッセイ。
◎「私も宮田さんの真似をして、ホンノンボの中に入ってゆきます。まずは自分が、ミクロの決死圏のように小さく縮んだことを想像します。そうしてホンノンボの中にぴょんと着地してみます。すると水盤上の岩石は、あたかも中国の高僧が描いた水墨画の幽玄の世界に感じられます。なるほどなあ。」<浅生ハルミン「解説」より>
※本書は2007年2月、ポプラ社より刊行された単行本に加筆訂正したものです。
感情タグBEST3
ゆる盆栽のゆるエッセイ^_^
あー面白かった^_^
好きな作家さんの作品だけど、気づいた頃には探してももう買えなかった。
電子書籍で読めると作者が紹介していたことを思い出し購入。
おすすめです!
Posted by ブクログ
著者の他のエッセイの中でも紹介されていたベトナムの盆栽・ホンノンボ。はじめはホンノンボにしてもジェットコにしても読む気はなかったのだが、著者に心酔するうちに読みたくなった。著者の視点の面白さを再確認した。
Posted by ブクログ
ホンノンボとはベトナム式盆栽。水と岩を配して植物や人・建物のミニチュアを配したもの。筆者はベトナムでホンノンボを見て興味を持ち、業者や愛好家、岩やミニチュアの産地を訪ねあるく。写真で見る感じでは、山水画的というか太湖石を配した中国式の庭園を小さくしたような世界でなかなか奥深そう。
Posted by ブクログ
面白かったのだけど、めんどくさがりのおっちゃんにはあのカラー部分、口絵つうのか、を参照しながら読むのが面倒。勿論あれがなければ面白味半減なんだけど、もうちょっと挟み込む位置に配慮が有っても良いのでは⁇
これは編集担当者の責任だけど。その分星を減らしてしまった。口絵写真は最初に集めたほうが良かったと思う。
これがWebサイトのコンテンツみたいにうまいこと写真が配分されていればもっと宮田さんワールドを楽しめたはず。
Posted by ブクログ
2005~6年webマガジン連載。支那の盆景が日本では盆栽となったが、ベトナムでは周囲が水であることが必要条件のホンノンボ(ホン=ノン=ボ、で「ホン」は島を意味する。岩山はヌイノンボ)岩があり、草を木に見立てたりでミニチュア人形を置く(山水画のように小さな人物で雄大な自然のスケールを表現する)(太公望と西遊記と碁を打つ二神が定番)(まるで精神科の箱庭療法)。巨大仏探訪で知られた著者が惹かれたのは、突き詰めて考えなくて良いその“いい加減さ”に共通点があるような。人気になるかも知れない、俺もちょっと欲しい
Posted by ブクログ
それなりに面白い本。
作者がホンノンボに魅せられて、取材をする苦労話もホンノンボの本質に迫ろうとする考察も面白いのだが、イマイチのめり込めなかった感がある。
文庫じゃなくて大きい版で読んだ方がよかったかな。あるかどうか分からないが。
Posted by ブクログ
宮田さんの本が好きで購入。
宮田さんっぽさは緩やかな気もしたけれど
これはこれで良かった。
ホンノンボ
作りたくなりました。
日本にもこんなミニチュアが安く大量に並ぶ店があればいいのになあ。