吉上亮のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
心臓の元の持ち主の記憶だと線上で殺されたみたいだけれど、そんな心臓がどうして主人公に移植されることになったのか、何かが因縁があるのか気になります。
-
Posted by ブクログ
入国者による宗教活動が解禁される信仰特区構想。そのPRイベントの最中に爆弾テロが発生、多数の関係者が死亡した。捜査を開始した刑事課一係は、急速に色相を濁らせた重要参考人の聴取に向かう。そこで見たものは、さらなる爆弾テロを示唆する痕跡だった。〈シビュラシステム〉が存在する世界で、宗教は、信仰は、如何なる意味を持つのだろうか。
細かい描写はアニメで追いきれない部分も含めて小説で読むと、この時はこう考えていたのか~と思うところが多くてPPファンなら楽しめる。映像だとさらっと流れてしまっていまいち理解が追い付かない部分も、ゆっくり読み返せるのはいい。ストーリーはすでに知っているので新鮮味は少ないけれど、アニメとの齟齬がないというか違和感を感じさせないのは吉上さんの筆力だと思う。如月の過去を知ると、彼女が恋愛感情とかじゃなく、自分の居場所や生きる意味をイグナトフ夫妻からもらえたことが嬉しいし、いつか幸せになってほしいと思う。執行官の中では一番肩入れしたくなる。 -
Posted by ブクログ
岸辺露伴は動かないシリーズの第2弾。全4話からなる短編小説集。
「幸福の箱」:幸せになるために結婚したのに幸せの形は各々違う。結婚の理想と現実を極端に表現した1話。最終的な感想は露伴と右に同じく。
「夕柳台」:老害ここに極まる。自分と同じ意見の人の意見しか聞かないで自分が正しいと思う。いわゆるエコーチェンバーの極限。年寄りなのにみんな耳が遠くないのが地味にすごい。
「シンメトリー・ルーム」:エコーチェンバーの極限パート2。続編でシンメトリー教VSアシンメトリー教の話も読みたいと思った。
「楽園の落穂」:喰うものと喰われるものが逆転している恐怖の話。宇宙人とかAIに支配される話は目にするがまさか麦とは!!発想力に脱帽。
岸辺露伴は戯れなかった。第1弾と違い、今回は巻き込まれまくっていた。しかもヘブンズ・ドアーが効かないこともあり露伴の地頭の良さや柔らかさ、発想力、それを実行出来る行動力が出ていた。自らが体験しないとリアリティが出ない、全くその通りで、何事も経験とは言うがそれが人間そう易々と実行できない。それをやってすごい目に遭いながら自らの血となり肉として吸収する。そういう出来ないことをやる露伴が好きだ。 -
Posted by ブクログ
――
なんだかどこか醒めている。
ばっちり面白かったし、作り込まれてもいるんだけれど。PSYCHO-PASSと楽園追放からの流れで読んだので内容的には期待通り、期待以上。けれどなんだか所々にある無理筋というか力技というか…子供が人形遊びでヒーローごっこやってるみたいなところが(すげぇ悪口じゃん)、なんだか。作りが良いだけに残念。
それでもやはり、この年代の代表作というか、指標的な作品ではあるのでしょう。この手の世界観を、皆が共有できるくらいには誰でも思い付けそうになっている、っていうのはジャンルが成熟してる証だよなぁ。
かと云ってこれを皆が書けるかというとそんなことはないのだ。真似する輩は増えるんだろうけど。そのへん、丁度一昨日くらいにダウンタウンのフリートーク漫才が話題になったけれどそれと似ている。誰にでも出来そうで、けれど本当は、特定のひとしか成立させることのできない凄みみたいのがある。それを可能にさせるのは何か、じっと考えてみよう。
☆3.4
-
Posted by ブクログ
東京都知事選挙が始まった。候輔はアイドル政治家・小宮カリナとトップ格闘アスリート・薬師寺康介。お互いに一歩も譲らない選挙戦の最中、小宮陣営の脳科学者・土谷荒城博士が殺害され、捜査を続ける刑事課一係と薬師寺陣営も襲撃を受ける。事件の背後には、やはり“狐”の影が・・・。灼と炯は都知事選に仕組まれた恐るべき目論見を阻止できるのか。
アニメを見たのが随分前になってしまい記憶が薄れていた分細かい描写がたくさんあり非常に満足しました。吉上先生のノベライズは厚みがすごいのでいつも期待していますが、きちんとアニメをさらに掘り下げる丁寧な仕事で安心して読めますね。心の中ではどう思っていたとか、表情だけでは読み切れない(特に静火などは顔に出ないのでさっぱり分からず)ので、ちょっとでも感情の描写があるとおお~こう思っていたのか~と新鮮。朱のとった行動も薄々分かってはいたものの少しずつ文章で明かされつつあってどきどきする。しかしFI編見ても全然真相が分からない(笑)続きを首を長くして待っています。 -
購入済み
紙の本を…
デジタル版だと表紙のイラストが入ってない。。。悲しい。
もちろん小説も読むし、内容は良さそうだけど、とにかくイラストが見たくて買ったのでがっかりした。
(試し読みはしたけど、アプリなら表示されるかと勝手に思いました)
「紙の本を買いなよ」ってことなのか…?
…紙の本を買い直します。 -
Posted by ブクログ
魂を数値化する巨大監視ネットワーク・シビュラシステムが人々の治安を維持している近未来。刑事たちは日夜、犯罪に手を染める前の“潜在犯”を追う。難民や物資を輸送するドローンの墜落事故現場を調査する新人監視官・灼と炯は捜査をすすめるうち、事故の背後に、何者かが仕掛けた巧妙な犯罪の影を感知・・・。正義と法の価値を問う、物語の幕が上がった。
アニメは見ていたのであらすじは知っていますが、やはり小説ならではの細やかな背景や感情の揺れが分かっていいですね。ビフロストのあたりなど、動画だけだと理解が足りないところも文章だと何度も読めるからいいな。結構な厚みの文庫本ですが、もともとのストーリーが面白いのでのめり込んで読めました。あ~続きが楽しみ。朱が監獄へ行く羽目になった例の事件については結局アニメ本編でも明かされませんでしたが、断片的な情報からいうと、局長が慎導の父やイグナトフの兄を殺して、その局長を朱が殺したってことになるのか?でもだとすると、朱は不自由でも慎導を監視官に推薦できる立場にあるってことになるのか・・・。うーん。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界観も保ってたので、なかなか面白かったと思う。キャラクターありきなので、オリジナルだったらどう感じるかは別だけど。
・「幸福の箱」。キャラの表情まで想像できて面白かった。人間の狂気と愛。
・「夕柳台」。思い返してみると、あまり印象に残っていない。アクションのための設定という感じ。
・「シンメトリールーム」。これは引き込まれた。古代の神殿など、荒木飛呂彦っぽい要素がたくさん。部屋の脱出も、どうやって脱出するのか、最後まで楽しめた。これも人間の狂気を感じる。
・「楽園の落穂」。人間が自然を支配する、というキリスト教的概念の人と、科学に疎い人には衝撃の設定?ここに書かれていることは、本当のことでもある。突き詰めれば、生物は遺伝子の乗り物。
※元ネタは「ホモサピエンス全史」かもしれない。 -
Posted by ブクログ
2117年冬、公安局ビルに一台の暴走車両が突入する事件が発生。その運転手は青森にある潜在犯隔離施設“サンクチュアリ”の心理カウンセラー・夜坂泉だった。しかし取調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。監視官の霜月美佳は、執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。そこで待っていたのは、“偽りの楽園”だった(『罪と罰』)。常守朱が公安局刑事課一係に配属される前の2112年夏、沖縄。国防軍第15統合任務部隊に所属する須郷徹平は、優秀なパイロットとして軍事作戦に参加していた。三ヶ月後、無人の武装ドローンが東京・国防省を攻撃する事件が発生する。事件調査のため、国防軍基地を訪れた刑事課一係執行官・征陸智己は、須郷とともに事件の真相に迫る(『First Guardian』)。
映画のノベライズ。サイコパスの中でも劇場版は円盤が出るまで繰り返し見たりできなかったので、かなり詳しい描写があると本当に助かる。霜月は最初登場したときは嫌なキャラだなと思ったけれど、シビュラ社会の中で、常守とは違った形でもこれだけ正義を信じ生き方を確立できるのはすごく強い芯があるからなのだなと思う。宜野座の目からどんな風に彼女が映っているのか分かってアニメだとそこまで深くは描かれないので新鮮でした。「二人の番犬で良かった」と思える彼にほっとする。須郷の話はすごく切ない。彼が自分が何をしてしまったのか知って、ひどく苦しむだろうに、それでも巻き込むことを決めた大友夫妻の行動は、その理由は分かるけれど、それでも須郷に酷だよなあ・・・。 -
Posted by ブクログ
オムニバス形式の短編集
「岸辺露伴は戯れない」☆平均2.5
=幸福の箱=
この作者は相変わらず比喩がテキトー。
つまらないのでは無く、くだらないストーリー。
作中に一つだけ興味をそそられた文章が有った。
「時間の無駄」。☆ゼロ。
=夕柳台=
不気味な謎解きにワクワクし、
中盤より少し後くらいまでは面白かった。
しかし、この結末には拍子抜けした。
襲撃者の本質を一切明らかにしないままなのが、
まず露伴にはあり得ない事。
敵が何者なのかも、阻止する方法も分からないのに
そこに住んでみたいなどど言うものか疑問が残る。☆1つ。
=シンメトリー・ルーム=
この作者で唯一読み応えのある作品。
愉快で痛快、言い得て妙な表現が小気味よい。
露伴シリーズ2冊を通し、
この作者が一番ジョジョ本編を理解している気がする。
漫画を読む時のスピード感が楽しめた。
余りに面白くて繰り返し3度も読んだ。☆5つ。
=楽園の落穂=
とても良質な作品。
しかし、お馴染みの奇妙な冒険ではなく、
原初の恐怖、重厚なホラーであるため、
露伴の世界観にそぐわない気がする。
だが、作品自体は大変面白い。
もっと別の形で、長編小説として読みたかった。☆4つ。