木原音瀬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原作未読。 最近麻生さんが好きで過去作品も読んでいるけど、やっぱりコミカライズは独特だなぁ…。
コミックス1冊使っても、物語としては腑に落ちない部分や説明不足な箇所もあるし、正直これで完璧って読後感ではないけれど。 でも、漫画でこの小説を表現しようとしたら、多分この作品が最良なんじゃないかしら?
木原さん作品ならではの重いテーマ『記憶喪失』
事故に遭う前の隠された自分の過去を探す男と、必死に過去と世間から男を隠そうとする同居人。 点が線になろうとするたび、何かが形になろうとするたびに嫌な気配が濃くなる一方で、読み進むのが怖いのに先が気になる作品だった。
原作は三部作で、コミカライズも続編がありそうなあとがきだったけど、いまはどんな状況なのかしら…。 続き、というより二人のその後が気になる。 不器用だけど普通の幸せを掴んで欲しいなぁ。 -
Posted by ブクログ
「美しいこと」を読んでから、いつか他の木原さんの作品を読んでみようと思っていたのですが、ある本屋で大量に発見。まとめ買いをしたうちの一冊を今日読んでみました。
巻末をみるとかなり初期の作品らしいのですが、ほかのBL作家さんによく見られるような、初期故の文章の不安定さが無く、すんなり物語に入っていけました。(文章が稚拙だといちいちひっかかって、物語に入り込めない。または時間がかかってしまう)
1冊にまとまっているものの、どうも章立てにしてはすんなりいかないなと思ったら、各々別に書かれたものらしいですね。それなら納得です。
話自体はよくある設定、ひねりもないので、短時間で読んでしまえて、あまり印象にも残らない感じ。
妄想させてくれる小ネタも散らばっているので、BL読みたい、、、で読むには丁度いいかも。
他にも数冊買ったので、順番に読んで行こうと思いますが、ほとんど新書判なので、このBooklogには感想を載せないかもしれません。 -
Posted by ブクログ
近所にこの本が全くなくて、小説の2ヶ月後に購入。 どうしても先にコミカライズが読みたかった…
噂に違わぬヒドい攻・村上。 頼れる人が誰も居ないボロ雑巾以下の状態を拾って貰ったら、宇野を神様みたい…って誰でも思うよね。 なんかその流れでセックスして終わってしまったので、私の心は救われないんですが…(´;ω;`)
宇野みたいに恋心を引きずった事もないし、正直再会した時の村上がホントヒドいので、共感度ゼロだったり(笑) でも、コミカライズ難しい話だったんじゃないかな〜と思った。 いろいろとハードル高い2人( ̄∀ ̄)
小説で続きが読めるとの事だけど、私の心は耐えられるかな? -
Posted by ブクログ
臭い、汚い、狡猾、の3K攻と、鈍い、ぬるい、流される、の3N受の話。
木原節炸裂とまではいかないものの、いつもの嫌~な奴が
登場のお話です。泣けるBLで読んだときには、これから心の距離を
つめていって……と期待していましたが。
いやぁ……期待通りにしてくれるわけないですよね、木原さんだし。
後半は攻視点なんですが、もうこの男がはらわた煮えくりかえる
くらい最低男なんですよ。受がもし女だったとしたら、本当にリアル
にいそうな男だけに、じわじわくる。
別れた元カノと再会して、未練たらたらな攻というのはまだいいとして、
そんな攻を諦めようとして、前に進んだ受を責めたて、何が何でも
手放すまいと足掻くあの醜さといったら……。
寂しいからそばにいて欲しい、でもそれは愛とか恋という種類の
ものじゃない。
そうとわかってても、結局は受け入れ流されてしまう受が哀れで
ならないのがイタタタタ……。
終盤とか、これもう絶対二人がくっつくことないだろ、と思ってたん
ですが、何というかかなり肩すかしなラストでして。
あとがきで校正入って、ってあったんですが、恐らく今より最悪で
鬼畜な村上であっただろう校正前のものが読みたかったです。
木原さんにしては、何とも言えない中途半端な感じがして違和感
ありました。あそこまで最低男なんだから、もっと徹底的にやって
くれたら、清々しかっただろうなぁ……とか思う自分は、もう十分
木原ワールドにずっぽり嵌り込んでるという罠。
これが他の作家さんだったら、もっと恋愛要素盛り込んでよ、とか
思うのが不思議。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ妻を病気で亡くしてから、二年。
柏原岬は、小学生である自分の子どもと、二人で慎ましく生活をしていた。
高卒で自動車工場に勤める岬は、収入は少ないけれど、仕事の仲間に恵まれ、何とか生活をしていた。
そんな岬の元に、突然、生き別れになっていた兄・仁の会社の人間が現れた。
彼らは、兄が記憶喪失になったと言い、岬の名前を呼んでいるので会いに来て欲しいと言うが、二年前、病気の妻に手術を受けさせるために、お金を借りに行った際に、仁に冷たくあしらわれて以来、縁を切ったつもりでいた岬は、そっけなくその話を断る。
ところが三日後、岬の家の前にその仁が置き去りにされていたのだった。
おまけに仁の様子は、明らかにおかしい。
どうやら仁は、記憶を失った上に6歳の子供に戻ってしまったのだ。
岬は、冷たい態度だった仁のことを忘れられず冷たく当たるものの、さりとてその状態の仁をほうっておけるはずもなく、一緒に生活をし始める。
見た目の大きさとは裏腹に中身はまるっきり六歳の子供である仁に、岬は戸惑うけれど、仁の何処か怯えた様子に胸を打たれ、次第に六歳の仁を受け入れ始める。
ところが今度は仁が、六歳の子供の無邪気さで、岬を好きだと言い出して……
という話でした。
えーっと、中身がどうとか言うのではなくて、個人的にはものすごく不完全燃焼で頭を抱えているんですが、これってハッピーエンドなんですかね?
結局のところ、岬は中身が六歳の仁を受け入れて体の関係まで持っちゃうんですが、当然のごとく、記憶喪失の定番として、仁の記憶が戻って、仁は一度、岬の元を去って行く。
でも結局は記憶の戻った仁ともう一度くっついてハッピーエンド、なんですが。
岬は記憶の戻った仁をよく知らない。
おまけに仁は、手術代を貸してくれと頼まれた後に、お金を祖母経由で岬に渡してきた殊勝なところはどこにもない口調で、どうにもこうにもいけすかない上に、上から目線で。
祖母の語る「優しい仁」とちっとも私の中で一致しなくて。
むしろ、最初に岬が反発を覚えていた仁像との方がよっぽどしっくりくる感じなのに。
「相手のことをよく知らないから」という理由で受け入れてしまうことにびっくり。
更に、仁にまずは体からと言われて、そこから始めちゃう岬に完全に置いてきぼりをくらって、そしてそのまま物語が終わる……という。
す、すみません……
続きが欲しいです……。
えーっと、ものすごくものすごく、記憶が戻った仁とラブラブしている岬が見たい! 見たかったです!
こんな状態で始まって、二人はラブラブできるんです? というか、岬は幸せになれるんです? と言いたい。
読み切りの話が、岬の息子に関わる話だったので、それから後も、二人は同棲を続けてそれなりに幸せにしているってことはわかるんですけど、丸いというか甘い受け答えをする仁も見たかったし、幸せになった岬も見たかった私としてはものすごく不完全燃焼でいま、泣きそうです。
話としては、とっても面白かったので、もうちょっと続きがあれば大満足だったのにすごくすごく残念です。
読み切りにいたっては、完全なるアンハッピーエンドで、たまにはこんなBLがあってももちろんいいと思うんですが、何せモヤモヤが消えてくれないので、残念、という感想しか抱けませんでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ里見浩一は、友人が持ってきたゲイ向けの雑誌を、他の友人と共にふざけて眺めていた。
そのうちに誰かが文通コーナーに書いてある相手に「手紙を出そう」と言いだし、相手が好みそうな内容をみんなで並べ立てる。
その手紙を「里見の名前で出していいか?」と聞かれ、「いいよ」と答えてしまう。
数日後、里見の下に届いたのは、「一度会いたい」と書いた手紙の返事であった。
「人の真剣な気持ちを笑うような真似をするな」と友人に言われたものの、里見の想いを寄せる相手が「見に行きたい」と言い出したことから、里見は断りきれずついつい「いいよ」と言ってしまう。
待ち合わせ場所に指定された喫茶店で、指定された席にいたのは、ホストのような見た目をした派手な男で、しばらくすると席を立っていってしまう。
それでほっとしたのだが、店を出て行く寸前、実は里見に返事を送ってきた男が店を出て行った男とは違う男であることに気がつく。その男は、里見の通う高校の教師・高橋だった。
一度はその店を後にしたものの、その高橋が、まだ待っているような気がして、里見は電車に乗って帰る前に再度店に戻ると、やはり高橋はいた。
「自分はゲイではないから、付き合うつもりはない」
そう告げようと思ったのだけれど、高橋の怯えるようなすがるような顔を見ると、ついつい言いそびれてしまう。
それどころか、帰り際に相手の連絡先を受け取ってしまい、途方に暮れてしまう。
その後、直接言うよりはいいだろうと思い、「付き合えない」という言葉を告げるために何度か電話をかけるけれど、そのたびに話が弾み、言い出せないままに終わってしまう。
そのままずるずると週に一度、会って話す関係が続き――
という話でした。
まさにミイラ取りがミイラになってしまったお話。
最初はそんなつもりのなかった里見が、高橋と逢瀬を繰り返しているうちに、次第に彼に惹かれていって、片時も離れられなくなって、最後には養子縁組までしてしまう。
なんか、若さって怖いって思うけど、そこまでいったらもう若さじゃないですよね。
優柔不断だった始まりがいつしか本当になってしまったお話でした。
ちょっとしっとり落ち着いた話なので、そういう話がお好きな方にはオススメします。