七月隆文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある日、高校に転校してきた優花には、大きな天使の羽が生えていた。それはぼくにしか見えない羽らしい。優花は最初から僕に馴れ馴れしく話してきて、「天に帰る方法を一緒に考えてほしい」と言ってきた。しかし、本当の目的は別にあったのだ…。
軽くてあまーい、わた菓子のような作品で、出版社どこだっけ?と、気になるレベルである。文春文庫だよ。最後の広告には「江戸川乱歩傑作選 蟲」なんて広告が載ってる本だ。
ほとんどの項は、新海良史の視点で描かれる。したがって、天使である優花、成美、健吾の考えていることは、ほぼわからない状態で過ごすというのが、この作品の一番重要な部分になる。真ん中すぎに優花の手の内が、優花