あらすじ
幽霊が視(み)えるようになったぼくは地縛霊の館川小梅さんと出会う。娘が今どうしているのか知りたいけどここから動けない……そんな小梅さんに頼まれ、代わりに会いに行く。そしてぼくは知ることになる。娘の鶯さんがずっと母親を憎んでいること。そこには、娘を想う母の愛が隠されていることを。少年が幽霊たちの魂を救う人気シリーズ第2弾。せつなくて、心が温まる。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前作の方がよかった という気持ちにさせない、続編らしい続編でした。しっかりと前作の素晴らしさを無駄にしないお話ばかりで読後の満足感がありました。
Posted by ブクログ
前作に引き続き、霊感のある主人公が現世に未練を残した幽霊を助けるお話です。もちろんメインのストーリーも好きですが、やはり妹の柚との掛け合いが好きでした。最後の終わり方から続きはないかなと思っていますが、もし3が出れば即刻買います。
Posted by ブクログ
幽霊が視えるようになった主人公のぼく「明」のせつなくて心温まる連作短編の第2作目です。前作との繋がりがしっかりとありますが、前作と違い登場する霊にバリエーションがあります。ただ、これまでと同様に霊は女性ばかりです。義理の妹の「柚」と主人公との関係が、この2作目でも進まなかったので、いくらなんでもわざとらしくも、やきもきします。後日談も前作同様にあります。ほっこりします。
Posted by ブクログ
前作に続いて読みやすく一気に読んでしまった。涙もろい自分は少し涙した一節もあった。
できれば前作を読んでそれほど時間をあけずに読みたかった。その方が良いと思う。
Posted by ブクログ
どストレートな「感動」もの。
嫌いでは無いが、おっさんが読むものでは無いか。
「恋愛事情」が中学生っぽい酸っぱさ(^^;
おっさんとしては、も少しひねりが欲しいが、
それは「対象違い」ということでしょう(^^;
Posted by ブクログ
「幽霊が視えるようになった」というぼくが主人公の第二弾短編集。幽霊と言っても前作同様怖い雰囲気など全くなく、美しく澄んだ空気感の漂う作品です。
第2弾では、3人の幽霊が出てきますが、前作がぼくと同年代の様々なタイプの女の子との出会いだったのに対して、今回は地縛霊だったり生霊だったりと違う意味で世界が広がりました。中でも惹かれたのは、お母さんの霊が登場する「花と鳥」でした。最近、琴線に触れるような本を読んでいなかったこともあって、うっかり油断が暖かく頬を伝ってしまって…ヤバイなぁと。あとは、珍しく登場人物が豊富で場面転換の多い 「静かの海」でしょうか。前作から引きずる妹の柚との関係が一つの山場を迎え、そして、そして満を持してあの彼女が再臨。これには感激しました。また彼女に会えた。最後にタイトルの意味が明らかになり、そして…。とても切なくて寂しくもある幕切れですが、こんな風に終わらせてくれた七月さんには感謝したいと思います。もの凄い余韻感です。
前作もそうでしたが、何だかいつまでも尾を引くんですよね、この作品。荒唐無稽だし、取り止めもないし、軽いって言えばそれまでなのかもしれないですが、前作を読み終えてもうかなり経つのに何故か記憶から消えてゆかない不思議。この作品も恐らく同じになるかなという予感が自分の中でしています。非常に読みやすいということもあって、読書中に感情が素直に揺さぶられる分、逆に心に深く刻み込まれるのかもしれない、そんな風にも思いました。
Posted by ブクログ
1を読み、続編が読みたくなり2を買いました。
切ない物語ですが、素晴らしい作品だと思う。
2冊一気読みでした。
妹、柚との今後も気になるますね。
Posted by ブクログ
前作で、一度、きれいに完結はしているので、
本作は、新装開店な感じかな?と思いましたが…、
最後は、もぅ一押しな感じで完結していたし、
新章といぅよりは、後日談であり、完結編でした。
主人公と父親との確執に、違和感は感じましたが、
13年前に書かれた、新人の頃の作品ですからね、
多少の荒削りな部分は、まぁ、許容範囲でそぅ…。
ただ、収録作が短編3作では、ちと少なぃかな~。
文庫化にあわせて、新作書き下ろしが欲しかった。
前作ほどの印象も、新しい発見もありませんが…、
前作そのままの流れで、程よく完結に至る内容で、
むしろ、それでよかったと思います。
Posted by ブクログ
前作に続き、幽霊の見える主人公が幽霊の想いを
叶えていく作品ですが、前作は幽霊がオール女子高生だったのに、今回は異色な感じです。
軽く数時間で読める作品なので、もう少し掘り下げて欲しいというか、内容を厚くしてもらいたく感じました。
数少ない不満点は、主人公が父親を憎んでいる理由があまり理に適ってない気がすることかな。
Posted by ブクログ
須玉明
高校生。交通事故がきっかけで幽霊の話せるようになる。ハンバーガーショップでアルバイトをしている。
柚
明の一つ下の義妹。
館川小梅
幽霊。地縛霊で二十年間マンションにいる。恋人と別れてシングルマザーとして鶯を産む。
御影鶯
小梅の娘。実の父親に引き取られた。下着メーカーでデザインをしている。
御影
コージ。小梅の元恋人。鶯の父。
信之
鶯の婚約者。
柳瀬
明の母と駆け落ちした。
鈴置杏奈
柚の友達。明と同じハンバーガーショップでアルバイトをしており、明より三ヶ月先輩。
田中
ハンバーガーショップのシフトリーダー。
穂谷寧子
二十代女性。杏奈の兄の元カノ。
雪秀
杏奈の兄。
鈴置杏奈
小学校高学年くらいの少女。悪霊。生霊。
井倉
明の友人。
三森こずえ
成仏した幽霊。お盆の間は戻ってこられる。
片山
こずえのクラスで人気だった子。
桃香
明の初恋の幼なじみ。去年の夏に成仏した。
聡美
桃香の妹。
Posted by ブクログ
1と2の両方を続けて読んだ。
登場する幽霊は、みな女性ばかりだったので、男性やその他LGBTQの方なども登場させたらもっと面白くなったのではないかなあと個人的に思った。
あとは、兄妹間での恋は血が繋がっていなかったとしても、読んでいて気持ち悪さを覚えた(^_^;)
Posted by ブクログ
読みやすくて一気に読めました。
前作に続いて幽霊の心残りを一緒に解決する話。
前作は高校生の幽霊ばかりだったのが、もう少し上の年齢の幽霊も出てきました。柚も高校生らしくて楽しみながら読めました。
ただ前作では気にならなかったのですが、登場人物が大人の幽霊になったことで、少し話の中身が薄く感じてしまいました。
Posted by ブクログ
*
君にさよならを言わないと、決めた。
*
君にさよならを言わないの続編。またテンポよく読めた。登場人物が幽霊が多いため、愛着が湧いても切なさも残る。
エピローグでその後が分かるのがいい。
.
Posted by ブクログ
綺麗で眩しかった一巻に対し父に反抗的な明が明かされる等苦さも内包している。昔捨てた結婚する娘を見たい地縛霊の母、義妹の柚の友達の過去の生霊の実兄への執着、学校で根暗に過ごしていたお盆の少女。バーガーショップでの不慣れなバイトぶりが具体的で興味深い。明の初恋への一途さが切ない。訳有な家族問題は三巻へ?
Posted by ブクログ
幽霊が見えるようになった僕の幽霊との出来事を描く連作短編。
娘が心配な地縛霊の小梅さんの話がいいね。こういった親子の情愛物は、とんと弱い。泣きましたね。
幽霊が見える僕と義妹との関係も爽やか。
いい本ですね。
Posted by ブクログ
主人公は色々とこの世に未練のある幽霊を助けている点(なぜかすべて女性だが)は善行を積んでいると思うが、自分のことに対しては非常に朴念仁で残念。特に義理の妹の柚に対する態度は「豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ!!」と怒鳴りたくなるぐらい酷い。ただ、死んだ幼馴染が生まれ変わると聞いたときには、少し反省した態度が見られていいのかなとも思った。続きを読みたいとも思うが、続きがなさそうなのが残念。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ
今回は地縛霊に過去の思念、前作とは少し雰囲気が違う。
過去の思念が悪霊化するとか…負の感情というのは怖いものなんだな。他人を好意的に見る姿勢を忘れないようにしたい。
しかし、生まれ変わるとお盆にも帰ってこなくなるというのは、少し複雑な気持ちになるな。
大切な人が生まれ変わって、どこかに存在するというのも、それはそれで喜ぶべきことなのかもしれないけれど、年に一度、お盆にお迎えすることが心の支えになることもあるわけで、んー、難しいな。
柚ちゃんとの関係は明らかになったものの、スッキリしない。
やっぱ、要らなくないかな?
Posted by ブクログ
温かくも切ない物語二作目。今回は地縛霊や生霊等前回とはまた違った種類の話が多く、主人公とかかわりが深い人の話もあり、前作よりも、より楽しめる。最後に後日談があるところは前作同様とてもよく、満足。