あらすじ
「明くんと久しぶりに話せた……」事故がきっかけで幽霊が見えるようになったぼくは、六年前に死んだ初恋の幼馴染、桃香と再会する。昔と変わらぬ笑顔をぼくに見せる桃香は、ある未練を残してこの世に留まっていた。それは、果たせなかったあの日の約束……。桃香の魂を救うため、ぼくは六年前に交わした二人の約束を遂げる――。少年と幽霊(少女)たちの魂の交流を描く感動の連作短編。切なくて、温かい。
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七月さんの本は2冊目。個人的に七月さんの言葉選びが合うのか非常に読みやすいと思いました。比喩表現が素晴らしく、「リビングには夕闇がほのかに積もり始めている」の表現が印象に残りました。何より妹の柚が可愛かったです。
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幽霊が視えるようになった主人公のぼく「明」のせつなくて心温まる連作短編です。4作品と後日談が入っています。最初の作品で幽霊となった初恋の幼馴染の桃香と再開します。6年前の果たせなかった約束を・・・泣きます。そのほかの作品も幽霊は女性ばかりですが、あたたく、ほっこりのお話です。義理の妹の「柚」と主人公との今後の関係も気になります。
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事故で幽霊が見えるようになった高校生が、初恋の幼なじみ、画家を目指していた元クラスメイト、通り魔殺人の犠牲者、大会前に病死してしまった陸上部の少女。たちのために奔走する様子が何とも心温まる短編集で、素敵でした。
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事故によって幽霊が見えるようになった主人公。その幽霊たちと関わり、幽霊の希望を叶えてあげようと奮闘する話。
幽霊の想いを伝えたこと、願いを叶えたことで成長していく人達の姿がとても魅力☺️それに、最後の章には後日談もあり、物語で出てきた人達が未来に進んで歩いていく姿が良かったです!
個人的には、殺人鬼に殺されてしまった幽霊の話が好きで、電車の中で涙をこらえながら読んでました
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ジャケ買いした本。最近はミステリーしか勝たんと思ってた中、家にあった本でまだ読んでなかったと思って読み出す。
最初はあるあるかなーと思ってたけど、オムニバスって2話目で分かり、主人公の子が優しく好感が持て、ふわっとした気持ちになれた。切なさと温かさがある作品。
みんな、死ぬ前に話しておけばいいのに、と思った。本音でちゃんと伝えることは伝えた方がいいことばかりなんだなって気付かされた。
心打ちってなかなか話せない。でも話さないと絶対伝わらない。すれ違い、思い違いが人は主観があるから必ず生まれる。話すって凄く大切。そしてただ話すだけじゃなく、本当の気持ちを話すことが大切なんだな。自分も頑張ってみよう。死んだ時須玉くんがいるとは限らないのだから、ね。
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主人公の前に現れる様々な過去を持つ少女たちが皆個性豊かで1つ1つの物語がしっかり解決されていて面白かった。
嫉妬する妹と鈍感な兄の関係も見ていて楽しい。
特に印象に残ったのは 風の階段のぼって である。
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「幽霊が視えるようになった」というぼくの連作短編集。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」に心を鷲掴みにされたことから、選んだ一冊でした。
とはいえ、なんと言っても設定が設定ですから、馬鹿馬鹿しいと一笑に付してしまえばそれまでとは思いますが、それで切り捨ててしまうのはあまりにもったいない作品だと思いました。
4編からなっていますが、心惹かれたのはなんといっても最初の「星の光を」でした。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」もそうですが、七月さんの場合、そういう設定だと割り切って登場人物の心に寄り添って読んでいくと一気にその世界観に入っていける気軽さがあります。この「星の光を」では、主人公の死んだ幼なじみが登場しますが、世界に入り込めば入り込むほどにあまりに甘くて切ない気分になっていきます。胸の奥がじわっと暖かくなる瞬間、久しぶりに味わいました。また、中でも強く印象に残ったのは彼女との最後の場面の描写の美しさです。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の宝ヶ池のあの場面が呼び起こされてしまって、重なってしまって、二倍感動しました。浄化され澄み切った世界が広がる瞬間、読んで良かったなあという思いがこみ上げました。
他の三編も世界観は基本同じ。キリッと澄んだ空気感に貫かれた作品たち。とても印象深く残りました。「2」も是非とも読んでみたくなりました。
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ぼく明日の作者ということで興味を持って手に取ることにした。
短編で1つ1つの物語がよくできてて会話や物語のテンポが良く、すらすら読むことができた。
幽霊の未練を解決して成仏させる、そこでの達成感の幸福感と同時に発生する別れの優しいような綺麗というような感謝の別れはありきたりのような王道シチュエーションだが、読んでて心動かされ、感動した。優しい気持ちに包まれた。
そして何より、柚かわいい。こんな妹欲しいわ。
何はともあれ、結構オススメできる小説だった。
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「ぼく明日」の作者と知り、購入。
霊がみえるようになった主人公の回りでおこる、淋しいけど、心優しい短編集。
続編もでているようなので、読んでみたい。
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ぼくは明日昨日のきみとデートする、の作者の本。読みやすく読めた。恋愛と人の生命を考えるきっかけをくれる一冊です。続編が出てるようなのでまた読みたいと思った。
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主人公の男性が幽霊が見え、成仏をするというストーリーが私にはとても新鮮でした。ひとつひとつの話が濃く読んでいて飽きなかったです。この本で泣くようなところは私にはなかったですが、読みやすく好きな本です。
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主人公の男の子が幽霊を成仏させる物語です
難しい表現もなく、状況が理解できて、とても読みやすかったです
幽霊側の背景が違うだけで必ず成仏するところが、水戸黄門をみているかのような気持ちになりました
続編があるようですが、今すぐ読みたい気持ちにはなりませんでした
ですが、文章が登場人物の雰囲気が想像できて、とても読みやすいので、この作家さんの別の物語をよんでみたくなりました
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レビュー 2.5
幽霊が視える主人公が成仏できない幽霊と問題を解決していくお話。
短編集で読みやすいかったけど、
すごい続きが気になる!という感じもなかった。
個人的に1番よかったなと思ったストーリーは
前略 親愛なる親友へ
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幽霊が見えるようになって、幽霊の心残りを一緒に解決する話。
幽霊が全員、高校生だったのでちょっと可哀想だった。
青春物ではあるんだけど、その前提が既に亡くなっていることなので、常に心の中に錘を付けたまま読み進めていく感じだった。
それ以外は話は面白くさくさく読めました。
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幽霊が見える主人公と幽霊に関係した人たちとの物語の連作短編。どれも現世に未練があって主人公を介してハッピーエンドでよかった。さらりと読めました。
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主人公の須玉くんが、毎回霊になった方と会い、助けていくストーリーである。物語後半で、須玉くんが色んな方と知り合いになっていたことに気づく。須玉くん自身が、事故にあったことで、霊が見えるようになった。物語が進んでいくにつれて、須玉くんの考えが変わっていって、人との関わりも濃くなっていったように感じた。
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死んだ幽霊と幽霊が見える主人公の物語。主人公はこの世に未練を残した幽霊の願いに応えていく。なかでも「風の階段のぼって」という作品が感動的で、生きている間に伝えたいことは恥ずかしくても照れくさくても伝えておくべきだと感じた。
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幽霊が視える。
絶対嫌です笑。
でも、この5つの物語のように、幽霊も、残された人たちも、いずれもが抱える未練が消えて無くなるなら、そのために視えてると思って頑張れるかな。
但し善霊のみ。
悪霊嫌です怖。
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ぼくには、幽霊が視える。
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事故をきっかけに幽霊が視える男の子の話。一つ一つが短編集でテンポ良く読みやすかった。
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幽霊のやり残したことに協力できるって優しいな。初めて会った幽霊が初恋の幼馴染だからこそより親身になれているのかもしれない。
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幽霊が見えるようになった少年が主人公の連作短編。1話目を読み終わったあとは、ちょっと物足りない。この調子で続くのかな?と続きをためらった。んで実際その調子で続くんだけど、なんか面白い。なんか好き、になってた。
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感動系がすこし苦手なので 七月隆文は好きだけどもすこし合わなかった〜と思う 素敵な話だけど 最後の女子高校生のお話が一番心に残りました 女の友情って友情だけじゃ終わらないなにかがあるからよいのよ
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非常に読みやすくスラスラ読める短編小説。幽霊が見える僕の周りで起こる恋愛や青春物語。短編なのでストーリー性には少し欠ける部分もあるが、感動できる。
ただ、ぼくあすから来ると若干物足りなさを感じてしまう人がいるかもしれない。
個人的には好きなので読んでほしいです!
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悪くない、心が温かくなるようなストーリーです。軽いは軽いけど。高校生が主人公ならこんな感じなのかなと思える範囲のライト感かな。1話目が初恋の相手との話で気恥しいというか無理かもと思ったけれど、それ以降は主人公と幽霊の間は恋愛ではないので読み切れた。ただ義妹の主人公への想いがやっぱり自分には漫画っぽくて無理かな。結論は、私が読むのが間違っていた。