あらすじ
「明くんと久しぶりに話せた……」事故がきっかけで幽霊が見えるようになったぼくは、六年前に死んだ初恋の幼馴染、桃香と再会する。昔と変わらぬ笑顔をぼくに見せる桃香は、ある未練を残してこの世に留まっていた。それは、果たせなかったあの日の約束……。桃香の魂を救うため、ぼくは六年前に交わした二人の約束を遂げる――。少年と幽霊(少女)たちの魂の交流を描く感動の連作短編。切なくて、温かい。
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Posted by ブクログ
ジャケ買いした本。最近はミステリーしか勝たんと思ってた中、家にあった本でまだ読んでなかったと思って読み出す。
最初はあるあるかなーと思ってたけど、オムニバスって2話目で分かり、主人公の子が優しく好感が持て、ふわっとした気持ちになれた。切なさと温かさがある作品。
みんな、死ぬ前に話しておけばいいのに、と思った。本音でちゃんと伝えることは伝えた方がいいことばかりなんだなって気付かされた。
心打ちってなかなか話せない。でも話さないと絶対伝わらない。すれ違い、思い違いが人は主観があるから必ず生まれる。話すって凄く大切。そしてただ話すだけじゃなく、本当の気持ちを話すことが大切なんだな。自分も頑張ってみよう。死んだ時須玉くんがいるとは限らないのだから、ね。
Posted by ブクログ
主人公の須玉くんが、毎回霊になった方と会い、助けていくストーリーである。物語後半で、須玉くんが色んな方と知り合いになっていたことに気づく。須玉くん自身が、事故にあったことで、霊が見えるようになった。物語が進んでいくにつれて、須玉くんの考えが変わっていって、人との関わりも濃くなっていったように感じた。