七月隆文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある日、高校に転校してきた優花には、大きな天使の羽が生えていた。それはぼくにしか見えない羽らしい。優花は最初から僕に馴れ馴れしく話してきて、「天に帰る方法を一緒に考えてほしい」と言ってきた。しかし、本当の目的は別にあったのだ…。
軽くてあまーい、わた菓子のような作品で、出版社どこだっけ?と、気になるレベルである。文春文庫だよ。最後の広告には「江戸川乱歩傑作選 蟲」なんて広告が載ってる本だ。
ほとんどの項は、新海良史の視点で描かれる。したがって、天使である優花、成美、健吾の考えていることは、ほぼわからない状態で過ごすというのが、この作品の一番重要な部分になる。真ん中すぎに優花の手の内が、優花の視点で明らかにされる。
改行が多く、詩のように、場合によっては詩そのものとして表現される。主語がなかったり、出てくるものや景色を、読者も知っているものとして、馴れ馴れしく取り入れてくるため、あっという間に読み終えてしまう。
甘酸っぱいラブストーリー?いや、酸っぱい部分はございません。とにかく甘い。
天使というファンタジー要素をSF(すこしふしぎ)レベルで入れてきて、往年の眉村卓のジュブナイルシリーズを少し思い出した。あちらとの違いとしては、ピンチに陥ることがほぼ無いことだ。
ませた子なら小学校高学年や中学生でも、あっさり読めてしまう本であろう。高校生くらい向けかな。
でもねえ、オチはそれでいいのかね?というところで☆1つ減らす。