七月隆文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
学校に馴染めなくなった少女が訪れる、ハーブ屋さんのおばあちゃんと少女だけの友達サラとの物語。
現実から離れ、ハーブに囲まれた魔法のように輝く毎日と、サラの秘密が少女の短いお休みを彩っていた。
中学生になった途端に大人に近づく周囲にどうしても馴染めなくなってしまった主人公の少女由花。
子どもと大人の境目に立つと戸惑ってしまうことはあるだろう。
その戸惑いから守るかのように、子供らしさが溢れるサラがいた。
大人になりきれない由花の心情は、所狭しと見てとれた。
愛らしいニオイスミレをぶちっと摘むおばあちゃんに驚くこと。
不思議なことは合理的な理由を突き詰めず、不思議なままで受け入れること。
反 -
Posted by ブクログ
将棋はさせないけれど、見るのが好き。対局前の駒を並べていく時の様式美、手を封じる時の緊張感、詰み筋を辿っていく時の高揚感、そして何より棋士たちの将棋愛が溢れる感想戦。
将棋を描く小説は、過酷な奨励会の現実、トップ棋士の孤独や焦燥、駒に纏わる物語など読み応えがある作品が多くこの作品も期待して読んだ。
登場人物の設定が実在する棋士を思い起こさせる。平成の王者・上州九段はあの棋士、令和の覇者・源八冠はあの棋士、29歳で三冠となった速水九段はあの棋士、“男爵”の異名を取る横歩取り名手・華山はあの棋士などなど想像するのも面白い。
”中年の星“田中八段が令和の覇者に挑む聖王戦を軸に進むこの作品、圧倒的