七月隆文のレビュー一覧
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学校に馴染めなくなった少女が訪れる、ハーブ屋さんのおばあちゃんと少女だけの友達サラとの物語。
現実から離れ、ハーブに囲まれた魔法のように輝く毎日と、サラの秘密が少女の短いお休みを彩っていた。
中学生になった途端に大人に近づく周囲にどうしても馴染めなくなってしまった主人公の少女由花。
子どもと大人の境目に立つと戸惑ってしまうことはあるだろう。
その戸惑いから守るかのように、子供らしさが溢れるサラがいた。
大人になりきれない由花の心情は、所狭しと見てとれた。
愛らしいニオイスミレをぶちっと摘むおばあちゃんに驚くこと。
不思議なことは合理的な理由を突き詰めず、不思議なままで受け入れること。
反 -
Posted by ブクログ
遠距離恋愛って難しい
国内だけでも相手を思ってなかなか動けないのに国外だと時間差とかもあるから余計にだと思う
しかも日本代表として行ってるからもっと大変だ
今時間ならまだ練習中かなとかもう真夜中かなとか
しかも受験生として勉強しながらそんな思いをするなんて
友達と同じ大学を目指す事にしたが勉強に身が入らず友達ともギクシャクしてしまうし
でも、その友達もフランスに着いて行った友達も背中を押してくれてフランスに行った
やっぱり素直に世界一とはいかないが一様世界一となってプロポーズもされた
ケーキで繋がって結婚して、子供もいて自分のお店をオープンさせてちゃんと自分のやりたい事に妥協しないでやりきった -
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将棋はさせないけれど、見るのが好き。対局前の駒を並べていく時の様式美、手を封じる時の緊張感、詰み筋を辿っていく時の高揚感、そして何より棋士たちの将棋愛が溢れる感想戦。
将棋を描く小説は、過酷な奨励会の現実、トップ棋士の孤独や焦燥、駒に纏わる物語など読み応えがある作品が多くこの作品も期待して読んだ。
登場人物の設定が実在する棋士を思い起こさせる。平成の王者・上州九段はあの棋士、令和の覇者・源八冠はあの棋士、29歳で三冠となった速水九段はあの棋士、“男爵”の異名を取る横歩取り名手・華山はあの棋士などなど想像するのも面白い。
”中年の星“田中八段が令和の覇者に挑む聖王戦を軸に進むこの作品、圧倒的 -
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シリーズごとに謎解き要素が薄くなっているのに物足りなさを感じるものの、美羽ちゃんと颯人くんカップルの行方は気になってしまうので追い掛けているシリーズである。
今作は、2人の関係が大きく変化した内容になっている。今まではパティシエを目指す颯人くんの夢を応援して見守っているだけの美羽ちゃんだったが、新しい一歩を踏み出しことで恋人の関係が一段階上に進むことに。また、葵ちゃんと蓮くんの関係にも進展があり、、
想像以上に颯人くんが愛情表現をしていたり、感情を露にしている姿を見ることができて意外だった。本当に恋人らしい関係になったんだと実感して嬉しかった。葵ちゃんと蓮くんの話の場面では、花男のオマージュ -
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ネタバレ星3.5という感じでした。
お前は、神に選ばれた子なのだと思う。
でも俺だって、
両親から祝福を受けて
生まれてきたんだ。
この帯の抜粋したセリフが良かったです。
人に愛された中年の星ということで、
主人公がいい人なので、その人間関係や絆もすごく良かったです。
呉服屋さんとのやり取りとか素敵でしたね。
ただここからは気になる点が。
まず改行が多くて、本の厚さの割にはサクサク読めます。文章が多ければ多いほどいいわけでもありませんが、読み応えのある内容を期待してたので少し残念。
蜂蜜と遠雷と内容と表紙が似てると思いました。
勝負の世界の天才話と表紙のデザインですね。
表紙をめくると、 -
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「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」で有名な七月隆文さんの作品。表紙が綺麗なのとタイトルが気になって手にとってみた。
100万回2500年もの間、同じ人を思い続ける純愛はとてもロマンチックに思えるけど、記憶を持ったままこんなにも長い間生まれ変わり続け、愛した人を探しながら生き続けるのは苦しいだろうな。
誰がどう生まれ変わって...って言うのを考えながら
読むのが楽しかった!
魚や麦を挟んでるとは言え、100万回も生まれ変わってるのに2500年だけなの?って疑問に思っちゃって少しモヤモヤしたけどストーリー自体は面白かった!
タラニスとミアンの最後はハッピーエンドだったけど呪いの最後は切