小林由香のレビュー一覧

  • 魔者

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    ネタバレ

    なんて悲しい物語なんだ。最後の編集長らの連携プレーはちょっと笑えるけど…。りなとさよこの物語は悲しすぎる。少年事件ってニュースでは見るけど、やっぱり周りへの影響ってすごいあるんだろうな。。

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    2025年04月05日
  • ジャッジメント

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    2011年第33回小説推理新人賞

    日本の近未来
    「復讐法」が制定される
    被害者の親族は自ら加害者に裁きを与える選択肢を持つ

    各事件の5章から成り
    それぞれの事件の被害者家族の心情と
    加害者との関係性を
    緊張感と苦悩をもって描かれていきます

    復讐で被害者家族は救えるのか
    どんなに考えても結論は出ないけれど
    新人賞とは思えない作品で
    各章の事件と復讐方法がよく考えられていて
    それぞれが違った方向から考えさせてくれる

    これが事件そのものの抑止力となるのであれば
    一つの方法であるし
    一部であっても 復讐で救われる被害者家族が居れば 一つの選択肢になるのかもしれない
    と、思いました

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    2025年03月15日
  • ジャッジメント

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    悲しくて、やるせなくて、胸が苦しくなるお話だった。
    特に最後の話が一番辛かった。
    虐待やいじめなど、酷い事件をニュースで聞くたびに「犯人も同じ苦しみを味わえばいい」と何度も思ったことがある。
    ただそれが現実に可能になったとしても、神様が罰を与えてくれるわけはなく、結局誰かが手を下さないといけない。
    自分の大切な人が酷い殺され方をしたとして、同じことをやり返していい権利をもらったとしても、それを実行して新たな苦しみがプラスされるだけ。
    かといって、許すことも忘れることも出来ない。
    そう考えたら救われる道なんて何もないのかな、とも思える。
    自分だったらどうするか、ずっと考え続けるだろう。

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    2025年03月04日
  • 魔者

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    週刊誌記者になった柊二が、昔の蓋をしていた過去の真実を調べ始める。
    一筋ではいかない真実が絡み合って最後はドキドキした。
    事件は決して加害者と被害者だけの問題ではなく、それぞれの家族をも巻き込んで180度人生を変えてしまうものなんだ。
    何気なく放った言葉や行動が、加害者を産んでしまう世の中。自分の行動に責任を持たなくてはと改めて感じた。

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    2025年02月14日
  • 魔者

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    なかなか重い話しだったので、ゆっくり読み進めました。
    犯罪の被害者、加害者の家族であることから人生が一変して、ある事件の真相に迫る。

    人は魔が差す時がある。
    生きていると楽しい事ばかりじゃないし、負の過去を持っていたりもする。

    そんな汚れてしまった大人になった今、どう生きていくのか。
    自分が人を傷つける存在にも、人に手を差し伸べる存在にもなれる。
    また、懸命に生きることで良い縁を得ることもできる。

    苦しみや悲しみの先にも、光がある事を信じたくなるような物語でした。

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    2025年02月09日
  • イノセンス

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    決して悪意があった訳では無い、それを罪として死ぬまで償っていかなければならないのなら、なかなかに辛い
    それを罪とするなら、罪のない人間などいないのではないかと思う。
    罪と寛容、不寛容、どちらの立場にもなり得る
    主人公が描き上げた絵を挿絵で見てみたかった

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    2025年02月02日
  • 魔者

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     もし、自分の家族が犯罪に巻き込まれたとして、被害者と加害者になるとしたらどっちがいいだろう。それが殺人事件ともなったら簡単に答えは出せそうもない。

     以前『望み』を読んだ時、散々考えたけれど、なかなか答えが出せなかったことを思い出した。

     さて、この『魔者』は、ある週刊誌の記者、柊二が自分の幼少期の記憶に酷似する小説を読み、疑問を持つ。その記憶とは、自分と亡くなった姉しか知らないはずの記憶だった。

     その謎を解くべく、作家を探すことにした柊二。その頃から柊二の職場に『おまえの兄は人殺しだ』という嫌がらせの電話がかかるようになる。柊二の兄は『美麗村少年リンチ殺人事件』の犯人だった・・・。

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    2025年01月23日
  • ジャッジメント

    ネタバレ 購入済み

    あっと驚くような部分は何も無かったが、凄くつまらないという感じでもなかった。最後の少年が亡くなったのは悲しかったなあ。

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    2025年01月08日
  • ジャッジメント

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    『復讐法』か…
    犯罪者から受けた被害内容と同じことを合法的に刑罰として執行できる!

    今って、殺された被害者より、生きてる加害者の方の人権ばかり…
    なので、こういうのをテーマにした小説できるんやろな。

    自分の子供が、めっちゃな殺され方したら、感情としては、殺してしまいたい気持ちは分かるし、私もそう思うやろうな。
    しかし、自分の手で、刑を実施しないといけない(相手を殺す)ので…
    加害者と同じで、クズな人殺しになるって事なんで。

    その刑が執行されるのを短編集5篇にして描いてる。
    どれも、刑を受ける人は、受けるだけの資格がある(要は、思いっきりクズってこと!)ので、同情はしないけど、執行する人、

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    2025年01月05日
  • 罪人が祈るとき

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    ネタバレ

    読み終わったあとに、改めて装丁を見ると
    少年にもペニーにも未来にたくさんの幸せを
    もたらして欲しいと半分叶わない思いが宿る。

    壮絶なイジメの描写が抉られる。
    我が子が被害者となった時
    「復讐は悪」とはとても思えない。
    人を殺める事はもちろん「悪」なのだけど
    そんなきれい事では語れない、割り切れない
    苦しさ。
    少年の想い、ペニーの想いに涙なくして読めない。

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    2024年12月29日
  • まだ人を殺していません

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    ネタバレ

    亡き姉の夫が逮捕された。人を殺してホルマリン漬けにし、自宅で保管していたというあまりにもおぞましい容疑だ。
    娘を亡くし離婚して独り身の主人公は、姉の息子である良世を引き取るのだが、言葉を話さず何を考えているのか分からない子で、もしかして「悪魔の子」なのではないかと不安になる……といったお話。

    ミステリに分類はしたが、かなりヒューマンドラマに近い味わいで、いままであまり読んだことがないタイプの作品だった。
    良世は「悪魔の子」なのか、兄は本当に殺人犯なのか、亡き姉は本当は自分を憎んでいたのか、さまざまな疑念にかられ不安に揺れる主人公の心情をとても繊細な手つきで描写しており、信じるべき人を信じるこ

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    2024年12月16日
  • 魔者

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    幼い頃のある事件の真相を大人になって追い求めていく話。
    いろんなことが巡り巡っていることを感じた。
    冒頭と最後の文の印象は読んだら変わる。

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    2024年11月23日
  • イノセンス

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     「イノセンス」とは、無罪、潔白を表す英語、別に純粋さた無邪気さを意味することもあるらしいです。

     主人公は中学生の頃不良に絡まれた音海星吾…星吾を助けようとして命を落とした医大生の氷室慶一郎…彼を助けることなくその場から逃げ出した星吾は、GK(ゲスクズ)と世間から批判を浴び、息を潜めるかのように生きてきた…。大学入学後は、美術サークルに所属し、顧問の宇佐美やバイト仲間の吉田光輝、ひょんなことから知り合った黒川沙椰との交流を得て自ら抱える闇に向き合う中、命を狙われることに…。

     星吾も沙椰も法的な犯罪を犯したわけではないのに、ふたりの抱える苦しみは限りなく深い…。だって、まだ中学生なんだか

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    2024年10月12日
  • 魔者

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     週刊誌記者の今井柊志が主人公。柊志が幼いころ、当時19歳の兄がリンチ殺人を犯したことで、姉の小夜子とともに過酷な生活を送らなければならなくなった…。被害者は小夜子の親友、梨七の弟であった。父母は立て続けに家を出ていき、小夜子は親友だった梨七とうまくいかなくなり、さらにいじめを受けた末に交通事故死…一人になった柊志を伯母夫婦が引き取り育ててくれた過去がある…。そんな過去を題材にした小説を手にした柊志…また時期を同じくして勤務先に、「今井柊志の兄は殺人者だ」というような怪文書が届いたのだった…。

     読んでみて感じたのは、被害者と加害者の問題ということもありますが、ネグレクトの問題もはらんでいま

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    2024年10月11日
  • 魔者

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    週刊誌記者の今井柊志には子供の頃、美麗村少年リンチ殺人事件で、当時19歳だった異父兄の舜士が15歳の天地晃太郎を四対一でリンチ殺人をして殺している過去があります。

    そして当時6歳だった柊志の異父姉の小代子17歳も自殺とみられる交通事故で、その年の7月7日に亡くなっていました。
    柊志は覆面作家の書いた小説『ゴールドフィッシュ』が当時の自分と姉の小代子との間にあったこととまるで同じシチュエーションで書かれているのを読んで、なぜ作家が知っていたのか調べ始めます。

    すると覆面作家の本名は天地梨七で、リンチ殺人で亡くなった天地晃太郎の姉であり、また自分の姉の親友であることがわかります。

    しかし柊志

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    2024年09月22日
  • 魔者

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    週刊誌記者の今井柊二は、『ゴールドフィッシュ』という小説を読み寒気を覚えるほどの驚愕を覚える。
    雨宮世夜という著者が書いた本の内容が、幼い頃に体験した記憶だったからだ。
    覆面小説家である雨宮世夜の正体を探ろうとした矢先に封印していた過去の事件のことを知る者からの電話が…。

    幼い頃、親に愛された記憶はなかった柊二には父親が違う歳の離れた兄と姉がいたが、兄が起こした事件で父が失踪し、しばらくして母も家に戻らなくなり、姉は事故で亡くなるという悲惨さを経験したが、伯母夫婦に引き取られて育てられた。

    何故、今になって兄の事件のことを…誰がと思う気持ちと姉の事故のことも詳しく知らなかったこと、そして電

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    2024年09月17日
  • イノセンス

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    騙されて騙されて騙されて。
    なんか最後は怒涛の騙しが一気にやってきた。
    中学生の星吾がカツアゲされそうになった時、助けに割って入った大学生が刺されて死んでしまう。
    怖くなって逃げ出した中学生が、救急車を呼んでいたら助かったかもしれなかった。
    星吾が大学生になり、命を狙われる事が頻発。
    犯人は誰なのか。
    内容的にはつらく重かったのが、終盤にええ?という事が頻繁に起きて、こちらも感情に忙しい。
    星吾の絵を観るシーンは泣けた。
    【あのときどうすべきだったのか、ゆっくり考え続けてほしい】
    星吾も光輝も紗椰も、みんなずっと考え続けているのだ。

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    2024年07月18日
  • 救いの森

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    「児童保護救済法」という法律が可決された世界を舞台に、虐待やいじめ、貧困などで苦しむ子供たちを救うための「児童救命士」を主人公とした小説作品で、4つの事件が連作短篇形式で語られています。

    「子どもを救う」という、まさに失敗が許されない仕事に対して、恐怖を感じながらも真正面から取り組もうと奮闘する主人公や、その傍らに立ちつつも昼行灯のように何の役にも立っていないように見えるのに、しっかりと真相を把握している先輩など、登場人物のキャラクターもしっかりと描かれています。
    なにより、辛く厳しい環境におかれて崩れ落ちそうになる子供たちを、ギリギリのところでつなぎとめている児童救命士たちの活動には、創作

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    2024年05月23日
  • まだ人を殺していません

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    導入からの盛り上げにはゾクゾクさせられたが、ミステリアスな子供の伏線回収は、繊細な感性を持たない自分には若干不服。
    真相が判明する度に誰が本当の闇なのか二転三転し、誰もが抱える闇、危うさというありきたりな感じでまとめてくるのかと思いきや、、最後の一行に希望の光に包まれるような感覚を抱いた。
    このモチーフでこの結論、主人公のタフさに脱帽。私ならすぐに脱出。

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    2024年04月30日
  • ジャッジメント

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    最終話のジャッジメントを読み終えて、
    二の腕には鳥肌が立ち、背中は粟田って
    身震いし、言葉では言い尽くしきれない
    さまざまな感情に心が震えました。

    第1章 サイレン
    第2章 ボーダー
    第3章 アンカー
    第4章 フェイク
    第5章 ジャッジメント

    凶悪な犯罪に対し法改正で“復讐法“が生まれ、
    被害者側が加害者へ合法的に復讐することが
    認められるように変わった時代。

    ただし、復讐の執行は被害者側が自らの手で
    行い、かつ被害者が受けたことと同じことを
    加害者に対して応報する。

    大切な人を失った悲しみ、怒り、後悔、
    憤り、喪失感、虚無感、やり場のない
    さまざまな感情を抱えて思い悩む被害者と

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    2024年04月21日