無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
猟奇殺人を犯した父を持つ少年と、事故で娘を亡くした女性。
その2人が「家族」になろうと、もがき、苦しみながら心の糸を紡いでいく物語。
この物語はフィクションなのだけど、綺麗事は一切書かれておらず、ストーリーも都合良く進んでいくわけでもない。
だから、正直なところしんどい場面が多くある。
人間の多面的な面が、嫌というほど表現されている。
そして、ここまで、子どもの無作為に揺れ動く心理を丁寧に描いている小説を、私は知らない。
子どもだけではなく、主人公の女性の、少年を受け入れようと思いつつもそれが出来ないジレンマだったり。
本当にすごい小説に出会ったという感覚。
潮の満ち引きのように、寄せたり引いたりを繰り返す過程を、ここまで丁寧に描いた小説はあまりないのでは。
人間は多面的で、善と悪の両面を併せ持っている。
正直なところ、善だけで生きていけるほど世の中甘くなくて。だけれど、そんななかでも、誰かに愛された記憶があれば、誰かを愛することができる。
自分を大切に思えて、やっと、誰かを大切に思える。
世界の全ての子どもたちが、自分を大切に思える環境に居て欲しいと切に思う。
Posted by ブクログ
一気読みしました。
福岡観光するのに飛行機の中で読む用に買ったのですが、読み始めたら止まらず、福岡着いても観光中も本の続きが気になって、観光は早々切り上げてカフェに寄り読み続けました笑
残虐な事件を起こす悪人。決して許されないことをしたことに変わりはないけれど、彼等はなぜ犯行に及んでしまったのか。彼等の生い立ち、バックグラウンドを考えずにはいられません。彼等の味方をするつもりはもちろんないけれど、彼等が出会う人が違っていれば、悪人にならずに済んだのではないか。表面的な出来事だけで人を判断して決めつけることは簡単。でもニュースで知らされる事実だけで、外から批判する人にはなりたくない。
人のことを大切にできるのは人から大切にされてきた人だから。
だれと出逢うかで変わりうる人生。
とても大切なメッセージが詰まった一冊。
良世が翔子と出会えてよかった。翔子が良世と出会えて心からよかった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。