小林由香のレビュー一覧
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書店で面陳列されてて
帯の「あなたは子供の気持ちわかってますか?」に
一瞬で目を奪われて釘付けになって
裏の紹介文でこれは読みたいと手に取った1冊。
まずまだ人を殺してないってどういうこと?
人以外は殺してるってこと?
いつか人を殺すかもしれないってこと?
って疑問ばかりでてきた。
読み始めたら止まらなくなって
夜勤明けっていうのに寝るそっちのけで
食べることも忘れてひたすら読んだ。
父親が猟奇的殺人を犯した裏には
大切な人を想う気持ちや希望があり、
息子の良世は絶望しながらも
少しずつ現実と向き合いながら成長する。
それを支えた翔子さんも凄いと思った。
自分の気持ちって言葉にしない -
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15歳の少女が教室で同級生を刺殺する事件が起きる。
前日の小説の投稿サイトに〈第48回シルバーフィッシュ文学賞、最終選考で落選。哀しいので明日、人を殺します〉とあった。
さらにその新人賞を受賞した青村信吾が、受賞して申し訳ないと遺書を残し自殺する。
加害少女の本当の犯行動機を見つけるために篤志面接委員である白石結実子は何度も彼女と面接をする。
少女の本音が引き出されていくうちに白石のいつもと違う雰囲気に圧倒される。
すべてが明らかになったとき茫然となった。
そういえば、いつのまにか青村の担当編集者である小谷莉子の存在を感じることなく後半に突入していたことに気づく。
退職した小谷莉子へ送ら -
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横浜の市立中学で中三の穂村マリアがクラスメイトの遠野美月に刺されて死亡するという事件が起きます。
美月は事件の動機として、シルバーフィッシュ文学賞に落選したからと言います。
シルバーフィッシュ文学賞を受賞したのは23歳の青村信吾の『プラスチックスカイ』という作品でした。
青村信吾はその優しい性格から内定取り消しを望みます。
そして信吾には「コネで受賞したのは本当か」などの嫌がらせを受けるようになり、付き合っていた彼女ともうまくいかなくなり、自殺してしまいます。
信吾の担当編集者だった文高社の小谷莉子26歳はショックを受けます。
篤志面接委員の白石結実子は妊娠中ですが、千葉の新緑女子学 -
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ネタバレ「大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか?」衝撃的な問いで始まる物語は、復讐法の”残酷さ”を語っているようです。同時に”復讐の意味の無さ”も。
被害者の無念は、どうすれば救われるのだろうか。その家族はどう受け止めればいいのだろうか。加害者はどうすれば赦されるのだろうか。そして、裁判は正当な判断を下せない。ときに、加害者に優し過ぎたり、反省にならなかったり。だが、同害報復が解答とも思えない。きっと、被害者家族の願いはそこにはないのはないかと、と思えてしかたがない。
”復讐”は、選択肢としては「あり」かもしれないが、選んでほしくはない。「人を呪わば穴二つ」にならなければよいと祈る -
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ネタバレ読書備忘録699号。
★★★★☆。
小林由香さんを読んで苦しむシリーズ。笑
苦しかったです。ただ、小林さんらしくラストは救いのある終わり方でした。
主人公音海星吾、大学2年生。
ベランダに「カガイシャハシネ」と書かれた文庫が投げ込まれる。どうやら何かしらの事件の加害者とされていることはわかる。
動揺する気持ちを落ち着かせ、大学に向かう。
最寄り駅で電車に飛び込もうとする男性を救う。ただ、「昼間に飛び込むな。迷惑だ。飛び込むなら深夜にしろ」と暴言を吐く。
その場に居合わせた女子大生が「今の発言でこの男性が今夜自殺したら、貴方のせいだ!」と星吾を罵る。その言葉に星吾は動揺する・・・。
星吾の -
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表題作「ジャッジメント」を含む5編収録の連作短編集で、著者のデビュー作。表題作は2011年第33回小説推理新人賞を受賞した。
日本に復讐法というものがあったらという架空の設定だが、実に興味深い内容だった。復讐を実行するのは、殺された被害者遺族。しかも殺された方法と同じ方法で復讐を行うというもの。加害者のことを殺してやりたいとは思うのかもしれないが、それで被害者遺族の悲しみや憤りが救えるのかというと必ずしもそうとも言えない。自分も加害者になってしまうという意識が働くからだ。
人が人を裁くことの難しさや葛藤などを様々なシチュエーションから描き出しており、考えさせられることが多い。読み始めたと -
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大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか?ー。
初めての小林由香san。2作目の『罪人が祈るとき』と陳列されていて、罪人~のピエロの表紙に負けそうに(?)になりましたが、約10分間の葛藤の末、読むならデビュー作から!と手に取りました。
20xxに生まれた「復讐法」を担当する、応報監察官の鳥谷文乃を軸にした5つのお話し。復讐法の2つの条件がとてもリアルで、あっという間に読み終わりました。
復讐法
①裁判によりこの法の適用が認められた場合、被害者、またはそれに準ずる者は、旧来の法に基づく判決か、あるいは復讐法に則り刑を執行するかを選択できる。
②復讐法を選んだ場合、選択した者が