あらすじ
主人公の少年が住む町では、三年連続で同じ日に自殺者が出たため「十一月六日の呪い」と噂されていた。学校でいじめに遭っている少年は、この日に相手を殺して自分も死ぬつもりでいた。そんなときに公園で出会ったピエロが、殺害を手伝ってくれるという。本当の罪人は誰?感動のヒューマンミステリー!
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Posted by ブクログ
いじめがテーマの再生の物語。
文句無しに、今年読んだベストスリーの一冊。
『ペニー、僕はあなたに出会えてよかった。』
最後のページが胸を打ち、ついウルウルとします。
表紙の写真の、大空に浮かぶ沢山の風船は、そういう意味なんですね。
多くの悲しみの中に、希望が感じられます。
いじめにあっている少年・時田 祥平。
とうとう、相手を殺して自分も死ぬつもりだった。
しかし、公園で出会ったピエロが、その計画を手伝ってくれるという。
本当の罪人(つみびと)とは、誰なのか?
そして、その罪は許されざるものなのか?
彼の祈りが通じますように。
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人間の感情、繊細で扱いづらい。感情は幸せ、憎しみどんなものにも成り得る。イジメや自殺、つまり負の感情には負の感情が集まる。自分の感情、他人の感情、感情は人生にずっと付き纏うやっかいなものだ。
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2020年7冊目。
設定の妙で読ませた前作に比べると、物語自体のインパクトは控えめだが、圧倒的な人間ドラマは健在。一つ一つの場面がいちいち胸に響いて来る。許されざる罪人ではあるけれども、どうか彼の祈りが届きますように、と願わずにはいられない。
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読み終わったあとに、改めて装丁を見ると
少年にもペニーにも未来にたくさんの幸せを
もたらして欲しいと半分叶わない思いが宿る。
壮絶なイジメの描写が抉られる。
我が子が被害者となった時
「復讐は悪」とはとても思えない。
人を殺める事はもちろん「悪」なのだけど
そんなきれい事では語れない、割り切れない
苦しさ。
少年の想い、ペニーの想いに涙なくして読めない。
Posted by ブクログ
心を揺さぶられる作品とは本書の事を言う。
語り口が似ているからか視点の切り替わりが分かりづらいと感じる部分はあるものの、それを差し引いてもリーダービリティーが大変よく、没頭して読めた。いじめに家庭不和、その果てに少年が見るものとは。切ない話である。
Posted by ブクログ
一気読み。
何度か苦しくなる場面も。
ペニーといじめられている少年少女との出会い。
ペニーの過去。
どうにもならない苦しみ。
タイトルの意味も最後の方に。
印象に残った文章、場面など
p14-7~9
p23-13~14
p40-4~41-10
p56~58
p123-12~13
p156-8~12
p181-11~182-5
p242-7~243-11
p293-1~3
p295-15~16
p319-13~14
p322-7
p330-6~最後まで
p336-15
p337-8~9等
Posted by ブクログ
少年が住む町で、三年連続で同じ日に自殺者が出ます。学校でいじめにあっている少年は、この日に相手を殺して自分も死ぬつもりだったのですが、ピエロか現れて自分を救ってくれるという話をもちかけます。
一日で一気に読み終えました。それほど、読み手を引き付けるストーリー展開です。
この世の中、何が正しいのか、本当の悪とは何なのかをこのご時世、改めて考えさせられる一冊でした。
Posted by ブクログ
善悪の判断…法律の物差しを当てると複雑化しますね?他人の人生にピリオド打つ行為自体が、何をもってしてもまず“悪”である必要がある。そこは相手がどんな悪であろうと普遍なんですね。その巻添え食って残された遺族は本来どうあるべきなのか?
Posted by ブクログ
読みながら何度もいたたまれない気持ちになりました。何かあったら何でも言えばいい。当たり前に言う言葉かもしれないけど、本当に何かあった時に打ち明けることはができるのか…打ち明けてもらえるのか… そして何が罪なのか…心が揺さぶられました。
Posted by ブクログ
ピエロが登場してITみたいで怖いと思ったら全然そういう話ではなかった。
小粒と言えば小粒な作品ではあるけれど、とても考えさせられる内容でした。
加害者と被害者、そして復讐と、以前読んだ『ジャッジメント』とも通じるようなテーマが感じられました。
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いじめられてた少年とピエロが出会っていじめた少年たちを復讐していく。そして、ピエロの過去もわかってきて、、、最後の刑務所に風船を飛ばすのには結構泣かされました。
Posted by ブクログ
内容は重いけれどスピード感があり、ほとんど一気読みでした。面白かった!
自分だったら…本当に同じ立場になったら「殺人は絶対にいけないことです。」って言えるだろうか???…考えさせられる内容でした。イジメで未だかつて警察が動くことはほとんど無に等しく…そんな中で追い詰められたら。
どうだろう?絶対にペニーを責められない、って思った。
小林由香さんの本は、これが初めてでしたが「イノセント」も購入したくなりました。
Posted by ブクログ
ある少年の自殺から波及する自殺や殺人事件。本当の罪人とは?悪とは何か?色々考えさせられたミステリー小説でした。
学校でいじめにあっている時田の視点と自殺した少年の父親の視点が交互になって物語は進行します。最初は関わりのない2人だったのですが、段々と2つの物語がリンクしていきます。どちらもテーマはいじめなのですが、とにかくいじめの酷さといったら、度を超えていて、憤りを感じるばかりでした。描写が生々しく、リアルさが際立っていました。
また、この作品では、様々な悪が登場します。自己保身のためや自己満足のため、復讐のために悪になるなど誰にでもなりうる悪が登場するので、「悪」としての疑問が色々と頭に思い浮かび、考えさせられるばかりでした。また、いじめや殺人はもちろんいけないことですが、何とか打開策があったのではと思うばかりでした。
ストーリーとしては、ちょっと捻ってはいるものの、こう進むのではないかと思わせてくれる路線に進むので、特にあっと驚くような感じではありませんでした。
それよりも本当の罪人は誰なのか?を読み手に考えさせてきます。読んだ余韻がじんわりと響き続け、書いている今も答えに困るなぁと思いました。
何が正解なのか。答えを出すことは難しいですが、周りの人と共有することで、より良い方向へと進めれば、自ずと見えてくるのではと思いました。
Posted by ブクログ
小林由香『罪人が祈るとき』双葉文庫。
陰惨ないじめによる自殺をテーマにしたミステリー。ちょっとストーリーをいじり過ぎて、無理矢理感動の結末で幕を閉じようとした感じ。それなりには面白いし、考えさせられる内容なのだが、もっと違う結末でも良かったのではなかろうか。
高校でいじめを受ける主人公は公園でペニーという名の不気味なピエロと出会う。ペニーは主人公をいじめる奴等の殺害を手伝うと言うが……
いじめの陰惨さ、いじめの被害者といじめを苦に自殺した被害者の遺族の悲しみを描きながら、本当の正義とは何かを読者に問い掛けているようだ。
昔に比べて、今のいじめはかなり陰湿だと聞く。今の学校は運動会で順位を付けないとか、体罰禁止だので子供たちは競争とか喧嘩や争いとか知らぬうちに育っているのではなかろうか。ゲームというバーチャルな世界に争いを求めるが故に手加減ということを知らずにリアルな世界でやり過ぎてもなかなか気付かぬから悲惨な事態を招いているのではなかろうか。
本体価格680円
★★★★
Posted by ブクログ
その少年が住む町では、三年連続で同じ日に自殺者が出ている
学校でのいじめを発端とした自殺
そしてそこから発生する殺人
いわゆる復讐
陰湿ないじめの描写が凄惨になれば
復讐は許されるのではと思ってしまう
いじめ加害者に制裁を与えた被害者の父親は
「私を裁ける人間がいるとしたらそれはいじめによって子供を亡くした遺族だけです」
と 自らの罪を認め刑に服す
いじめ加害者の家庭環境等も考慮させて
いじめの連鎖、友達の裏切りと
充分読ませて考えさせられる要素も多い小説です
しっかりしたストーリーでしたから
殺人犯となった男性のキャラクター作りが多過ぎたかなと思うのでした
Posted by ブクログ
少年犯罪、いじめ。
読むのが辛いけど、目を逸らしちゃいけないし、自分に関係が無いと思ってしまってもダメなんだ。
ところどころで目頭が熱くなりました・・
何故この本がミステリーのカテゴリーなのか?ちょっと無理矢理では?笑 と思う展開もありましたが、没頭して一気読みしました。
誰かのために生きたいと思える本でした。
Posted by ブクログ
いじめの描写がツライ。本当にツライ
私は、最初からの悪人なんていないと思っています。何が正しく、何が悪となるのか、そういった話は置いておいて、です
犯罪に手を染めるとき、きっと何かのきっかけがある。それを理解できるのかどうかも別として
人は人によって傷つき、でも人によって救われる
Posted by ブクログ
一人の少年の自殺を機に、加害者側に立った少年たち、復讐に燃える被害者遺族の心の葛藤を描いた重たい作品。家族を失った悲しみから「殺してやりたい」と思う被害者遺族の悲しみと加害者側の心の闇。そして復讐を実行に移してしまった場合、今度は加害者側に立ってしまうという現実。本当の罪人は誰なのか。
自殺事件に絡む様々な人たちの思惑、心の闇。人が人を守ろうとするとき、誰かが犠牲になっているのかもしれない。「ある人にとっては善人で、ある人にとっては悪人」という言葉は現実世界を表現する言葉としてあまりにも重い。