小林由香のレビュー一覧

  • 魔者

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    少々事件を複雑にし過ぎ、人を綺麗に描きすぎな印象を受けつつも、答えの出ない問題について正面から取り組んだ作品だと思えた。
    自分の過去、拭えない罪や罪悪感。
    誰にでも義憤というものがあるが、現代はその発動が容易になったのではないだろうか。何かをやらかした人に対する炎上が持て囃され、私刑のようにあちこちで起きているのは我々が心の中に一方的な正義を持て余しているから、ではないか。
    魔物、ではなく魔者というタイトルが実にいい。個人的にはあまり響かない作品だったが、それでも本作の問いかけは重たい。

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    2024年11月25日
  • ジャッジメント

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    これは凄い作品だわ!

    ある意味問題作だわ!

    あなたは究極の選択を選べますか!?


    もし、、、
    もしですよ、、、
    あなたの大切な人が殺されたら、、、

    あなたは「犯罪者に復讐してやりたい!」と思いますか?
    「被害者と同じ目にあわせてやりたい!」と思いますか?

    つまり、殺してやりたいと思いますか?

    私は、、、
    きっと思うでしょう、殺してやりたいと!


    そして、実際にそれができる法律が作られたらどうします?
    犯罪者を殺すことができる法律、『復讐法』が作られたら、、、

    復讐法は、犯罪者から受けた被害内容と同じことを合法的に刑罰として執行できるものである
    ただし、復讐法を選んだ場合、選択した者が自らの手で刑を執行しなれけばならない

    つまり、合法と言えどもあなたも人殺しになるのです

    大切な人のために、復讐のためにあなたは人殺しになる勇気、覚悟はありますか?
    そして、後悔はしませんか?


    もう一度訪ねます、、、
    大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか?


    私は『復讐法』を選びま、、、

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    2024年11月19日
  • 魔者

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    読んだ後に重い気持ちが残った。
    犯罪被害者と加害者の家族のその後が過去を遡りながら描かれている。ミステリーと言うより切なさが先行した。

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    2024年11月13日
  • 魔者

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    週刊誌記者の今井柊志は、ある小説を読んで寒気がした。
    それは覆面作家 雨宮世夜の書いた『ゴールドフィッシュ』という小説だった。
    その小説の内容が、偶然だと片付けられないほど、柊志の幼少期の出来事と酷似している。

    この思い出を共有できるのは姉の小夜子だけだ。けれど姉は27年前に事故でこの世を去っている。

    著者は、なぜ姉弟しか知らない出来事を知っているのか?
    そして、小説の発行日は7月7日…姉の命日だ。これも偶然なのか?

    封印したい過去を持つ柊志にとって、人生を脅かす小説-。「【あの事件】を知る人物は脅威となりうる」

    「週刊誌記者の自分は秘密を暴く側の人間だと安心しきっていたが、暴かれる側になることもあるのだ。」

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    雨宮世夜の正体を探り始める柊志。
    すると、柊志の勤務する編集部に不審な電話が入る。『今井柊志の兄は十五歳の少年を殺した』
    そして、柊志をつけまとうシルバーのアウディ。

    雨宮世夜を調べる柊志は、自分の辛い過去と向き合い、また姉の事故死、兄の起こした事件の悲しい真実を知ることになる-。

    ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    うーん。辛い。
    殺人事件のニュースを見れば、被害者の家族はどれだけ悲しく辛い思いをしているだろうかと考えるけれど、加害者の家族もまた同じように辛い生活を強いられているんだろうな。

    悪いのは殺人を犯した人物であっても、その親やきょうだいも世間からは冷たい目で見られたり、心無い言葉で傷つけられたり…。

    どちらも同じように苦しいだろうに…
    この物語は『加害者の兄』を持つ小夜子と、
    『被害者の弟』を持つ 梨七が親友だったって…
    なんて悲惨な運命なんだよぉぉう…!!!
    ( ߹꒳​߹ )


    なんだかそろそろ爽やかな本を読みたいのだけれど、「ぼくは化け物 きみは怪物」の返却期限が迫っております…。
    爽やかとは程遠い!!!


    0
    2024年10月31日
  • ジャッジメント

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    重たい。
    事件が起きた真相。
    登場人物の葛藤。
    自分ならどうするだろう?
    誰もが復讐では解決出来ないとは分かっていても、同じ目に遇わせてやりたいと言う思いはあるのではないか?

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    2024年10月14日
  • イノセンス

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    ネタバレ

    事情はわかるけど、とにかく主人公が暗くて読んでいてこっちまで引きずられる感じ。
    なんとなく展開は読めたけど、最後に救いがあってよかった。

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    2024年08月26日
  • まだ人を殺していません

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    主人公の翔子は、ニュースで亡くなった姉の夫の家から、行方不明になっていた少女の遺体が発見されたと知る。
    姉は息子を産んですぐに亡くなっており、息子の良世に会うことは叶わずにいた。
    翔子は事故で娘を亡くしており、兄と相談して良世を引き取ることにしたが、初めて会う良世は言葉を発さず、何を考えているかわからない。
    どうしても背景にある容疑者とされる父親の影響を受けて、良世を怖いと思ってしまう瞬間がある。
    ネットでは「悪魔の子」と噂され、これからどうなるのか不安を抱える翔子。
    なんとか彼の本心を知りたいとする翔子の苦悩が綴られる。

    2024.8.14

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    2024年08月14日
  • まだ人を殺していません

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    殺人犯の子供もまた、親の咎を引き受けなければならないのだろうか?

    翔子はある日、亡くなった実の姉の配偶者が殺人で逮捕されたというニュースを耳にする。
    姉の息子、甥である良世を引き取り共に暮らし始めるが、彼は心を開かない。
    寡黙で、暗闇と共に生きている。
    翔子もまた、暗闇の中で生きている。
    彼女は、娘を亡くしている。

    良世は悪魔の子なのだろうか。
    やさしかった姉は翔子を疎んじていたのだろうか。
    疑心暗鬼、猜疑心、恐怖、無関係、誰の心も読めない。

    読者も翔子と共に、ざわつく心を体験する。
    どうかどうか、おかしな方向にいかないで。
    こんな時代だから、誰もが簡単に他人を攻撃してしまうから。
    純粋さは弱さで、愛や友情なんてものは陳腐に聞こえてしまう世の中だから、せめて物語だけは救いを。

    大切なもの、残るものは陳腐。
    言葉にすればありふれている。
    だけど、それを実行することは新しくて難しい。 

    この物語は、雲外蒼天。
    そんな言葉がぴたりとはまる気がした。

    0
    2024年07月19日
  • 救いの森

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    面白い設定だった。
    子供の悲しい事件や事故を未然に防ぐ目的で、ライフバンド着用義務施行。
    児童親権選択法により子供が親を捨てることも可能になった世界。

    実際施行されたら、今より救われる命は増えるのだろうか?色々考えながら読んだ。

    声をあげれずに苦しんでいる人たちが
    救われる世の中になりますように。

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    2024年07月06日
  • 罪人が祈るとき

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    少年犯罪、いじめ。
    読むのが辛いけど、目を逸らしちゃいけないし、自分に関係が無いと思ってしまってもダメなんだ。
    ところどころで目頭が熱くなりました・・

    何故この本がミステリーのカテゴリーなのか?ちょっと無理矢理では?笑 と思う展開もありましたが、没頭して一気読みしました。
    誰かのために生きたいと思える本でした。

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    2024年06月19日
  • イノセンス

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    新鮮かつほぼみんなのハッピーエンドが良かった

    恩人を捨てて逃げ出したとか、世間的無関心に陥ったとか、そんなことよりも登場人物それぞれが抱えていた苦悩がスッキリすらエンディングが素晴らしいと感じた。

    ちょっとした掛け違いは、いつどこででも起こり得る。それらと向き合い、折り合いをつけながら前に進んでいく様がきれいに見えたってこと。

    約30ページという少し長めのエピローグのような後半の謎解き部分はもう少し整理できそうな気がするし、唯一救われないある意味の真犯人だけが取り残されているの、気の毒に感じたけれど、短めの物語を楽しむことができた。

    他を読んで良かったから本作を手に取ったはず。さらに他の作品も読もう。

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    2024年02月07日
  • チグリジアの雨

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    ネタバレ

    いじめられている少年と病気の少年の報復の物語。
    颯爽感はあまりないが、咲真少年の儚さに相反する厳しさには引き込まれるものがあった。
    登場人物の中で母親が1番腹が立った。

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    2023年08月20日
  • イノセンス

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    中学生のときにカツアゲにあった主人公は
    助けてくれた青年を置いて、通報もせずに逃げてしまう。
    その結果、青年は亡くなり、
    ネットで誹謗中傷を受けたり、嫌がらせでバイトを続けられないなどの影響を受けながら
    大学生活を送っているという中で展開する物語。


    冷静なときには、こうするべきと思っていても
    実際に命が脅かされるような事件に遭遇したら
    自分が正しい判断ができるかなんて分からない。
    特に中学生にそこまで求めるにも酷だと思う。

    でも被害者や遺族などの関係者からみたら、その後の影響は大きく、
    許せないという気持ちも分かるし、答えは出ないな…。
    (ただ無関係な第三者がネットで私刑にするのは、やはりだめだと思う。)

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    2023年04月10日
  • イノセンス

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    一つの犯罪が、周囲の人間たちを狂わせる。
    佳作ながら深いテーマに挑んだ作品である。
    暴行現場から逃げ出した少年と、彼を命がけで守った青年。少年へのバッシングは強くなってきて……。
    作品の中で行われている出来事が我々の住む世界で行われている事と重なって慄然とする。報道や過熱するネットの書き込みなど背景にある深い闇を感じさせる一作。

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    2023年04月05日
  • 罪人が祈るとき

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    いじめの描写がツライ。本当にツライ

    私は、最初からの悪人なんていないと思っています。何が正しく、何が悪となるのか、そういった話は置いておいて、です
    犯罪に手を染めるとき、きっと何かのきっかけがある。それを理解できるのかどうかも別として

    人は人によって傷つき、でも人によって救われる

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    2023年03月25日
  • チグリジアの雨

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    カロリーゼロのコーラみたいな一冊。
    うーーーーーん……なんだか騙されてる気がする。イジメの内容も復讐も描写が割と凄惨。あと全く関係ないモブキャラが虐待やら殺人事件やら起こすし、主人公は希死念慮持ってるし、離婚歴ある母とセクハラ教師疑惑がある継父率いる家族は崩壊しかけてるし、さらには壮絶な生い立ちだったメインキャラは病死するしでもう登場人物全員が満身創痍なので「笑顔」とか言うワードが文中に出てくるだけでそりゃもう「あぁ良かったぁ」ってなるのおかしくない?もう全てはラストの輝きを引き立てるためにやってるとしか思えん。たいして安くないのに「小売希望価格から6割引」とかやってるスーパーマーケットの特売チラシみたい。

    ところどころ著者がもう取り憑かれたようにばばばーーーーっと感情移入して書き殴る場面(主に航基君が自転車に乗っている)はもう著者のオナニーで、セックスフレンドたる我々を完全に置き去りにしている。文もなんだか変にクセがあってうまく進まないところもあり、ほんとラストの盛り上がり一辺倒で全てを解決しようとしている感が否めないなぁ…

    とはいえラストは上記のこともあるせいか、なかなか良い話に見えてしまう。やっぱり騙されてるわ。うん。やっぱ

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    2023年01月24日
  • 罪人が祈るとき

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     一人の少年の自殺を機に、加害者側に立った少年たち、復讐に燃える被害者遺族の心の葛藤を描いた重たい作品。家族を失った悲しみから「殺してやりたい」と思う被害者遺族の悲しみと加害者側の心の闇。そして復讐を実行に移してしまった場合、今度は加害者側に立ってしまうという現実。本当の罪人は誰なのか。
     自殺事件に絡む様々な人たちの思惑、心の闇。人が人を守ろうとするとき、誰かが犠牲になっているのかもしれない。「ある人にとっては善人で、ある人にとっては悪人」という言葉は現実世界を表現する言葉としてあまりにも重い。

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    2022年11月14日
  • イノセンス

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    怪しげな人物が主人公の周りに配置されていて、それが二転三転する展開はエンタメ作品として面白かったです。真相が明かされてくると、トリッキーな人物が多く、こんなひといる?!こんな思考になる?!となりますが実は主人公を助けて命を落とした大学生の設定や人物像が一番非現実的に感じます、、、

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    2022年06月09日
  • 罪人が祈るとき

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    ネタバレ

    ★3.0
    いじめで息子を失くした父親といじめられていて、家族ともうまくいってない少年の話。

    本当に腹立たしいいじめっ子というか、もはや犯罪者たちだったな。いじめがテーマの小説は多いけどその度に腸煮えくり返る。犯罪だから、公表されて進学、就職全てできなくする仕組みが必要だと思う。あと、ミステリという勿れであった、フィンランド?ではいじめた側が精神疾患で隔離されるって話がまさにそうと思う。

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    2022年04月04日
  • イノセンス

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    中学生の頃に不良に絡まれた。助けにきた大学生が刺されてしまったがそのまま放置して逃げてしまった。その大学生は亡くなってしまう。その後、ずっと誹謗中傷され心を閉ざした。大学生となり周りの友人に思わぬ繋がりが、、あまりに辛くて痛い。最悪な展開にならなくてよかった。

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    2022年03月28日