小林由香のレビュー一覧
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ネタバレ「大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか?」衝撃的な問いで始まる物語は、復讐法の”残酷さ”を語っているようです。同時に”復讐の意味の無さ”も。
被害者の無念は、どうすれば救われるのだろうか。その家族はどう受け止めればいいのだろうか。加害者はどうすれば赦されるのだろうか。そして、裁判は正当な判断を下せない。ときに、加害者に優し過ぎたり、反省にならなかったり。だが、同害報復が解答とも思えない。きっと、被害者家族の願いはそこにはないのはないかと、と思えてしかたがない。
”復讐”は、選択肢としては「あり」かもしれないが、選んでほしくはない。「人を呪わば穴二つ」にならなければよいと祈る -
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ネタバレ読書備忘録699号。
★★★★☆。
小林由香さんを読んで苦しむシリーズ。笑
苦しかったです。ただ、小林さんらしくラストは救いのある終わり方でした。
主人公音海星吾、大学2年生。
ベランダに「カガイシャハシネ」と書かれた文庫が投げ込まれる。どうやら何かしらの事件の加害者とされていることはわかる。
動揺する気持ちを落ち着かせ、大学に向かう。
最寄り駅で電車に飛び込もうとする男性を救う。ただ、「昼間に飛び込むな。迷惑だ。飛び込むなら深夜にしろ」と暴言を吐く。
その場に居合わせた女子大生が「今の発言でこの男性が今夜自殺したら、貴方のせいだ!」と星吾を罵る。その言葉に星吾は動揺する・・・。
星吾の -
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表題作「ジャッジメント」を含む5編収録の連作短編集で、著者のデビュー作。表題作は2011年第33回小説推理新人賞を受賞した。
日本に復讐法というものがあったらという架空の設定だが、実に興味深い内容だった。復讐を実行するのは、殺された被害者遺族。しかも殺された方法と同じ方法で復讐を行うというもの。加害者のことを殺してやりたいとは思うのかもしれないが、それで被害者遺族の悲しみや憤りが救えるのかというと必ずしもそうとも言えない。自分も加害者になってしまうという意識が働くからだ。
人が人を裁くことの難しさや葛藤などを様々なシチュエーションから描き出しており、考えさせられることが多い。読み始めたと -
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大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか?ー。
初めての小林由香san。2作目の『罪人が祈るとき』と陳列されていて、罪人~のピエロの表紙に負けそうに(?)になりましたが、約10分間の葛藤の末、読むならデビュー作から!と手に取りました。
20xxに生まれた「復讐法」を担当する、応報監察官の鳥谷文乃を軸にした5つのお話し。復讐法の2つの条件がとてもリアルで、あっという間に読み終わりました。
復讐法
①裁判によりこの法の適用が認められた場合、被害者、またはそれに準ずる者は、旧来の法に基づく判決か、あるいは復讐法に則り刑を執行するかを選択できる。
②復讐法を選んだ場合、選択した者が -
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咲真。この物語の素晴らしさは彼の存在に尽きる。
高校生の航基は母親の再婚をきっかけに田舎町に引っ越しをし、継父の勤める高校に通っている。
最初は順調にいっていた高校生活も、継父が女子高生にセクハラをしたという噂が広まりイジメのターゲットとされ、悲惨な毎日を過ごしていた。
航基は遺書が5枚になったら自殺をしようと決意し、5枚となった翌日、河で入水自殺を試みるが、石をぶつけてくる不思議な少年、咲真がいた。
同じクラスの咲真は、アンタッチャブルな存在で、誰も咲真を見えないように接していた。
そんな咲真が一緒に復讐をしないかと誘ってきた。
【ここからネタバレ】
やっぱりと -
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号泣!読んでいて、恥ずかしいくらいに涙が出て、鼻水が出て、泣いた泣いた。
いい話だった。
これは心強いはず。孤独を感じいている全ての人に読んでほしい。
たくさんの人に勧めたい本。
11月25日世界報復デーのメッセージが泣ける。その通りだと思う。
「助けてください」と言おう。
リバートントン→水切り。意味があった。最後まで読んで伏線が繋がった。
上手くまとまらない。良書。
いじめ問題。
義父もお母さんも弟も、すごくウザいって感じていたけど、そうじゃなかった。
最後まで読んだらわかる。
石田さん、ありがとう。
チグリジアの花言葉→あなたを誇りに思う。
ググって出てきたのは、↓
チグリジアの花言葉: -
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虐めに遭い、自殺しようとした高校生・航基。彼を救ったのは、謎めいたクラスメイトの咲真だった。咲真の提案した「報復ゲーム」を実行するため、それまではとりあえず生きることにした航基。しかしいったい何をしようと、させようとしているのかがわからない咲真の態度は不気味にも思えたり。この物語にどのような結末が待ち受けているのか、目の離せない作品です。
こういう題材を扱っているのだから当然といえるかもしれないけれど、とても痛々しい物語です。理不尽な理由から虐めに遭い、身も心も削られていく航基の気持ちがあまりに痛くて辛くて、「死ぬなんて考えないで頑張れ」とも言えない状態。とはいえ彼のことを親身になって心配して