小林由香のレビュー一覧

  • ジャッジメント

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     なんか、こういう作品好きだぁ…ひたすら読んでいて苦しいけれど、個人的には好き!!

     20XX年、凶悪犯罪増加に歯止めをかける目的で施行されたのが「復讐法」。被害者遺族は加害者に今まで通り旧法により裁かれるのを望むか、それとも自らの手で復讐をするのかを選択することができるというもの…。執行を見届けるのは応報監察官の鳥谷文乃…「復讐法」を選んだ被害者遺族の5つの短編集がこの作品です。

    〇サイレン
     未成年の少年にリンチ殺人された息子
     応報執行者は父親
    〇ボーダー
     祖母を殺害した孫娘
     応報執行者は母親
    〇アンカー
     心神喪失と偽り、無差別殺人を犯した青年
     応報執行者は被害者たちの、母親

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    2024年10月13日
  • 魔者

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    週刊誌記者の柊二には、幼い頃に兄が殺人を犯し、姉が事故死したという過去があった。そして限られた人間しか知らないであろう姉と自分との思い出が、とある小説の題材にされていることに気づく。その小説の作者は何者なのか、そして何を伝えようとしているのか。真相を探り自らの過去とも向き合う覚悟をした柊二に、不穏な魔の手が迫る。スリリングで痛々しく、しかし穏やかな優しさと切なさも感じられるミステリです。
    常々思うことだけれど、事件の加害者家族はなぜこれほどまでに苦しめられないといけないのでしょうか。親はまだしも、兄弟姉妹なんてとばっちりでしかないのにね。そしてその偏見や排除によって新たな悲劇が起こってしまうこ

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    2024年09月29日
  • まだ人を殺していません

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    一気読みしました。
    福岡観光するのに飛行機の中で読む用に買ったのですが、読み始めたら止まらず、福岡着いても観光中も本の続きが気になって、観光は早々切り上げてカフェに寄り読み続けました笑

    残虐な事件を起こす悪人。決して許されないことをしたことに変わりはないけれど、彼等はなぜ犯行に及んでしまったのか。彼等の生い立ち、バックグラウンドを考えずにはいられません。彼等の味方をするつもりはもちろんないけれど、彼等が出会う人が違っていれば、悪人にならずに済んだのではないか。表面的な出来事だけで人を判断して決めつけることは簡単。でもニュースで知らされる事実だけで、外から批判する人にはなりたくない。


    人の

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    2024年06月20日
  • まだ人を殺していません

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    良い意味で裏切られました。子育ての難しさ、人との向き合い方など。

    自分の子供であっても、当たり前だけれど一人の人間で、今の私には必要な言葉の数々でした。言葉を話して紡いでくれる子供の話を、忙殺されながら向き合えずにいました。時間がないのはいいわけですね。一生懸命に聞こうと思わせてくれました。

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    2024年04月16日
  • イノセンス

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    ネタバレ

    過去の事件から心を閉ざした主人公、星吾の心情が丁寧に描かれていて、とても惹き込まれた。
    大学生になった星吾が嫌がらせを受けたり殺されかけたり危ない目に合うが最後の方まで誰が犯人か私はわからなかくて全員が怪しく見えてドキドキした。
    やっぱり光輝…か…と思った時は、絶望的な気持ちになったけど、それでも光輝を1番に思う星吾に涙しました。
    読み進めていくと、ちゃんと友情はあった、紗椰ともちゃんと惹かれあっていたとわかって、安心しましたし、結果みんなハッピーエンドで本当に本当によかった。
    星吾の描いた絵のくだりも泣いてしまいました。
    とにかく、心を完全に閉ざしていた主人公が徐々に変わっていくのがよかった

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    2024年03月16日
  • イノセンス

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    息苦しく辛い感情が続く物語でした。
    どの立場の苦しさも分かるからこそ、もどかしさでいっぱいで、1つの視点からでは見えないものが多いんだなと感じました。
    出会えて良かった作品です‪☺︎‬

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    2024年02月27日
  • まだ人を殺していません

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    解説と被る感想になってしまうが、本を手に取った時になんとなく思い浮かべるストーリーに類似している訳でも、全く異なる事もない、圧巻される内容だった。作者の意のままに感情を振り回されてしまった。

    人の感情はいとも簡単に流されてしまい、固定観念に縛られて向き合うことを放棄してしまうものだなと感じた。
    そもそも自分の感情や考えは相手に伝わらない、理解できない事は当たり前とわかっているつもりでも、実際自身が対面すると全く役に立たないことの方が多いと思う。
    それだけ感情や考えは揺れ動くものだから答えのないものこそ、常に相手を、自身を疑い、考え続けなければいけないと感じた。

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    2024年02月19日
  • まだ人を殺していません

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    タイトルだけで手に取った本ですがその内容は衝撃的でした。読む前と読んだ後でタイトルの意味がぜんぜん違います。
    前半は不気味で不穏な雰囲気。後半は心を強く打たれて涙無しには読めなかったり心が暖かくなる様な場面がありました。
    前半の不気味さの謎が解けた時、子供の感情って繊細で複雑なのだと子を持つ親として考えさせられました。
    最近読んだ本では1番おすすめの本です。

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    2024年02月19日
  • この限りある世界で

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    素晴らしかった。
    久しぶりに読書に没頭できた一冊。
    残り少ないページで見えない終わりに、「最後のオチが面白くないパターンかな」という不安を一蹴する見事な顚末。
    教育者にはドキッと考えさせられる言葉もちらほらあったのでは。人間心理の動きもとても面白かった。

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    2024年02月12日
  • ジャッジメント

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    ネタバレ

    著者お初。凶悪な犯罪が増加する日本で、新しい法律が制定された「復讐法」、この法律は被害者家族達を救えるのか?という近未来的なお話。五編からなる被害者家族の様々な葛藤はどれも深く考えさせられるし、「復讐法」で救えているとはとても思えない。作中、五十嵐の「報復できる権利を与えるが、やりたければ、相手と同じように自分の手でやれ、とな。実に残酷な話だ」に大共感。第2章の「ボーダー」はタイトルも秀逸だし、唯一救われた感もあったかな、と感じる。いやー、読み応えも十分だし、これがデビュー作とは、恐るべしであります。

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    2024年01月28日
  • まだ人を殺していません

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    本のタイトルを見て、まず衝撃を受け、裏の紹介文を読んだら”なぜか妙に惹かれて“手に取ってた1冊。

    「僕のこと…‥嫌いになったら捨ててもいいよ」

    最初の方は掴みどころの無い男の子という印象だったけど、最後まで読んだら、よりこの言葉が胸に刺さった。

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    2024年01月26日
  • まだ人を殺していません

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    子育てを機に、自分の生き方を振り返ることが多いと友人が言っていた。
    きっと、似ていても、似ていなくても、何か思うことがあるのだろう。
    人生ってときに考えてもみなかったことが起こる。
    生きていくってなかなか大変だ。

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    2024年01月23日
  • まだ人を殺していません

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    二転三転しながら深さを増していくストーリー展開。
    子を持つ母にはなかなか辛い内容もあるが、サスペンス要素を持ちながらラストは涙。
    最後まで一気に読みました。

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    2024年01月16日
  • この限りある世界で

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    篤志面接員が双子だったのは意外だった。
    少女がなんだか雰囲気違うことに気づいていたあたり、1回目の面接、2回目の面接、ノートで見返していたところ、伏線はいろいろあった。

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    2024年01月11日
  • チグリジアの雨

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    チグリジアの雨
    小林由香さん

    チグリジア
    花言葉。わたしを助けて。

    イジメ。自殺。
    辛くて悲しくて、
    打ちのめされそうな内容。

    涙が、止まらなかった。

    読んで良かった。

    課題図書にして、みんなが読んだら、
    イジメ。少なくなるかなぁー。


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    2023年11月07日
  • この限りある世界で

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    現代的な話で鮮やかながら儚い雰囲気を感じる。
    後半の展開は急に感じるが、綺麗にまとまっていて読みやすい。

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    2023年10月31日
  • まだ人を殺していません

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    小林由佳『まだ人を殺していません』幻冬舎文庫。

    殺人犯の子供の苦悩と受難を描きながら、様々な謎が渦巻いていくというサスペンスでありながら、人を信じることの難しさと尊さを伝える感動作である。

    テーマや雰囲気は薬丸岳の小説にも似ているのだが、度々挿入される日記に秘密の仕掛けが施されているなど、しっかりとした小林由佳のオリジナリティを感じる作品に仕上げられている。秘密の仕掛けは読んでみてのお楽しみ。


    交通事故で5歳の娘の美咲希を失った葉月翔子は夫と別れて、自宅で絵画教室を開いていた。そんな中、亡くなった翔子の姉の夫である南雲勝矢が猟奇殺人を犯し、警察に逮捕される。南雲勝矢には姉が遺した息子の

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    2023年10月12日
  • この限りある世界で

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    ネタバレ

    小林由香作品、7冊目。ジャッジメントの衝撃から嵌っています。15歳の少女は新人文学賞の最終選考で落選し同級生を刺殺した。理由は被害者に虐められていたから。皮肉なことにその新人文学賞を受賞した作家が自殺。その理由は、殺人の加害者ではなく、自分が新人賞を受賞してしまったから、あの悲劇が起きたと考えてしまう。新人文学賞を企画する出版社の女性社員、少年院で加害者とかかわる篤志面接委員が見事にリンクした!何が起きたかわからなかったが、さすが小林作品、ただじゃ終わらない。関係者の再生の物語としては最高級だと思った。⑤

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    2023年08月17日
  • イノセンス

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    一気に読んでしまいました。
    少年の過ち…逃げてしまった愚かさに気がついた時自分の大切なひとを傷つけていた事、
    良い本でした。

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    2023年03月14日
  • チグリジアの雨

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    主人公は高校1年成瀬航基、母の再婚により転校した先でいじめの標的になってしまう。今後に絶望した航基は自殺したいと思い詰め遺書をしたためたが、決行日にクラスメイトの月島咲真と出逢い踏みとどまる…。
    読み終えていじめだけではない…人々の苦しみは声を上げることが遠いようでも一番の近道であること、そんなときに声をあげた人々に寄り添える人になりたいなぁ…と感じました。航基のおじいちゃんのキャラも個人的には好きです。航基が咲真と出会えてよかった、最後は涙なしでは読めませんでした。小林由香さん、初読みでしたが他の作品も読んでみたい…この作品はおすすめです!

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    2022年10月10日