小林由香のレビュー一覧
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ネタバレ過去の事件から心を閉ざした主人公、星吾の心情が丁寧に描かれていて、とても惹き込まれた。
大学生になった星吾が嫌がらせを受けたり殺されかけたり危ない目に合うが最後の方まで誰が犯人か私はわからなかくて全員が怪しく見えてドキドキした。
やっぱり光輝…か…と思った時は、絶望的な気持ちになったけど、それでも光輝を1番に思う星吾に涙しました。
読み進めていくと、ちゃんと友情はあった、紗椰ともちゃんと惹かれあっていたとわかって、安心しましたし、結果みんなハッピーエンドで本当に本当によかった。
星吾の描いた絵のくだりも泣いてしまいました。
とにかく、心を完全に閉ざしていた主人公が徐々に変わっていくのがよかった -
Posted by ブクログ
解説と被る感想になってしまうが、本を手に取った時になんとなく思い浮かべるストーリーに類似している訳でも、全く異なる事もない、圧巻される内容だった。作者の意のままに感情を振り回されてしまった。
人の感情はいとも簡単に流されてしまい、固定観念に縛られて向き合うことを放棄してしまうものだなと感じた。
そもそも自分の感情や考えは相手に伝わらない、理解できない事は当たり前とわかっているつもりでも、実際自身が対面すると全く役に立たないことの方が多いと思う。
それだけ感情や考えは揺れ動くものだから答えのないものこそ、常に相手を、自身を疑い、考え続けなければいけないと感じた。 -
Posted by ブクログ
小林由佳『まだ人を殺していません』幻冬舎文庫。
殺人犯の子供の苦悩と受難を描きながら、様々な謎が渦巻いていくというサスペンスでありながら、人を信じることの難しさと尊さを伝える感動作である。
テーマや雰囲気は薬丸岳の小説にも似ているのだが、度々挿入される日記に秘密の仕掛けが施されているなど、しっかりとした小林由佳のオリジナリティを感じる作品に仕上げられている。秘密の仕掛けは読んでみてのお楽しみ。
交通事故で5歳の娘の美咲希を失った葉月翔子は夫と別れて、自宅で絵画教室を開いていた。そんな中、亡くなった翔子の姉の夫である南雲勝矢が猟奇殺人を犯し、警察に逮捕される。南雲勝矢には姉が遺した息子の -
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主人公は高校1年成瀬航基、母の再婚により転校した先でいじめの標的になってしまう。今後に絶望した航基は自殺したいと思い詰め遺書をしたためたが、決行日にクラスメイトの月島咲真と出逢い踏みとどまる…。
読み終えていじめだけではない…人々の苦しみは声を上げることが遠いようでも一番の近道であること、そんなときに声をあげた人々に寄り添える人になりたいなぁ…と感じました。航基のおじいちゃんのキャラも個人的には好きです。航基が咲真と出会えてよかった、最後は涙なしでは読めませんでした。小林由香さん、初読みでしたが他の作品も読んでみたい…この作品はおすすめです!