イノセンス

イノセンス

1,650円 (税込)

8pt

【Innocence:[名]無罪、潔白】

音海星吾は美術サークルに所属する大学生。中学生時代、不良に絡まれた星吾は、彼を助けようとして身代わりに刺された青年を見捨てて逃げてしまう。青年はその後死亡したため、星吾はネット社会を中心とした世間の誹謗中傷を浴び続ける。
大学入学後も星吾は心を閉ざして生きていたが、ある日、ホームから飛び降りようとした中年男性に「そんなに死にたいなら、夜にやってよ。朝やられると迷惑なんだ」と心無い言葉をぶつけてしまう。現場を目撃していた同じ大学の学生・紗椰にその言葉を批判されるが、それがきっかけで星吾は彼女と交流を持つようになる。星吾は心惹かれるようになった紗椰に思いを告げようとするが、自らの過去の重みのため、踏み出すことができない。コンビニのバイト仲間の吉田光輝、美術サークルの顧問・宇佐美ら周囲の人間との交流を通して、徐々に人間らしい心を取り戻しかける星吾。
そんななか、星吾を狙うように美術室の花瓶が投げ落とされ、さらに信号待ちの際、車道に突き飛ばされるという事件が起こる。星吾を襲う犯人の正体は? そして星吾の選択とは――。

一度過ちをおかした人間は、
人を好きになってはいけないのだろうか。
魂を揺さぶるラストが待ち受ける、慟哭のサスペンス!

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イノセンス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    息苦しく辛い感情が続く物語でした。
    どの立場の苦しさも分かるからこそ、もどかしさでいっぱいで、1つの視点からでは見えないものが多いんだなと感じました。
    出会えて良かった作品です‪☺︎‬

    0
    2024年02月27日

    Posted by ブクログ

    一気に読んでしまいました。
    少年の過ち…逃げてしまった愚かさに気がついた時自分の大切なひとを傷つけていた事、
    良い本でした。

    0
    2023年03月14日

    Posted by ブクログ

    決して悪意があった訳では無い、それを罪として死ぬまで償っていかなければならないのなら、なかなかに辛い
    それを罪とするなら、罪のない人間などいないのではないかと思う。
    罪と寛容、不寛容、どちらの立場にもなり得る
    主人公が描き上げた絵を挿絵で見てみたかった

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

     「イノセンス」とは、無罪、潔白を表す英語、別に純粋さた無邪気さを意味することもあるらしいです。

     主人公は中学生の頃不良に絡まれた音海星吾…星吾を助けようとして命を落とした医大生の氷室慶一郎…彼を助けることなくその場から逃げ出した星吾は、GK(ゲスクズ)と世間から批判を浴び、息を潜めるかのように

    0
    2024年10月12日

    Posted by ブクログ

    騙されて騙されて騙されて。
    なんか最後は怒涛の騙しが一気にやってきた。
    中学生の星吾がカツアゲされそうになった時、助けに割って入った大学生が刺されて死んでしまう。
    怖くなって逃げ出した中学生が、救急車を呼んでいたら助かったかもしれなかった。
    星吾が大学生になり、命を狙われる事が頻発。
    犯人は誰なのか

    0
    2024年07月18日

    Posted by ブクログ

    星吾は中学生の時にカツアゲにあった所を、通りすがりの大学生に助けられる。だが、その大学生はそのまま暴行をうけナイフで刺されてしまう。
    助ける事ができずに逃げた星吾。亡くなってしまった大学生。
    星吾が、その後背負った物の重さに終始苦しい。
    家族の優しさに触れて泣きそうになるが、ずっと眉間にシワ寄せなが

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

    『ジャッジメント』『罪人が祈るとき』『救いの森』と立て続けに問題提議作品を発表される小林由香さん。

    タイトルの『イノセンス』意味は「無罪、潔白」本作はその意味通り、法で裁かれない者の贖罪がテーマだ。

    中学時代、不良に絡まれた星吾は彼を助けようとして刺された青年・氷室を見捨て逃げてしまう。
    その後

    0
    2023年02月16日

    Posted by ブクログ

    中学生時代に恐喝されているところを助けてもらったのに、その後見殺しにし逃げてしまったことで世間から吊し上げられた少年。心を閉ざして生きてきたけれど、大学生になりバイト仲間に心を開き始めたところでまわりに不穏なことが起こり始める、というミステリー。

    自分を守ろうと、つい逃げてしまったことで取り返しの

    0
    2021年09月12日

    Posted by ブクログ

    自分にとって、大切な人がトラブルに巻き込まれ、理不尽な形で亡くなってしまったとき、きっと、多くの人がその命を奪った相手に対して"憎しみ"を抱くと思う。

    だが、もし、憎みに憎んできた相手が、自分と同じくらい"苦しみ"を背負って生きているとしたら、果たして、それ

    0
    2021年01月18日

    Posted by ブクログ

    デビュー作『ジャッジメント』で度肝を抜かれた小林由香氏の最新作『イノセンス』。

    本作も非常に考えさせられるものがあった。

    あらすじであるが、

    不良3人からカツアゲされていた中学生がある若者に助けられた。しかし、その若者は不良にナイフで刺されてしまった。その場でその中学生が助けを呼べばその若者の

    0
    2020年11月07日

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