小林由香のレビュー一覧

  • イノセンス

    Posted by ブクログ

    14歳の時3人の男に恐喝され、助けようとして刺された青年を見捨てて逃げた星吾。過去の罪に怯え、SNSでの誹謗中傷に耐えながら孤独に生き、大学生となった星吾の人生に絡み合う人々。誰も皆、幸せになってほしい。

    0
    2020年10月31日
  • イノセンス

    Posted by ブクログ

    登場人物が皆、やるせないほど痛々しい。だがグイグイ読んでしまう。星吾が14歳の時に、カツアゲから守ってくれた大学生が目の前で刺殺された。すぐに救急車を呼べば助かったのに星吾は逃げた。そのことが報道され、嫌がらせや誹謗中傷を受け人間不信になってしまう。大学生になり友人や好きな人ができても心は翳る。薄い本だが結構考えさせられた。生きていれば皆心に何かしらの罪悪感や傷を抱えているもの。どう反省しどう折り合いをつけていくか。物語としては後半残り僅かのページから怒涛の畳み掛け。目まぐるしかったが面白かった。

    0
    2020年10月27日
  • イノセンス

    Posted by ブクログ

    少年が犯した過ち。救急車を呼べば助かったかも…というところが肝なのはわかるけど、それで無関係な人間が寄ってたかって14歳の少年を叩きまくれるって、人間はほんとに怖いなと思った。あなたがたに裁く権利などありませんよ。自分が正しいことを証明して気持ちよくなりたいだけの癖して。

    被害者家族の苦しみを思うとやりきれないけど、それでもやっぱり、臆病だっただけの少年の悲劇にも同じように胸が痛む。被害者を思うと許せない、と思う気持ちは理解できる。でもそれは、わたしたちが決めることじゃない。

    物語は、希望が見えるラストでほんとうによかった。最後の絵の描写と、名前を呼んで手を振るシーンには、じんと来てしま

    0
    2020年10月27日
  • イノセンス

    Posted by ブクログ

    不良に絡まれているところを助けられたにもかかわらず、その後刺されたその人を見捨てて逃げてしまった中学生の少年・星吾。そのことで世間からの誹謗中傷にさらされ、心を閉ざしてしまった彼の物語は実に痛々しいです。もちろん助けを呼ばずに逃げてしまったことはまずいけれど、中学生だし、怖かったんだろうなあ、と思えば責める気分にはなりません。悪人だったわけでも卑怯だったわけでもなく、ただ弱かっただけなのに。それゆえにその後何年間も苦しむ彼は、至って善人だったのだと思います。だからこそとことんやりきれない物語。
    親しい人間を作らないように淡々と生活を送る星吾の周りで、しかしそれでも彼に関わろうとする人たち。彼ら

    0
    2020年10月22日
  • 罪人が祈るとき

    Posted by ブクログ

    ある少年の自殺から波及する自殺や殺人事件。本当の罪人とは?悪とは何か?色々考えさせられたミステリー小説でした。
    学校でいじめにあっている時田の視点と自殺した少年の父親の視点が交互になって物語は進行します。最初は関わりのない2人だったのですが、段々と2つの物語がリンクしていきます。どちらもテーマはいじめなのですが、とにかくいじめの酷さといったら、度を超えていて、憤りを感じるばかりでした。描写が生々しく、リアルさが際立っていました。

    また、この作品では、様々な悪が登場します。自己保身のためや自己満足のため、復讐のために悪になるなど誰にでもなりうる悪が登場するので、「悪」としての疑問が色々と頭に思

    0
    2020年09月17日
  • 罪人が祈るとき

    Posted by ブクログ

    小林由香『罪人が祈るとき』双葉文庫。

    陰惨ないじめによる自殺をテーマにしたミステリー。ちょっとストーリーをいじり過ぎて、無理矢理感動の結末で幕を閉じようとした感じ。それなりには面白いし、考えさせられる内容なのだが、もっと違う結末でも良かったのではなかろうか。

    高校でいじめを受ける主人公は公園でペニーという名の不気味なピエロと出会う。ペニーは主人公をいじめる奴等の殺害を手伝うと言うが……

    いじめの陰惨さ、いじめの被害者といじめを苦に自殺した被害者の遺族の悲しみを描きながら、本当の正義とは何かを読者に問い掛けているようだ。

    昔に比べて、今のいじめはかなり陰湿だと聞く。今の学校は運動会で順位

    0
    2020年09月14日
  • ジャッジメント

    Posted by ブクログ

    「目には目を、歯には歯を」。 犯罪者から受けた被害と同じことを、被害者やその家族が合法的に執行できる「復讐法」。

    そりゃあ大切な人を殺されたら、同じ目に遭わせてやりたいと思うかもしれない。 でも事件が起これば、被害者だけでなく加害者の家族も巻き込まれ、周囲の目も変わり、それまでの人生は壊れていく。 殺した側にも理由があり、復讐したい側にも理由がある。 絶対的な悪なんてそうそうない。たまにあるけど。

    5つの事件を通して「自分なら復讐法を選ぶか」はかなり考えさせられた。

    ただ、読み進めるほど制度そのものの詰めの甘さも気になった。 応報執行者が嫌がらせや脅迫を受けるなら、個人情報の扱いやマスコ

    0
    2026年08月28日
  • ジャッジメント

    Posted by ブクログ

    20××年、凶悪な犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。それが「復讐法」だ。
    無差別殺人や通り魔事件、悲惨な事件が多いのに法律上では裁けないこともある。
    そんな世界に被害者遺族が加害者に対し報復することを認める法律ができた。
    遺族は新法を選ぶのか、従来の法を選ぶのか。
    復讐はしても被害者は帰ってこない。その上自らも手を汚すことで失うものもある。
    復讐をして溜飲が下がることがあっても、今度は自分が加害者遺族にとっての加害者になる。
    小説の中の話ではあっても1つ話読むたびに考え込む小説だった。

    0
    2026年08月11日
  • この限りある世界で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリーかと思ったらハートフルな感じで
    動機は浅はかなんだけど中学生ってそんなもんなのかなぁ。
    主人公にはまじか、ってなった

    0
    2026年07月28日
  • この限りある世界で

    Posted by ブクログ

    篤志面接委員という知らなかった世界に触れられたのは面白かった
    「犯行動機を見つけてください」という帯に惹かれて購入したが、その点に関しては肩透かし感が強い
    せっかくのミステリーの要素、どんでん返しはそこなの??と思ってしまった

    最後の掘り下げも、私の関心と違う点にあったのが残念だった

    0
    2026年07月14日
  • チグリジアの雨

    Posted by ブクログ

    命の尊さを問いかける物語。
    しかし、いじめがあまりに陰湿で、読んでいるうちにどんどん気持ちがふさいでいく。
    主人公はいじめで絶望し、自殺を考えるが、謎だらけのクラスメートから復讐を持ちかけられ‥という流れ。
    そうなれば、大人が気づいて解決しようとしたり、考えを改めたクラスメートが現れて仲間になったりするのかと思うが、そんな展開はない。
    みんながみんな闇を抱えていて、決まった解決方法もない。
    謎だらけのクラスメートの心情が明らかになり、世界中のいじめで苦しむ人達の中に、勇気を出して行動に移す者が現れるという希望がありながら、全てが解決するわけではない。
    どこまでも苦しくて、読み終わってもすっきり

    0
    2026年07月05日
  • まだ人を殺していません

    Posted by ブクログ

    初めて、主人公に、感情移入出来なかった、。
    子供の頃に強く生きてしまうと
    大人になって進む道がわからなくなる時も、あるから、……。

    翔子さんに質問するのは
    頼れない気持ちが消えてないのかな。
    幸せになって欲しいな。

    良世くんは、とても強く見えるし
    賢く見えるし、何でもそつなくこなす大人に見える
    だけどそれは、自分の身を守る防御なだけで
    ほんとうは、守りたくような尊い子供なのに

    無償の愛を与えてあげたくて
    だけどそれは、翔子さんにはとても難しくて
    2人とも口下手だからこそ通じるものもあるのかな

    良世くんは、子供なんだよ( ߹ᯅ߹ )‪と
    泣きそうになってしまったけれど
    きっとそれは

    0
    2026年06月16日
  • この限りある世界で

    Posted by ブクログ

    15歳の少女が同級生を刺殺。本当の犯行動機を見つけてください。
    篤志面接委員とゆうボランティアがあるのを初めて知った。おもしろかった!

    0
    2026年06月02日
  • まだ人を殺していません

    Posted by ブクログ

    終始重っ苦しい展開で読んでいて、気持ちが晴れることはありませんでした。解説に書いてあったのですが、自分が思っていた展開とは確かに違いましたが、結局のところ人の気持ちはいくら想像しても分からない。だからこそ決めつけてはいけないんだなと思います。

    0
    2026年04月10日
  • ぼくたちの報復

    Posted by ブクログ

    転校先の学校でいじめが起こるところから物語が始まっていく。
    ひどいいじめを受ける成瀬航基はある日、自殺を決意するが、ある同級生に『報復ゲームに参加しないか』と持ち掛けられる。

    いじめや家族関係など色々な場面で考えさせられる内容でした。
    複雑な家族関係に航基も可哀想だなと思いつつ、その弟も不憫でならないと思った…

    0
    2026年03月30日
  • ジャッジメント

    Posted by ブクログ

    事件の被害者が犯人に対して合法的な復讐が認められた世界。設定自体はマンガなどでみたことがあり、新鮮さはありませんでしたが、執行されるまでの過程や執行官の規定がきっちり描かれているのが他にはないポイント。

    0
    2026年03月13日
  • ジャッジメント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大切な人を殺した犯人に、合法的に復讐できる社会が描かれてました。その方法は、犯人が行った罪と同じ方法で。

    とても重いテーマと、丁寧な描写で話にすぐに入り込みました。

    復讐できても、その後、「犯人と同じになってしまった」という感想をいう人が多いと話の中で書かれていて、そりゃそうだと納得しました。自分でも、どれだけ犯人を恨んでいても、復讐は無理だなと感じました。
    復讐する人の苦悩も描かれていて、とてもよかったのですが、もう一歩その先が見たかったなと正直思いました。

    0
    2026年02月23日
  • ぼくたちの報復

    Posted by ブクログ

    「死」について考えさせられる本。
    自殺したい少年の話。内容は重いように見えるが、読むとそこまで暗く感じない。
    人生に絶望を感じた時、人はどうするのか、どうされたいのか。
    人は皆、自分が1番可愛くて仕方ないと思わせられた。

    0
    2026年01月04日
  • ジャッジメント

    Posted by ブクログ

    復讐の連鎖は止まらない。

    殺すのは簡単、難しいのは赦すこと。

    どんなことがあっても人を殺すのは良くないと言うのは簡単であるが、机上の空論に過ぎず、実際に自分の大切な人が殺された時果たして自分は赦すことができるのであろうか。
    色々と考えさせられる小説であった。

    0
    2025年11月09日
  • イノセンス

    Posted by ブクログ

    余りに痛すぎて読み進められず
    そんなに感じなくても・・・
    そんなふうに思わなくても・・・
    とは言え、思ってしまうんだよね
    辛いなあ〜〜
    終わりの激しい巻き方?
    ちょっとホッとした

    0
    2025年10月17日