小林由香のレビュー一覧

  • イノセンス

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    登場人物が皆、やるせないほど痛々しい。だがグイグイ読んでしまう。星吾が14歳の時に、カツアゲから守ってくれた大学生が目の前で刺殺された。すぐに救急車を呼べば助かったのに星吾は逃げた。そのことが報道され、嫌がらせや誹謗中傷を受け人間不信になってしまう。大学生になり友人や好きな人ができても心は翳る。薄い本だが結構考えさせられた。生きていれば皆心に何かしらの罪悪感や傷を抱えているもの。どう反省しどう折り合いをつけていくか。物語としては後半残り僅かのページから怒涛の畳み掛け。目まぐるしかったが面白かった。

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    2020年10月27日
  • イノセンス

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    少年が犯した過ち。救急車を呼べば助かったかも…というところが肝なのはわかるけど、それで無関係な人間が寄ってたかって14歳の少年を叩きまくれるって、人間はほんとに怖いなと思った。あなたがたに裁く権利などありませんよ。自分が正しいことを証明して気持ちよくなりたいだけの癖して。

    被害者家族の苦しみを思うとやりきれないけど、それでもやっぱり、臆病だっただけの少年の悲劇にも同じように胸が痛む。被害者を思うと許せない、と思う気持ちは理解できる。でもそれは、わたしたちが決めることじゃない。

    物語は、希望が見えるラストでほんとうによかった。最後の絵の描写と、名前を呼んで手を振るシーンには、じんと来てしま

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    2020年10月27日
  • イノセンス

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    不良に絡まれているところを助けられたにもかかわらず、その後刺されたその人を見捨てて逃げてしまった中学生の少年・星吾。そのことで世間からの誹謗中傷にさらされ、心を閉ざしてしまった彼の物語は実に痛々しいです。もちろん助けを呼ばずに逃げてしまったことはまずいけれど、中学生だし、怖かったんだろうなあ、と思えば責める気分にはなりません。悪人だったわけでも卑怯だったわけでもなく、ただ弱かっただけなのに。それゆえにその後何年間も苦しむ彼は、至って善人だったのだと思います。だからこそとことんやりきれない物語。
    親しい人間を作らないように淡々と生活を送る星吾の周りで、しかしそれでも彼に関わろうとする人たち。彼ら

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    2020年10月22日
  • 罪人が祈るとき

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    ある少年の自殺から波及する自殺や殺人事件。本当の罪人とは?悪とは何か?色々考えさせられたミステリー小説でした。
    学校でいじめにあっている時田の視点と自殺した少年の父親の視点が交互になって物語は進行します。最初は関わりのない2人だったのですが、段々と2つの物語がリンクしていきます。どちらもテーマはいじめなのですが、とにかくいじめの酷さといったら、度を超えていて、憤りを感じるばかりでした。描写が生々しく、リアルさが際立っていました。

    また、この作品では、様々な悪が登場します。自己保身のためや自己満足のため、復讐のために悪になるなど誰にでもなりうる悪が登場するので、「悪」としての疑問が色々と頭に思

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    2020年09月17日
  • 罪人が祈るとき

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    小林由香『罪人が祈るとき』双葉文庫。

    陰惨ないじめによる自殺をテーマにしたミステリー。ちょっとストーリーをいじり過ぎて、無理矢理感動の結末で幕を閉じようとした感じ。それなりには面白いし、考えさせられる内容なのだが、もっと違う結末でも良かったのではなかろうか。

    高校でいじめを受ける主人公は公園でペニーという名の不気味なピエロと出会う。ペニーは主人公をいじめる奴等の殺害を手伝うと言うが……

    いじめの陰惨さ、いじめの被害者といじめを苦に自殺した被害者の遺族の悲しみを描きながら、本当の正義とは何かを読者に問い掛けているようだ。

    昔に比べて、今のいじめはかなり陰湿だと聞く。今の学校は運動会で順位

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    2020年09月14日
  • この限りある世界で

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    15歳の少女が同級生を刺殺。本当の犯行動機を見つけてください。
    篤志面接委員とゆうボランティアがあるのを初めて知った。おもしろかった!

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    2026年06月02日
  • まだ人を殺していません

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    終始重っ苦しい展開で読んでいて、気持ちが晴れることはありませんでした。解説に書いてあったのですが、自分が思っていた展開とは確かに違いましたが、結局のところ人の気持ちはいくら想像しても分からない。だからこそ決めつけてはいけないんだなと思います。

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    2026年04月10日
  • ぼくたちの報復

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    転校先の学校でいじめが起こるところから物語が始まっていく。
    ひどいいじめを受ける成瀬航基はある日、自殺を決意するが、ある同級生に『報復ゲームに参加しないか』と持ち掛けられる。

    いじめや家族関係など色々な場面で考えさせられる内容でした。
    複雑な家族関係に航基も可哀想だなと思いつつ、その弟も不憫でならないと思った…

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    2026年03月30日
  • ジャッジメント

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    事件の被害者が犯人に対して合法的な復讐が認められた世界。設定自体はマンガなどでみたことがあり、新鮮さはありませんでしたが、執行されるまでの過程や執行官の規定がきっちり描かれているのが他にはないポイント。

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    2026年03月13日
  • ジャッジメント

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    ネタバレ

    大切な人を殺した犯人に、合法的に復讐できる社会が描かれてました。その方法は、犯人が行った罪と同じ方法で。

    とても重いテーマと、丁寧な描写で話にすぐに入り込みました。

    復讐できても、その後、「犯人と同じになってしまった」という感想をいう人が多いと話の中で書かれていて、そりゃそうだと納得しました。自分でも、どれだけ犯人を恨んでいても、復讐は無理だなと感じました。
    復讐する人の苦悩も描かれていて、とてもよかったのですが、もう一歩その先が見たかったなと正直思いました。

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    2026年02月23日
  • ぼくたちの報復

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    「死」について考えさせられる本。
    自殺したい少年の話。内容は重いように見えるが、読むとそこまで暗く感じない。
    人生に絶望を感じた時、人はどうするのか、どうされたいのか。
    人は皆、自分が1番可愛くて仕方ないと思わせられた。

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    2026年01月04日
  • ジャッジメント

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    復讐の連鎖は止まらない。

    殺すのは簡単、難しいのは赦すこと。

    どんなことがあっても人を殺すのは良くないと言うのは簡単であるが、机上の空論に過ぎず、実際に自分の大切な人が殺された時果たして自分は赦すことができるのであろうか。
    色々と考えさせられる小説であった。

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    2025年11月09日
  • イノセンス

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    余りに痛すぎて読み進められず
    そんなに感じなくても・・・
    そんなふうに思わなくても・・・
    とは言え、思ってしまうんだよね
    辛いなあ〜〜
    終わりの激しい巻き方?
    ちょっとホッとした

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    2025年10月17日
  • ぼくたちの報復

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    小林由香『ぼくたちの報復』ハルキ文庫。

    単行本『チグリジアの雨』を改題、文庫化。

    昔と違って、学校の虐めは陰湿で執拗になっている。1人をターゲットに大勢で虐めるなんぞ当たり前で、SNSまで使ってターゲットの噂や恥ずかしい写真をバラまくというのだから、驚くばかりだ。昔は気に喰わない奴が居れば、腕力で決着をつけたものだ。決着がつけば当人同士はサバサバしたもので後々まで引き摺るようなことは無かった。

    さらに今の世の中は学校で虐めや暴力事件があっても、学校側が隠蔽しようとするから始末に負えない。

    今年の夏、全国高校野球大会に出場し、1回戦を勝ち上がりながら、2回戦以降の出場を取り止めた広陵高校

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    2025年08月18日
  • 魔者

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    初めての小林由香さんの作品。
    地方から引っ越してきた貧しい家庭の姉弟と、その姉と同級生の地域の盟主の家庭に生まれた女の子を中心に描かれるお話。
    貧しい家庭の弟は成人して雑誌記者に、姉は17歳の時に交通事故で死亡、ある日姉弟しか知らないはずの子供時代のエピソードが小説として出版されたところから、物語が動き出す。
    姉の死の真相に近づきつつ、その背景にあったリンチ殺人事件がいろいろと影響を与えていた事がわかり…という展開で、クライマックスに近づいてドキドキが増してきます。
    ただ、結末が何となく途中で予想できてしまうのがもったいない感じです。

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    2025年07月04日
  • 魔者

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    よく似たお話を読んだわ〜
    同じような文章もあったし
    なんだか、納得し兼ねている
    良かったかどうかも・・・

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    2025年06月22日
  • 魔者

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    エスポワールが、なんだかよく分からなかった。
    些細な出来事で、人殺しまでしてしまうのが怖い。そして、その出来事のせいでたくさんの人達の運命が変わってしまう。
    若くても、自分の行動がどんな結果をもたらすのか、きちんと考えて欲しい。

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    2025年06月09日
  • 魔者

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    ネタバレ

    いい感じに惹き込まれて読み進めているところに、突然の不倫俳優に週刊誌アベンジャーズで興醒め!!!! 挫けそうになった。

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    2025年05月01日
  • 魔者

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    他人事だから噂話で盛り上がれるんだろうが、当事者となるとね。真実ならば納得もできそうだけど、大体は憶測で面白おかしくなるように計算されているんだろうな。

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    2025年04月29日
  • 魔者

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    読みごたえがあったが、自分には
    少し長く感じた
    でも、心理状態や背景など丁寧に書くには 
    このくらいのボリュームが必要なのかな?と
    思いました

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    2025年03月19日