二階堂黎人のレビュー一覧
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ネタバレうーん
前作の吸血の家のほうが面白かったなぁ
なんとなく納得がいかない展開ばかりで…
以下ものすごいネタバレ
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シスターアンジェラがなぜ自殺したのか理解できなかった
父親への復讐心から犯行に手を染めたのは分かるが、吸血鬼説を本気で信じていたとは思えないし
桜の木のスマもちょっとこじつけが過ぎるんじゃないかと思った
閂の機械的なトリックにも飽き飽き
黎人がフランチェスコの落下も目撃するシーンもそんな偶然をミスリードに使うのはフェアじゃないしこのとき梶本がミスリードを誘う発言をしているのはどうしてな -
Posted by ブクログ
二階堂蘭子が主人公の短編集。六作品収録されています。
どの作品も独特な不気味さを持っている。これは、読んだほとんどの方が思われる事かと思いますが、江戸川乱歩や横溝正史の描く不気味さに近いかと。
著者はカーのファンとして有名らしいので、その辺の影響もあるのかな?(未熟ながらカー作品は未読です)
事件のトリックはわりと簡単ですが、個人的にトリック自体はさほど重要視していません。
もちろんトリックはどれも趣向を凝らしています。『喰顔鬼』などは、そのトリックに驚かれる方も多いのでは?
しかし、僕が惹かれたのはトリックよりも、その独特な世界観です。昭和40年代を主な舞台としているので -
Posted by ブクログ
何とな~くトリックに見当がつく、っていうのが今作品の特徴ですね。それが嬉しくもあり、残念でもあるという二律背反\(^o^)/
「現実離れしすぎ!」というツッコミより「最早ファンタジーじゃん…」という感動に近いものを感じました。ここまでトリックが突飛だと、逆に正攻法なミステリのように思える不思議。
四半世紀前の事件の詳細を、そんな詳らかに覚えてるか普通~?と突っ込むのも、また楽し(笑)。
証言だけを手がかりに推理を進める蘭子、数分前に目の前で発生した事件を解決する蘭子、鮮やかな彼女の手腕が光ります。
ホラーテイストな「喰顔鬼」から超王道ミステリーな「ある収集家の死」まで、色々な味が楽しめる -
Posted by ブクログ
※真相にもろに触れています。
未読の方はご注意下さい~U・x・U
私は何度、「推理小説家は推理小説愛好家の期待を裏切らない」という固定観念に裏切られれば気が済むんでしょうか/(^o^)\
怪物が人々を蹂躙する残虐なシーンが上巻でこれでもかと記述されていたと言うのに、
「いや、これはあまりの恐怖で生存者達が錯覚したんだな、きっと」
やら、
「もしかしたら、生存者っていうのは方便で、こいつらこそ人工的に造り出された実験体なんでは⁈」
やら、とにかく「本格推理小説」たらしめようと勝手に想像を膨らませていたんですが。
双面獣の存在確定した時の、自分でびっくりするくらいのガッカリ感\( -
Posted by ブクログ
清涼院流水のデビュー作を彷彿とさせる上巻。この時点で嫌な予感しかしない人とはミステリの趣味
が合うと思います(笑)。
上巻では、血みどろの殺戮を繰り返す魔獣「双面獣」事件の数少ない生存者達の証言を集めています。
怪物の仕業としか思えない犯罪現場の描写が、かなりエグい( ; ; )
合間に挟まれる名探偵達の行動が一服の清涼剤でした。それもつかの間、すぐに阿鼻叫喚の地獄絵図が再び描かれて、の繰り返しなので、ページ数の多さとあいまって読み終える頃にはかなり疲弊しますU・x・U
探偵・二階堂蘭子が追いかける希代の犯罪者・ラビリンスの思惑や戦時中に秘密裏に画策されていた軍部の計画など、読み進むに -
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なかなか楽しい短編ミステリ集。
作者が、トリックを得意としているのがよくわかる。冒頭を飾る「ビールの家の冒険」は、ミステリファンなら言わずもがな、ある名作長編ミステリのパロディだけど、パロディとばかりは言えない独自の魅力を持っている。「誰もいない家に、山ほどのビールだけがある。なぜか?」という問いに対して、オリジナルはロジックで答えを出す醍醐味を味わせてくれるのに対して、作者はトリックでうならせてくれる。その手触りの違いを楽しめると、深みがうんと増す。
有名な「本陣殺人事件」をモチーフにし、別解釈を成立させた短編も通好みの一品。名作ミステリを分析し、作者の意図とは異なる別の犯人を指摘する離 -
Posted by ブクログ
「世界で一番長い推理小説」の異名を取る4000枚を越える大長編。
第1部のドイツ編は、「ハーメルンの笛吹き男」と「人狼(狼男)」を軸に、辺境の地にある銀の狼城での殺戮を描く。
製薬会社に招待されたパーティー10名がほぼ皆殺しにされ、そのラストにも奇妙な含みをもたせ物語にゴシックな色を差す。
最初読み始めた時に8ページから成る見取り図と20人近い登場人物(当然全員ドイツ名)にいきなり圧倒されたけれど、さすがは二階堂黎人。人物や情景の丹念な書き込みで苦労することなく頭に情景を思い描くことができる。
殺人の内容も、超密室あり、首なし死体あり、毒殺あり、刺殺あり、のありありづくし。
こんなに謎を巻散