佐藤多佳子のレビュー一覧

  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    人との付き合いによって傷ついた主人公が、人との付き合いで動き出す物語
    ありきたりなようだけど、snsやハガキ職人という顔が見えない環境で自分を表現する4人はこの時代ならではの物語だと思う
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    ラジオが好きだと更に読んでいてテンションが上がります。お笑い芸人のラジオを聴きまくっていた私は結構テンションが上がりました。ラジオを聴いたことがない人は聴いてみたくなるかもしれません。
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン
    3年生編でこれまでの集大成、新の成長がスゴイ
    南関東大会の結果に燃えました

    レースの駆け引き、男同士の友情などがワクワクドキドキさせられました

    1年生との付き合い方など、模索しながら頑張った
    兄の事故からもよく立ち直ったと思う
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
     『 勝手に「ラジオ」特集 #2 』
     ー佐藤多佳子さん『明るい夜に出かけて』ー

     いやー、ヘビーな印象ですねー。内容の重苦しさという意味ではありません。深夜ラジオのヘビーリスナー、SNSのヘビーユーザーという(いかにも若者的な)意味で、です。
     情報機器に精通しながらも、実在の人との関係性に不器...続きを読む
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    富山くんの心情が怒涛のように伝わってくる文体に引き込まれるように読み進めた。
    好きなものを語るときのあの情熱が未来につながるといいなと応援してしまう。
    アルピーだけじゃなくて石井ちゃんやヨシキ、福田とかスタッフさんにも愛があるところがラジオリスナーだよね。
    あんなに盛り上がっていたのにトータル3年だ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    なんかいいな、の一言につきる。

    ちょっと非常識な友達でも信頼し才能を認め面倒見てしまったり、優秀な兄を尊敬しつつも自らを卑下することなく努力したり、気になる女の子がいたり、部活にただただ向きあっていたり・・・。
    誰にでも経験できそうなことだけど、なかなか出来ないことだったりする。
    そんな、なんかい...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    良かった。俺のメタバース空間の中の谷口はHKTの朝長美桜。ちんちくりんで童顔で真面目で一生懸命で巨乳なイメージ。すみません。
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    この本の軸となるのは僕自身大好きである「アルコアンドピースのオールナイトニッポン」だ。
    このラジオを聴くことが好きな主人公が、人間関係を築くことにトラウマを持ちながらも日々バイトに明け暮れている中で、ずっと仲の良い幼馴染のA、バイト先(コンビニ)の同僚でライブ配信をやっている男B、そしてそのコンビニ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    爽快感。才能あるって良いよね。連の感性好きだわ、大切なものがわかってるというかバランス感覚が優れてると言うか。スプリントも好きだけど他のものも大事にしたいと言う気持ち。彼女とか家族とSFの趣味とか。それはスポーツ専念すべしと言う周りとは合わなくなるけど、それも関係ない。自分の大切なものをキチンと見分...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    読みやすい青春小説なんですが、陸上のことや思春期特有の気持ちがうまく表現されていて甘酸っぱくなりました。おっさんが読む小説ではないのかもしれませんが、第2部、第3部まで読ませてもらって子どもに勧めたいです。
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    以前から聞いたことはあったけど、読む機会に恵まれなかった。やっと読めた。
    陸上をやったことのあるものからすれば、とても懐かしい空気。普段の一般的な生活の中では使うことのない、ヨンケイ、トッパー、投擲ブロック、跳躍ブロック、中長距離、アップ、流し…これらの言葉だけで懐かしい。 3着プラス2とか、陸上経...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン
    陸上部ってこんなにチームプレイできるんだ。何度か泣けた。いいチームってとても大切だなと思った。

    泣けた
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    高校生の時、自分の陸上熱を加速させてくれた小説。
    再読は、あの頃の、過去の自分を思い出させてくれた気がする。

    陸上部に入ったと言ったら知人からおすすめされた小説。夢中になって呼んだ記憶がある。読み返しても、その頃の魅力は残っていた。スラスラ読めるし、若々しさが、気持ち良い。読んでいると、駆け出した...続きを読む
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    アルピーのラジオは聴いたことないけど、もよこちゃんも好きだと言ってたしちょっと聴いてみたくなりました。

    問題の解決だけが前に進むための手段じゃないよね、という点が良かったな。解決しなくても、理解者がいるだけで生きやすくなることは大いにあると思う。タイトルだけに、ほんのり明るいエンドという印象を受け...続きを読む
  • しゃべれども しゃべれども
    映画をきっかけに知りましたが、映画は挫折済みです。
    三つ葉が十河とほおずき市に行って蕎麦食べて彼女の苦い体験を告白したとこまでしか観てません。
    とても素敵な文章で、映画で挫折した理由がわかりました。この本の良さはストーリーに加えて文から滲み出る三つ葉の性格や心情だからです。
    映画だとそれが上手く伝わ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    憧れて、羨ましいと思う存在に出会った時、人は「自分もやってやるぞ」と闘志をもらうこともあれば、「自分はきっとああはなれない」と逆にやる気を奪われることもある。前者であれば幸運だが、多くの場合は後者になるように思う。

    主人公の新二が、そんな天才とも言うべき存在を身近に感じながら、自分に出来ることを積...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    この小説を読んだのは2度目で、最初に読んだのは中学か高校か忘れたけど、久し振りに読んだ。私自身が中学で陸上部だったのもあり、情景がリアルに浮かんできてスラスラ読めた。

    最初に読んだ時にはあまり考えなかったけれど、期待してくれる人がいること、目指したいと思える人がいること、共に頑張る仲間がいることは...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    いくら有望でも期待されていても、本人の力や努力だけで全てがうまくいくわけではないですね。だから隣にいる仲間に感謝だし、応援してくれる人が大切です。そして、困難に直面したときに、本当のドラマが生まれるんだろうなあ。そんな2巻でした。最終巻が楽しみです!
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    青春小説の王道です。登場人物のキャラクターの輪郭もはっきりしているし、主人公の高校生らしい悩みや葛藤さえもさわやか。喜怒哀楽に振り回される自分に翻弄されつつ、それでも前に進もうとする姿が気持ちいいです。陸上をテーマにした作品は、どれも名作ぞろいですね。
  • しゃべれども しゃべれども
    人の成長は、やはり人との関わりの中でしか生まれないのだな、と強く感じる。
    職種こそ特別な男だが、なんとまあ、その態度、考えの不器用なことか。だが、それがいい。
    間違いなくお勧めできる一冊。