佐藤多佳子のレビュー一覧

  • いつの空にも星が出ていた

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    おそらく本当の意味ではベイスターズファンにしか刺さらない小説。遠藤や田代がいた頃のホエールズ時代から始まって、98年日本一、その後の低迷期、そしてCS、日本シリーズへと続く各時代。それぞれの立場で応援する人々の物語です。
    個人的にはすべての時代を知っているので、いろいろなシーンで涙が出てきます。やっぱり97年、98年の横浜の街が盛り上がっていくあの過程は忘れられません。
    弱くても、強くてもベイスターズを応援してきた人に読んでほしい1冊です。

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    2023年09月27日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    私も芸人さんのラジオに助けられている身です。

    そしてまたこの小説にも、この4人にも、孤独な夜を支えてもらった気がします。

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    2023年09月24日
  • いつの空にも星が出ていた

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    地方在住のささやかなベイスターズファンとしてはこの「熱」に触れることが出来る方たちがとても羨ましい限りなのです。
    著者と年齢が近いこともあり、冒頭からホエールズの遠藤投手の登場に、読む心をわし掴みにされてしまいました。
    自分も神宮球場で遠藤投手の活躍をレフトスタンドから応援していた人間なので、その臨場感に心が躍ります。
    「スポーツには人の心を動かす力がある」この物語に登場する人物は誰もが心が動き、そこから自分の居場所を見出して歩み出していきます。
    「熱狂的ベイスターズファンのストーリー」としてだけ読むにはとてももったいない。
    この3つのストーリーはそんな読み説き方をしてみては如何でしょうか?

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    2023年09月09日
  • しゃべれども しゃべれども

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    喋ることに難を持つ登場人物たちの心の機微が表現されていて、感情移入がしやすかった。
    自分と重ねながら登場人物の感情をイメージしているうちにあっという間に読み終えてました。

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    2023年08月27日
  • しゃべれども しゃべれども

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    落語は、「まんじゅうこわい」ぐらいしか知らないわたしでも楽しむことが出来ました。問題を抱えた5人が落語を通して、成長していく姿が良かったです。自信をもつこと、真似でも良いのでそれを極めることの大切さが印象に残りました。

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    2023年05月21日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ラジオが好きだと読んでいてテンションが上がると思う。お笑い芸人のラジオを聴きまくっていた私は結構テンションが上がった。

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    2025年08月29日
  • 黄色い目の魚

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    高校生のときに読んで甘酸っぱい気持ちになった思い出があった作品。

    10年ぶりくらいに読んでみて、全然違う印象でした。甘酸っぱい気持ちは変わらず、でも高校生の頃のほうがすらすら読めていたかも。

    今は通ちゃんや似鳥ちゃんなど、大人側の気持ちにも共感したりどう思ってるのか考えちゃうようになりました。

    絵の描写が多く、たくさん想像しながら楽しめます。

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    2021年10月30日
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ

    購入済み

    はじまりの一部

    メインキャラクターに特別悪人はいないので、読んでいて嫌な気分になることがなく、比較的読みやすいと思いました。

    主人公も基本的に良い子のようですし。特別面白いとも感じませんが、二部も読んでみたいと思います。

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    2021年10月22日
  • 第二音楽室

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    4編から成る短編集。小学校・中学校・高校の子どもたちと、それぞれの音楽との関わりが、瑞々しく爽やかに描かれている。
    自分も小学生時代から、管弦楽や吹奏楽の部活動に精を出したり、学年合奏にウキウキしたりしていたので、心情や空間などの描写にかなり共感できた。学校生活の思い出は常に音楽とともにあるので、この本を読んでも「あぁ、あの時、楽しかったな〜」としみじみ思う。輝く思い出を懐かしく思い出させてくれたことに感謝。

    特に良かったのは中学生のリコーダーカルテットを描いた「FOUR」。音を合わせる喜びと、中学生の笑えるような個性と、悩める自意識と、甘酸っぱさに溢れている。
    鈴花がメロディーの表現に悩ん

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    2021年03月16日
  • 黄色い目の魚

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    全部が繋がってた
    最初のはちょっと:::って思ってたけど
    最後まで読むと、納得
    これも絵の話
    よかった

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    2020年11月15日
  • シロガラス 4 お神楽の夜へ

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    えっと、続くんかい❗️
    セットで4冊きたから終わると、綺麗に踊って終わると期待してたのに。

    でも、踊り関係の部分は、好きだなぁ。
    武士道シックスティーン、再読したくなった。

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    2020年07月31日
  • しゃべれども しゃべれども

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    もう23年前に発表された作品になりますが、
    当時「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン 第一位」にも選ばれた、
    傑作エンタテイメント小説が本作です。
    また、1万円選書でおなじみのいわた書店・店主氏のおすすめ本のひとつでもあります。

    主人公はまだ真打にあがっていない、
    二枚目の序列にある落語家、今昔亭三つ葉。
    ふとしたきっかけで、
    しゃべることに難を感じている4人が、
    三つ葉のもとで落語を習い始めます。
    その、日常ドラマがとても楽しく、そして尊いものに感じられました。

    巻末の北川次郎氏による解説には、
    物語を構築しつつも物語の背後にあって素人目には気付けないような
    作者の文章技術についてが書いてあり

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    2025年07月21日
  • シロガラス 5 青い目のふたご

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    6人の子供たち(藤堂星司・藤堂千里・筒井美音・北川礼生・三上数斗・岡崎有沙)の物語。
    子供の世界にあるスーパーパワーで解決していくのかと思いきや、一人一人が持つ力は、どこかリアルで、悩み、葛藤しながら一つ一つ謎を解決していく。
    シロガラスシリーズの5作目
    1作目から、そして続きを読みたくなる。
    佐藤多佳子さんは「サマーターム」でデビュー。
    「九月の雨」「スローモーション」「しゃべれどもしゃべれども」など活躍は多岐に渡る。大人の視点から、子供の視線を生き生きと描く。
    日本神社と宇宙と超能力、ハラハラドキドキする要素、満載です。

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    2019年08月01日
  • シロガラス 5 青い目のふたご

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    本当に子供たちを書くのがうまいと思う.6人の絆が強まって突然現れた双子に対抗すべく力を合わせるところ,そしてその成長ぶりに驚かされる.それに比べて大人たちは少し出遅れた感じがしないでもない.だけど最後,じいちゃんやっぱりさすがだ.千里を信じたことが嬉しい.どうなる次巻.

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    2019年04月25日
  • シロガラス 5 青い目のふたご

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    やっと新刊を読めた!と、思ったら、ああぁ、やっぱりこんなとこで終わる……そうよね、終わるんなら、ここよね。
    で。
    次はいつ読めるんでしょう。
    待っています。

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    2018年11月08日
  • 黄色い目の魚

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    う〜ん、やっぱりワタシは この作家の作品は好きだなぁ♪ 瑞々しくて甘酸っぱくて切なくて懸命で不器用な二人の16歳の 気が付けば愛だった過程が描かれて行く。二人が近づくきっかけは絵だけど片や絵を描くことに片や絵を観ることに惹かれているだけのこと。そんな二人が それぞれの悩みや葛藤や挫折体験などを経てハートウォームなゴールへ 笑。

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    2018年11月03日
  • しゃべれども しゃべれども

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    再読
    職場もの青春もの恋愛ものなど
    それぞれの要素を適度に配分してしつこくない出来栄え
    うまい塩梅のさじ加減に感心

    2009/9/12
    マンガとしてはメリハリ不足ながら
    難しい題材を原作の話の運びを上手く活かして仕上がった佳作
    絵も良いけれどももうひとつ押しに欠ける
    隔靴掻痒

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    2018年10月26日
  • シロガラス 5 青い目のふたご

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    おもしろい。
    展開が読めない。
    これからどうなるんだろう?
    でも、いつまで続くんだろう?
    なかなか次がでないので・・・

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    2018年08月28日
  • 第二音楽室

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    十代(小学五年生も辛うじて十代だ)の女の子たちを主人公にした短編小説集。
    それぞれの短編の関連はない。
    ただ、どれも少女たちの心を繊細に描いていく中で、音楽が重要な役割を持つという共通性がある。

    鼓笛隊の「あまりもの」、ピアニカ組になった男女のグループ。
    全体としてはちょっとやさぐれた感じが漂う彼らの秘密基地、第二音楽室。
    主人公フーミンは、江崎という男子がモーツァルトの15番のソナタを、特に目的があるわけでもないのに少しずつ練習していく姿に、恋愛感情というのではなく、心惹かれる。

    「デュエット」は一番短く、ここの作品の中では最ものんびりした雰囲気。
    (申し訳ないけれど、あまり印象に残らな

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    2018年07月08日
  • 黄色い目の魚

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    青春小説は嫌いだ。正確には青春小説に出てくる「登場人物」が嫌いだ。
    彼らは自分勝手で思い上がっていて中途半端で性に飢えている。
    恥ずかしい過去の自分と重なってしまう。だから嫌い。

    タイトルに惹かれて手にとった本作。
    読みはじめて気づいた。青春じゃないか。
    読むのをやめようかどうしようか、そう迷っているうちに、迷っていることも忘れ読み終えてしまった。
    あろうことか余韻に浸りながら。
     
    確かに青春濃度はかなり高く、そういった意味では間違いなく青春小説なのだが、登場する人物は決して「登場人物」ではなく、木島悟と村田みのりという二人の人間なのだ。
    彼らは真っ暗な道をか細い懐中電灯(よく電池切れにな

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    2017年09月06日