聖夜

聖夜

550円 (税込)

2pt

この心の震えは、祈りに似ている――
眩しい少年期の終わりを描いた感動作。

学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool and Musicシリーズ第一段。
物心つく前から教会のオルガンに触れていた18歳の一哉は、幼い自分を捨てた母への思いと父への反発から、屈折した日々を送っていた。
難解なメシアンのオルガン曲と格闘しながら夏が過ぎ、そして聖夜――。

小学館児童出版文化賞受賞作。

解説・上橋菜穂子

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

聖夜 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私はこの作品に郷愁を感じました。

    カトリックの初等部から大学まである一貫校の高等部に通う、主人公鳴海一哉は、父は牧師、母は元ピアニストです。父と母はドイツでバッハを通して知り合いましたが、母は一哉が10歳の時にドイツ人のオルガン教師と出会い、離婚してドイツに渡ってしまい、祖母と三人で暮らしています

    0
    2019年09月10日

    Posted by ブクログ

    読んでいくうちにどんどん引き込まれていった。

    私にはすんでのところでの勇気がなくて彼のように冒険(?)できなかったことがとても悔やまれる。

    0
    2017年05月23日

    Posted by ブクログ

    一哉のイライラ感が痛々しいほど伝わってきます。
    刺々しさや、投げやり感…、思春期の頃の息子とかぶってしまいました
    親ってなぜか正論しか言えないんですよね。
    そんな言葉を求めていないのに…。

    イライラ一哉を救う、音楽や仲間、そして親の生の声。
    ラストのパイプオルガンの荘厳な響きがグワーッと鳴って

    0
    2014年01月07日

    Posted by ブクログ

    School and Music第二弾。第一弾が短編と中編が四つの「第二音楽室」第二弾は長編が一つの「聖夜」前作のさわやかな感じもよかったけど、重たくても主人公の気持ちが丁寧に描かれている「聖夜」の方が好きでした。正しくて神様みたいな父親が、らしくない普通の父親としての思いを、感情をさらけ出した会話

    0
    2017年01月03日

    Posted by ブクログ

    School & Musicシリーズ第二弾。
    前作が短編集だったのに対して、本作は一作で一冊。

    主人公は、キリスト教系の高校でオルガン奏者を弾く
    高校三年生男子。オルガン部の部長も務めている。

    牧師一家で育ったり、母親が出て行ってたりと
    かなり普通ではない生い立ちのためか、
    性格はかなり

    0
    2014年08月17日

    Posted by ブクログ

    『東京ピーターパン』小路幸也に続き、音楽を題材にした作品です。
    『ピーターパン』の星矢も、『聖夜』の主人公の一哉も高校生です。しかし、面白い位「似て非なるもの」です。
    引き篭りの星矢の音楽はロック、一哉は聖歌やクラシックを弾く高校オルガン部です。星矢の母親は病死、一哉の母親は不倫の果ての離婚です。

    0
    2016年05月29日

    Posted by ブクログ

    オルガンを弾く高校生の話。

    ピアノを弾けるのもすごいと思うけど
    オルガンはまたそれも素敵だよね。
    パイプオルガンなんてなおさらに。

    親の性格、親の有無、育った環境が
    人格形成に影響を与えることが身にしみてわかったから
    途中はいろいろ思うことがあったですよ。。

    0
    2013年12月19日

    Posted by ブクログ

    キリスト教系の高校なのかな、学校のオルガン部を舞台にした青春物語という感じ。この手の話は苦手なのだが、淡々とした主人公で、淡々とした語り口で、最後までスラーっと読めてよかった。

    0
    2023年09月01日

    Posted by ブクログ

    信仰も何もない私だけど、教会やパイプオルガンが醸す静謐で糸の張ったような空気は、どこかにいるかもしれない神様へ思いを巡らせる。

    母親の手紙の内容が気になった。

    0
    2022年08月03日

    Posted by ブクログ

    パイプオルガンの音が響いてくる。
    難曲に挑む主人公がオルガンと対話し、母のこと、父のこと、宗教のこと、自分のこと…様々なものに向き合っていく。
    クリスマス・コンサートまで書かれていなかったけど、自分なりに想像できるからこれはこれでいいな。

    0
    2020年11月22日

聖夜 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

佐藤多佳子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す