佐藤多佳子のレビュー一覧

  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    部活に打ち込んでいた
    高校時代を思い出して懐かしむ気持ちと、

    自分も中学から大学まで
    ひとつのスポーツを続けていたため
    競技に打ち込む熱い思いに共感でき、
    すごい勢いで読み進めてしまった

    健ちゃんが怪我をして入院した時の
    健ちゃん、新二双方の気持ち、
    お互いがお互いつらい気持ちであることが、
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  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    一人一人違うから足りないところを補い合える、自分のよさを見付けられる。
    春日台高校陸上部のようなあったかい雰囲気はいいなぁ。
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    人と比べて一喜一憂してしまう思春期。そんな時に陸上と出会った新ニが、自分と向き合っていく青春物語から目が離せない。
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

    社会人になると一年や二年などぼーっとしていたらあっという間に過ぎてしまうけど、高校生活の「一年」での成長率というのは本当にすごいな、と思うし羨ましい…とも思う笑


    高校生にとって、10代にとって、一年あるいは一大会は「二度とこない一瞬」なんだと 大人になるにつれ徐々に失われていくその感覚を、忘れ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    シリーズ第2巻。

    気軽に読めるスポーツ青春物語。私も陸上をやっていたので、高校生の頃を思い出しながら読めて、それがまた楽しい。

    3巻も楽しみ。
  • しゃべれども しゃべれども
    ひょんなことから落語教室を始めること蜷田今昔亭三ツ葉。生徒はみな癖のある面々。

    関西弁の小学生、村木優の話がサブストーリー。

    ワクワクして感動もする。喋るのが苦手という生徒たちに共感する部分もある。
    文体が落語調なこともあって、テンポよく読める。
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    「陸部に入って、よかったです」
    俺は言った。今更とも思ったけど、守屋さんに言葉で告げたくなって口にした。
    「そうか」
    守屋さんはうなずいた。しみじみと嬉しそうな顔になるのがわかった。
    「俺もだよ」
    と守屋さんは言った。
    (略)
    「面白いよな、部ってな」
    と守屋さんが言った。
    「色んな奴が入ってどんど...続きを読む
  • しゃべれども しゃべれども
    難しいこと抜きで楽しく読める小説です。

    主人公は噺家。典型的な江戸っ子気質で口が悪くて喧嘩っ早い。
    そんな彼がひょんなことから人に落語を教えることになるのだが、生徒が普通じゃない。他人なら無視したくなるほど女々しい口下手な従妹、体中でケンカを売っているオーラを放つ口下手でロックな女、強面で口下手で...続きを読む
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    「聴いていないラジオの生放送は、言葉がなくても音がなくても、俺の中ではしっかりと響いている」
    この富山くんの言葉がすごく好きだった。酷く悲しい夜でも、どこかのラジオ局で誰かが喋る、それを聴く人がいる。繋がっている。決して孤独な夜はない。
    主人公の富山くんが徐々に周りの人と心を通わせていく姿に感動した...続きを読む
  • 黄色い目の魚
    高校生のときに読んで甘酸っぱい気持ちになった思い出があった作品。

    10年ぶりくらいに読んでみて、全然違う印象でした。甘酸っぱい気持ちは変わらず、でも高校生の頃のほうがすらすら読めていたかも。

    今は通ちゃんや似鳥ちゃんなど、大人側の気持ちにも共感したりどう思ってるのか考えちゃうようになりました。
    ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ

    はじまりの一部

    メインキャラクターに特別悪人はいないので、読んでいて嫌な気分になることがなく、比較的読みやすいと思いました。

    主人公も基本的に良い子のようですし。特別面白いとも感じませんが、二部も読んでみたいと思います。
  • しゃべれども しゃべれども
    終始主人公の一人称で進むんだけど、物語を軽快且つ綿密に表現してくれるものだから他の人物像がよく現れてて面白かった。

    他の人から見れば「そんな些細なこと」で済むような悩みも、みんな小さな世界の中で向き合って自分を戒めてるのだと感じた。
    落語はただのきっかけに過ぎないけど、人と通じ合ってゆっくり進もう...続きを読む
  • しゃべれども しゃべれども
    笑った、泣いた!落語という少し特殊な世界をわかりやすく、そして少しだけ「良し」をこじらせた人間たちを、たいそう人間臭く描いている。
    いいなあ、落語。いいなあ、佐藤多佳子さん。電車の中で笑ったり泣いたり忙しい小説だった。
  • しゃべれども しゃべれども
     今昔亭三つ葉という、今昔亭小三文師匠の三人弟子の二番目、26歳で、声が大きく短気、気が強そうな落語家が、話すことに問題を抱えた4人の老若男女に落語を教えることになる、という話。
     これも『キャベツ炒めに捧ぐ』、『イモータル』に続いて、NHkの番組プロフェッショナルの北海道の本屋さん、岩田さんがおす...続きを読む
  • しゃべれども しゃべれども
    今、上手くいかなくても、先が見えなくても、やるしかない。ノリが良く話が進んでいくので、本当にあっという間。続編も読んでみたいな。
    少し昔っぽい着物の美しさ、お茶の世界もいい感じ。
  • しゃべれども しゃべれども
    「落語は、人が自分よりみっともないと思て、安心して笑うもんやて、三つ葉さんが、ゆうとった。」(388ページ)

    若手の噺家の主人公と、
    彼を取り巻く問題児たち。

    挫折して、苦悩して、翻弄されるのは、
    大人だけでも、子供だけでもない。

    それでも、落語を通して繋がった、
    一期一会ので進み出せる物語り...続きを読む
  • 第二音楽室
    4編から成る短編集。小学校・中学校・高校の子どもたちと、それぞれの音楽との関わりが、瑞々しく爽やかに描かれている。
    自分も小学生時代から、管弦楽や吹奏楽の部活動に精を出したり、学年合奏にウキウキしたりしていたので、心情や空間などの描写にかなり共感できた。学校生活の思い出は常に音楽とともにあるので、こ...続きを読む
  • 黄色い目の魚
    全部が繋がってた
    最初のはちょっと:::って思ってたけど
    最後まで読むと、納得
    これも絵の話
    よかった
  • 黄色い目の魚
    う〜ん、やっぱりワタシは この作家の作品は好きだなぁ♪ 瑞々しくて甘酸っぱくて切なくて懸命で不器用な二人の16歳の 気が付けば愛だった過程が描かれて行く。二人が近づくきっかけは絵だけど片や絵を描くことに片や絵を観ることに惹かれているだけのこと。そんな二人が それぞれの悩みや葛藤や挫折体験などを経てハ...続きを読む
  • しゃべれども しゃべれども
    再読
    職場もの青春もの恋愛ものなど
    それぞれの要素を適度に配分してしつこくない出来栄え
    うまい塩梅のさじ加減に感心

    2009/9/12
    マンガとしてはメリハリ不足ながら
    難しい題材を原作の話の運びを上手く活かして仕上がった佳作
    絵も良いけれどももうひとつ押しに欠ける
    隔靴掻痒