佐藤多佳子のレビュー一覧

  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

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    3巻でストーリーを作るから中途半端になるかと思いきや、なかなか読みやすくて面白い。3年生になるに向けて、挫折シーンが結構多くて見逃せなかった。3巻目が楽しみになる

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    2024年09月05日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    これがANNの話だと知らずに手に取ったけど、わたしはANNリスナーなので、楽しんで読みました。
    アルピーのANNをいまはリアルタイムで聞くことができない、ってことだけがいまの心残り。
    ラジオを通して描かれる、ある青年の成長物語。
    ある壁にぶちあたっていた青年が、ハガキ職人との出会いや、コンビニでのアルバイトを通して、ちょっとずつ、前向きになっていく。

    舞台化もしていて、ニッポン放送でCM流れてるなあと思ったら、ラジオの話だったのね。知らなかった〜。
    これを読んで、ラジオを聞く人が増えたら嬉しい。

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    2024年08月25日
  • いつの空にも星が出ていた

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    横浜の某球団を中心に置きながら、時代ごとの人間ドラマを明るく描く短編集。シンプルだが温かみを感じるタイトルが心地よい。ファンや地縁がある人に薦めたくなる一冊。

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    2024年08月23日
  • しゃべれども しゃべれども

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    <目次>


    <内容>
    二つ目の落若き語家、今昔亭三つ葉。そこに対人恐怖の親戚のテニスコーチ、口下手で失恋した女性、クラスのボスに迎合したくない生意気な小学生、最後にあがり症で無骨な野球解説者が、ひょんなことから落語を習うために集まる。恋も友情も学校カーストも仕事も、全部ひっくるめてどのような展開になるのか?登場人物がみな生き生きと動いているのが、とても面白かった。

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    2024年07月25日
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

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    ネタバレ

    そそそそ、そんなああ。恋愛とかポップな感じで甘酸っぱい展開かと思いきや。主人公の苦悩が見ていて苦しい。次どうなるのかめっちゃ気になるー!

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    2024年07月10日
  • しゃべれども しゃべれども

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    その年の本の雑誌年間ベスト1位にも輝いた著者の代表作の一つ。小気味いいテンポと魅力的なキャラが物語を鮮やかに彩る傑作。噺家の主人公の元へ集まる話下手な人たちを巻き込みながら人間として噺家として成長していく姿はちょっと笑えてちょっと泣ける。江戸っ子気質の三つ葉がいい。カッとなりやすく皮肉屋だが、正義感も強く何にでも首を突っ込んでいく。さらには大阪弁を話す村林と元プロ野球選手の湯河原の関係性もいい。終盤に湯河原から村林へのプレゼントには図らずもグッときてしまった。

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    2024年07月06日
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

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    努力し力をつけても、まだまだ上がいる
    さらに上を目指す気持ち
    先輩の想いを受け取る瞬間
    淡い恋心
    そして、大きな挫折

    第一部よりも更に加速した感じ
    大切なことに気付いた新ニはきっと大きく成長したのだろう
    第三部、楽しみです

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    2024年06月20日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    息子文庫より拝借。この著者の作品初めてだけど、もっと読みたいと思った!ラジオとは無縁だけど、なのにそれを愛する人達を大切な隣人の様に温かい気持ちで寄り添いたくさせる本作は秀逸!

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    2024年06月19日
  • しゃべれども しゃべれども

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    登場人物の描写が素晴らしい
    それぞれが個性的で人間臭くて、凄く取っ付きにくいキャラなのに、読み終わる時には全員を好きになっている
    そんな魅力的な書き方をする作者の作品は初読みでしたが、大好きな作家の1人になりました

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    2024年05月22日
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン

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    全3巻の最終巻
    1巻の感想で、スポーツ要素が低いと書いてすいませんでした。3巻は怒涛の競技会ラッシュ。少年ジャンプのバトル物読んでる気分でした。3巻単独でも400ページ超えの長編ですがあっという間に読み終わります。

    終わり方も少し唐突で、この辺も打ち切りが決まったジャンプのマンガみたいでした。
    部活もの、群像劇としてはリレーは盛り上がりますし、ハイライトとして異存はないのですが、連との直接対決はどうなったのとか、全国(インハイ)ではどうなのとか、その後兄は?とか、谷口さんとはキスぐらいしたのとか色々気になることは残されています。
    せめてネギと明日香がどうなったかだけ知りたかったですね。

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    2024年04月22日
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

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    走ることのコツを掴んできて、実力がついてきた様子が出てきてワクワクしました。
    成長してるなーって嬉しくなりました。

    でも後半でまさかの事態…
    葛藤して、もがいてる様子に泣きながら読みました。

    いよいよラスト1冊、どう乗り越えていくのか、楽しみです。

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    2024年04月21日
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

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    部活と友情と恋と家族
    青春スポーツ小説の全部盛りって感じの2/3巻でした。
    1巻は、授業とか試験とか学校行事がほとんど出てこないのにも関わらず、なぜかスポーツ要素少なめだった気がします。2巻はスポーツ濃度も高まってきました。
    兄や連の影ばかり追いかけていた新二が、谷口さんの中長距離転向を後押しし、後輩や部を引っ張っていく。成長しましたね。

    意外と心に残るフレーズは少なかったんですが、谷口さんが中長距離転向を相談した時の台詞

    「走るの、好きなんだ」
    目を伏せてつぶやいた。小さな声。強い口調。

    谷口さんを応援したくなりました。

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    2024年04月21日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    大学を休学しコンビニでバイトする深夜ラジオのヘビーリスナーである富山、同じコンビニでバイトリーダーとして働きネットの歌い手という顔もある鹿沢、コンビニで偶然出会った同じラジオ番組のヘビーリスナーである女子高生の佐古田、富山の旧知の仲の永川の4人が主要人物の青春小説。終始主人公である富山の独白調の一人称視点で語られる。
    読後感のよいまさに青春小説。登場人物たち(ひいては著者)のラジオ愛がすごく伝わってきて、自分は深夜ラジオは全く聞かないが、なかなか奥深い世界があるものだと感心した。
    「自意識過剰でひねくれてるし、臆病でほっといてほしいくせに、評価はされたいんだよな。目立ちたくない、目立ちたいって

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    2024年04月11日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    インターネットの時代に生きる若者はその世界の出来事がリアルな人間関係よりも重かったりする。ということを、ラジオ番組を舞台にして描いた青春ドラマの小説かな。自分と同世代の作者がこの若者言葉で綴るストーリーはどうなんだろう、いやそんなのマジ関係ねぇ。コンビニの深夜バイトも女子校の文化祭も知らないけどすごくリアルな感じで、舞台にした横須賀のコンビニなど架空のものとはやっぱり佐藤多佳子すげー、神だわ。なんて無理しても書けないが、楽しめたよ、ほんと。

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    2024年02月03日
  • しゃべれども しゃべれども

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    話すことにトラブルを抱えた4人が、話しのプロである落語家に弟子入りして成長する物語。
    4人の性格、原因も色々で、生活に支障が出るぐらいな上に、師匠である落語家で二つ目の今昔亭三つ葉も失恋で話せない状況に。5人の関係もお互いコミュニケーションが取れずに暗い状況が続く。
    強烈な個性を持ったメンバーが変われるかどうか。徐々に関係が改善して行き、最後は皆んなで落語の発表会。全員が改善したわけでも無いが、何とかハッピーエンドでホッとした。

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    2024年01月24日
  • いつの空にも星が出ていた

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    「一瞬の風になれ」をどうしても読み直したくて、当時800を走っていた弟にあげたのに買い直してしまった。

    「私は途中で帰ることができなった。これまでは、どんなに心残りでもしぶしぶ一人で帰ったのに。帰らないと世界が終わると言われても横スタから出られなかった気がする」(p.57「パレード」)
    泣いちゃうかと思ったな。わたしはそういう空気を知っていた気がするもの。

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    2024年01月22日
  • いつの空にも星が出ていた

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    ベイスターズファンとして気になっていた作品。色々な時代のベイスターズやファンの雰囲気を感じることができたし、今のベイスターズと自分に当てはめて見てしまい、共感度が高かった。これからもベイスターズを応援していきたくなる作品だった。

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    2023年12月24日
  • しゃべれども しゃべれども

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    温くて、ほっこり良いお話です。それにしても終盤のラブシーンは
    ダサい。最悪のオチ
    装飾文がやたら多くて目障り

    〇ボス猿の暗殺計画を思いついた小猿のよう

    泉から清水がさらさらとこぼれる様に透明な自然な笑い

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    2023年11月29日
  • いつの空にも星が出ていた

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    新幹線の中で光希が会ったお姉さんがかっこいい
    「ホークスに負けんさんなよ」
    あはは、カープ女子言いそう。
    野球が好きでたまらない人って、人生徳してるなぁ

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    2023年10月23日
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)

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    わたしの好きなこと、熱中することは、なんだろう。
    この本を読んで、まずその問いにずっと向き合っている。
    『みんな』とか『効率』とか『意味』とか『収入』とか関係なく、自分の好きなことを磨き続けたいと思った。

    誰とでも気軽にコミュニケーションがとれて、気の利いたことを言えて、愛嬌がある人が魅力的だと思っていた。だから、わたしもそんな人になれたらと思って頑張っていた節がある。自分の声より、周りの声を優先してきたことが多かったと思う。

    でも、主人公のように心の中に言葉や声がたくさんあって、表に出すのが苦手な人も、とても魅力的だと思った。そのような人しか出せない魅力、世界観、言葉があると感じた。自分

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    2023年10月14日