佐藤多佳子のレビュー一覧

  • シロガラス 1 パワー・ストーン

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    小5が主人公の話だけど、むしろ中学生向けかな?
    1巻は登場人物紹介的ではあるけど、どんどん引き込まれる。
    しかも、いい所で次巻へ続いてるし…
    早く続きが読みたい!!
    (登場人物が多いのか苦手な人にはきついかも…?)

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    2016年06月09日
  • 黄色い目の魚

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    自分をうまく表現するのが下手で、まわりとケンカばかりしてしまうが、絵を見る才能はある女の子と、離婚した画家の父親の幻にとらわれつつも、自分なりの絵のスタイルを見つけようと模索している男の子のラブストーリー。

    ストーリーオムニバス(そんな言葉があるのかはわからないが)形式。

    この本を読んでイメージされる言葉は「透明感」。ラブストーリーと言ってしまうにはちょっと語弊がありそうなほど、どちらもピュアで、懐かしさと切なさが入り混じったようななんともいえない後味をのこす物語。

    何かにつまずいたり、自分を見失っているような時に読むと元気になれるかもしれない。

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    2014年12月29日
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ

    本屋大賞1位

    これぞ青春スポーツ小説!2006年の本屋大賞1位に輝いた本作。すごくオススメです。

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    2014年07月03日
  • 第二音楽室

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    「学校」と「音楽」をキーワードにした短編集。
    リコーダーアンサンブルに参加する小学生やら、
    軽音楽部でベースを弾く女子高生やら、
    登場人物はみな音楽を「演奏する側」の人。

    みなアマチュア...と言うか子供や若者で、
    決して上手・立派な演奏をしている訳ではない。
    むしろ「初心者が頑張ってる」シーンの連続。

    だが、自分の演奏のふがいなさにもがく中で、
    ふと訪れる「息が合ったときのゾクッとする心地よさ」
    を丁寧に描いていて、そこにぐいぐいと引き込まれる。
    演奏する側に回ったことのある人なら、
    一度は経験したことがあるモーメントでは。

    自分の出す音だけに集中している時期から、
    だんだん「周りの音

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    2014年04月18日
  • 聖夜

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    一哉のイライラ感が痛々しいほど伝わってきます。
    刺々しさや、投げやり感…、思春期の頃の息子とかぶってしまいました
    親ってなぜか正論しか言えないんですよね。
    そんな言葉を求めていないのに…。

    イライラ一哉を救う、音楽や仲間、そして親の生の声。
    ラストのパイプオルガンの荘厳な響きがグワーッと鳴って
    一哉が浄化していくようでした。

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    2014年01月07日
  • 第二音楽室

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    小学校、中学校、高校と、それぞれの世界で関わる音楽、そして仲間との出会いが、丁寧に描かれています。

    ラストの『裸樹(らじゅ)』が一番好きでした。
    中学時代にいじめにあって以来、友達との距離感をうまくつかめずにいる望。
    心に傷をおった彼女が出会った歌、『裸樹』。
    ギターを覚え、自力で弾けるようになった頃、軽音楽部に入ることになります…。

    きっかけは、いろいろですが、どの作品にも音を重ね合わせていく楽しさが溢れています。
    合奏やバンド、仲間との衝突は避けられませんが、一つの音楽になった時の喜びが伝わってきます。

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    2013年06月23日
  • 黄色い目の魚

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    ネタバレ

    14歳からずっと、心の支えになっている本。
    本気になれよ、とみのりちゃんは私にいつも話しかけてくれます。
    心にまっすぐに生きている人は、ただただ美しくて、とてもまぶしい。
    そんな人でいたいな。

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    2012年10月16日
  • 黄色い目の魚

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    この人の本は本当に読みやすい。
    絵を書くことへの無意識のこだわりと、サッカー部で青春している木島のギャップがすてき。

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    2012年08月20日
  • 黄色い目の魚

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    高校生のときにこの本に出会えてよかった。あのころの自分にすごくマッチする。あの年頃特有の痛々しさ。みのりの不器用さが苦しみが痛いほどわかる。これからも度々読んでいきたいです。私にとって大切な本。

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    2012年03月09日
  • 黄色い目の魚

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    ネタバレ

    サッカー少年で、離婚した父”テッセイ”に会ったことで絵に目覚めた木島
    家に居場所が無く、イラストレーターの叔父”通ちゃん”ちに入り浸っている村田みのり

    高校生って学校で友達に見せる顔と違う顔を持ち始める
    それが魅力 
    2人は絵を通して それに気が付いた
    ゆっくり恋愛が始めっていく

    みんな悪い人すぎず、良い人すぎず、普通に描かれていて好きだな

    -----------------
    「もっと描いたら?絵をたくさん」
    「もっと」「本気で」
     …
    『本気って、ヤじゃない?』
    僕が聞くと、村田は理解できないという顔つきになった。
    『こわくない?自分の限界とか見ちまうの?』

     …
    「いいな木島クンは

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    2012年02月15日
  • 黄色い目の魚

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    ネタバレ

    本気ってこわくない?限界見えちゃいそうで。

    見たこともない限界にたいして、おびえていた頃。
    あの頃、あんなにもまっすぐで、伸びやかだった気持ち。
    いつのまになくしちゃったのかな。
    ふたりがであってくれてほんとうによかった。

    14歳は大人が考えるよりずっと大人なんだと思う。
    確かそうだった。

    自分と重なるところもあったせいか、木島にも村田にも終始心がゆさぶられてばかりだった。
    大人になった今に、こんなにも十代の恋愛をテーマに書いた小説に心揺さぶれるなんておもっていなかった。
    本当に、10代の頃にであっておきたかったな、ってつくづく思った。
    でも今でも出会えてよかったと思う。

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    2012年12月01日
  • しゃべれども しゃべれども

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    しゃべれどもしゃべれどものマンガ版。勝田ぶんさんの絵が原作と合っていてキャラクターもぴったり。マンガはマンガで原作見ていなくても楽しめます。

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    2011年06月13日
  • しゃべれども しゃべれども

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    素晴らしい。原作知らないけど、楽しんで読めた。独特のテンポに引き込まれるよ。ゆっくりしながら読んでほしい!勝田文いいな。

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    2011年07月08日
  • 一瞬の風になれ(6)

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    かなり好きな作品だった。4継に懸ける想いとかみんなの分までとか熱いスポーツ系の漫画が好きな人はぜひ。
    だらだらもしなかったからなおよし。

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    2010年05月25日
  • しゃべれども しゃべれども

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    『本自体が放つ品格』

    大好きな、大好きな小説の漫画版です。

    書店でこのコミックを見つけたときに「なんと無謀なことを」と
    斜に構えていたはずなのに、
    どうも本自体が放つ品格が気になってレジへ。

    結論として、ジーンとしてしまいました。

    軽いタッチの絵柄ですが、原作への敬意と自己表現のせめぎ合いが
    全ページから感じ取れて、思わず背筋が伸びます。

    勝田文は未知の作家でしたが、良い。
    不明を恥じつつ作品を追いかけてみます。

    もちろんこの後、原作も再読しました。

    やはり良い。
    何度読んでも薄れることがありません。

    良い本との出会いはそれだけで財産ですね。

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    2010年05月01日
  • しゃべれども しゃべれども

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    小説、映画に続いて、漫画版を読みました。

    すごく良かったです!!
    イメージにぴったりな絵に、長い小説なのに上手くまとめられてて、夢中で読めます。

    キャラクター全員が好きで、微笑ましく読める。
    でも、最後の方の十河と三つ葉のシーン・台詞は、やっぱり泣ける。
    何回読んでも、この場面に来ると涙が出てしまう。

    そして、最後まで読み終えて、やっぱり笑顔になれる(*^_^*)
    そんな、素敵なお話です。


    ほおずき市と、落語を見に行きたくなります。
    着物を着こんで。

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    2010年05月01日
  • しゃべれども しゃべれども

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    こちらは原作付き。
    原作はまだ読んでいないけれど勝田さんの作風とすっごくマッチしていて是非読んでみたくなりました♪
    映画も観に行こうかなぁ♪

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    2009年12月01日
  • しゃべれども しゃべれども

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    原作を先に読んでいるので、勝手に脳内で補強しているかもしれないが…
    マンガはかなりバッサリと短縮している部分があるので、いきなりマンガから入る人にはちょっとサクサクし過ぎている様に見えるんではないかと思ったりしつつ。

    勝田文好きだーーー!
    特に、今回のキャラクターはみんなビジュアル的に大好き。
    三つ葉みたいなタイプの絵が主人公なのは珍しいよね?
    原作の雰囲気は全く壊れてなくて、原作は色々と話が広がりすぎてというか、生徒達のそれぞれの心象について丁寧に扱おうとして、かえって全体のバランスが悪くなった気がするので、三つ葉と十河に焦点があってるマンガ版のほうが二人の話としてまとまり良くなった気がす

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    2009年10月07日
  • 黄色い目の魚

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    ネタバレ

    このもどかしい感じ、すごく好き。

    曖昧で半端で、でもまっすぐに進もうとする二人の主人公の姿が眩しい。
    胸を突き上げてくる感情。付かず離れずの関係。ツボにハマる。

    でも無理にそれを「恋」っていう枠でくくってしまった事が残念。
    愛だとか恋だとか、そういうのじゃなくて、もっと深くて繊細で微妙に違うニュアンスの感情だと思うんだよな。

    でもかなり私好みだったから、星5つ。木島が良い。

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    2012年04月22日
  • 一瞬の風になれ(1)

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    別で紹介している小説のメディアミックス漫画作品。
    作者の方が、自ら漫画化されたいと希望されただけ合って、
    素晴らしい出来だと思います。
    ビジュアル的には、若干連のイメージがタチバナとは違ったけど、
    「走る」という事に、きちんとこだわって描かれた作品だと思います。

    勢いが必要なところは、凄いエネルギーを感じるし、
    原作で丁寧な部分はきちんと丁寧です。
    余談ですが、守屋さんLOVE

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    2009年10月04日