佐藤多佳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1〜3巻まで一気に読んだ。青春いいな〜
陸上の面白さが少しわかった気がする。特に神谷目線で語られるリレーの臨場感、心の声が漏れ出たかのような描写でその場にいるかのように感じられるのがすごい。
特に心に残ったのは、神谷が顧問の三輪先生に焦りを感じて相談に行った時の三輪先生のコメント
「俺はおまえらの夢までは面倒見ねえぞ。夢が実現するようにいくらでも手は貸すが、俺がおまえらの夢を先に見るようなことはしねえ。…(中略)…自分で夢を見ろ。でかい夢を見ろ。」
指導者ってこうあるべきだなって。三輪先生は自分も陸上に未練や、やりきれなかった悔しさがある中で、それを生徒に押し付けるのではなく、一歩引いて生 -
Posted by ブクログ
仲間と共に目標に向かって、ひたすら走って、鍛えて、その近くには好きな子がいて…
気が付いたらあっという間に3年生、そして最後のインターハイへ。
こんな高校生活送りたかったー
スタート前、ぐっと集中して、一歩目を置きに行って、そのままグッグッグッと一歩づつ加速していく…そうそう、こういう感覚。
なんて、100M走やったことないのに、自分の身体が覚えているかのような気持ちになる。正に追体験というやつ。筆者は陸上経験ないのに、取材だけでここまで伝えられる表現力が恐ろしい。
そして、高校時代にしかないだろう瑞々しい感性や感情も追体験できるのが、なんと言ってもこの本が支持されている一番の理由だろう。 -
Posted by ブクログ
的なスプリンターでもある幼馴染の連と一緒に陸上部に入るところから、物語が始まります。
物語のキーとなるのは「ヨンケイ」、いわゆる400mリレー。個々人の速さだけではなく、チームとしての速さも求められる競技、高校生にとっての花形ともなるインターハイを目指して、一つ一つの物語が丁寧に積み重ねられていきます。「努力の分だけ結果が出るわけじゃない。だけど何もしなかったらまったく結果は出ない」とは、そうだよなぁ、と。
ちょうど10年くらい前に読んだ覚えがありますが、その頃、日本代表が北京五輪(2008年)で銅(後日繰り上がって銀)、リオ五輪(2016年)で銀とリアルでも成績を残していて感慨深かったな