【感想・ネタバレ】いつの空にも星が出ていたのレビュー

あらすじ

うれしい日も、つらい日も、この声援と生きていく――。

本屋大賞受賞作家、40年の想いの結晶。
大洋ホエールズからDeNAベイスターズへ。
時を超えてつながる横浜ファンの熱い人生が胸を打つ感動作。


さえない高校教師。未来を探して揺らぐ十代のカップル。奇妙な同居生活を送る正反対の性格の青年たち。コックの父と少年野球に燃える息子。彼らをつなぐのは、ベイスターズを愛する熱烈な思いだった! 本屋大賞受賞作家が、横浜ファンたちの様々な人生を描き、何かに夢中になる全ての人に贈る感動の小説集。

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Posted by ブクログ

すごくすごーく良かった…!
野球はルールは一応分かる、誘われたらたまに球場行くぐらいの私だけど、お話に引き込まれて、熱くなって夢中で読んだよ。
そして、どのお話にもじんわり漂う切なさに胸がぎゅーってなった。

大洋ホエールズから横浜ベイスターズ、そしてDeNAベイスターズへ。
それぞれの世代の横浜ファンのお話で構成されてる。
横浜ファンじゃなくても、なんなら野球のことほぼ分からなくても楽しめると思うし、逆に普段本を読まない野球ファンもこれはのめり込んで読めるんじゃないかな。

読み終わったらすごく野球見に行きたくなった。
ハマスタは昔、高校野球の予選を見に行ったことがあるくらいなんだけど、野球場ってドームよりスタジアムの方が開放感あって良いよね。
マリンスタジアムとかね。
明後日はそんなベイスターズ対ロッテの交流戦みたいだね。
この本読んだ直後だと、どっち応援するか悩んじゃうな。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目次
・レフトススタンド
・パレード
・ストラックアウト
・ダブルヘッダー

驚きました。
著者がガチのベイスターズファンだよ言うことがよくわかる作品集です。
大洋ホエールズ時代から現在までの、横浜を本拠地とするチームを応援する人たちの物語。

試合の展開が、選手のプレーの一つ一つが、詳しすぎてさすがに引く。
私も学生時代はプロ野球の試合を見に行きましたし、野球マンガはそこそこ読んできたので、言わんとすることはわかります。
だから余計に、その熱量にね…。

だって、言っちゃあなんだけど、まあ弱小球団ですよね、たいていの時は。
でも、諦めない。
負けたって熱い。
この、オタク気質というのでしょうか。
わかりすぎるくらい、わかる。
だから引く。
今でこそ推し活と言われて市民権を得ているけれど、要はオタ活だもんね、これって。

好きな気持ちって、やめようと思ってやめられるもんじゃあない。
損得でもなく、勝手にあふれ出てきてしまう気持ち。
それが一番顕著だったのが『パレード』かな。
『ダブルヘッダー』のじいちゃんも、かっこいい。
好きな気持ちに定年はないんだよ。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

読んでいて涙が出てきたベイスターズファンの私。
チームだけでなく、ファンにとっても人生の良い時も悪い時もいつも一緒にいてくれる。
そんな存在なんだなと言うのは、何も野球チームだけでなく、全ての推し活に通ずる。
でも、推し活って一言で片付けられるものではないような。
辛い時に読みたい本

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

野球については全くわからないけれど、物語に引き込まれていった。野球に限らず何かを応援している人たちには、必ず何かしらの物語がある。応援するまでの経緯であったり、少し離れてしまう理由であったり。
スポーツ、エンタメ等は、インフラのように無くてはならないものではないかもしれないが、人生に彩りを添えるうえで欠かせないコンテンツだと思う。

この土地に住んでたから、この球団を好きになったから、この人と出会ったから……
いろんな要因が交差して人の人生は形づくられている。その過程の一つひとつの出会いが、どれほど尊いものかを気づかせてくれる物語だった。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

プロ野球、ベイスターズを応援する人達と、彼らの周囲の幸せな出来事を綴った短編集。好きなものを一緒に応援するというのは、恋愛や友情とは違った固い結束を産むものだ、と改めて認識。温かい気持ちになれる。

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

横浜の某球団を中心に置きながら、時代ごとの人間ドラマを明るく描く短編集。シンプルだが温かみを感じるタイトルが心地よい。ファンや地縁がある人に薦めたくなる一冊。

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2024年08月23日

Posted by ブクログ

「一瞬の風になれ」をどうしても読み直したくて、当時800を走っていた弟にあげたのに買い直してしまった。

「私は途中で帰ることができなった。これまでは、どんなに心残りでもしぶしぶ一人で帰ったのに。帰らないと世界が終わると言われても横スタから出られなかった気がする」(p.57「パレード」)
泣いちゃうかと思ったな。わたしはそういう空気を知っていた気がするもの。

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2024年01月22日

Posted by ブクログ

ベイスターズファンとして気になっていた作品。色々な時代のベイスターズやファンの雰囲気を感じることができたし、今のベイスターズと自分に当てはめて見てしまい、共感度が高かった。これからもベイスターズを応援していきたくなる作品だった。

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2023年12月24日

Posted by ブクログ

新幹線の中で光希が会ったお姉さんがかっこいい
「ホークスに負けんさんなよ」
あはは、カープ女子言いそう。
野球が好きでたまらない人って、人生徳してるなぁ

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

おそらく本当の意味ではベイスターズファンにしか刺さらない小説。遠藤や田代がいた頃のホエールズ時代から始まって、98年日本一、その後の低迷期、そしてCS、日本シリーズへと続く各時代。それぞれの立場で応援する人々の物語です。
個人的にはすべての時代を知っているので、いろいろなシーンで涙が出てきます。やっぱり97年、98年の横浜の街が盛り上がっていくあの過程は忘れられません。
弱くても、強くてもベイスターズを応援してきた人に読んでほしい1冊です。

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2023年09月27日

Posted by ブクログ

地方在住のささやかなベイスターズファンとしてはこの「熱」に触れることが出来る方たちがとても羨ましい限りなのです。
著者と年齢が近いこともあり、冒頭からホエールズの遠藤投手の登場に、読む心をわし掴みにされてしまいました。
自分も神宮球場で遠藤投手の活躍をレフトスタンドから応援していた人間なので、その臨場感に心が躍ります。
「スポーツには人の心を動かす力がある」この物語に登場する人物は誰もが心が動き、そこから自分の居場所を見出して歩み出していきます。
「熱狂的ベイスターズファンのストーリー」としてだけ読むにはとてももったいない。
この3つのストーリーはそんな読み説き方をしてみては如何でしょうか?
「あとがき」に添えられた著者からのコメントが心に沁みますね。

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2023年09月09日

Posted by ブクログ

推しのチームが勝ち進んで行くと街の雰囲気が変わっていくドキドキワクワク感とか
大事な試合がとても長く感じるハラハラ感とか
色んな感情が味わえるあの独特な空気感がリアルに伝わってきて面白かった

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

ベイスターズは単なる野球チームではなく、人の心の支えになるかけがえのない存在だと思いました。応援する気持ちが世代を越えて人をつなぎ、日常に希望を灯すことを教えてくれる作品でした。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

筆者のベイスターズ愛がすごく伝わる作品だった。自分は、ベイファンではないが、野球観戦は好きなので、球場が特別なのはよくわかる。懐かしい選手の名前が色々出て来て、選手の顔が頭に浮かんだ。同時に、その時代の自分の贔屓チームの選手の顔も浮かんで少し思いを馳せてしまった。

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2024年09月03日

Posted by ブクログ

 横浜大洋ホエールズから現在の横浜DeNAベイスターズに至る球団の歴史を主軸にし、各時代のチームを応援していた、様々なファンの群像劇です。

 舞台となる時代も違えば、ファンの年齢・職業・性別、更には応援歴も違う人たちが、たまたま同じ時間を過ごし、喜怒哀楽を共有する様子が巧みに描かれています。
 加えて著者は、球場で生観戦する醍醐味を詳細に伝えます。解放的な広さ、照明のカクテル光線、芝の緑、バットが捉える打撃音、歓声の高揚感など、五感を通して味わった経験は、確実に記憶に刻まれるんですね。

 遠い昔、学生時代に神宮球場でヤクルト×巨人戦を観た記憶が、まざまざと蘇ってきました。何でもそうかもしれませんが、本物を自分の目でみる経験は貴重で、時に人生を変えるまでいかなくとも、大きな影響を受けることってある気がします。

 当然のことながら、応援する人にも物語があります。誰かにとってどうでもいいことでも、別の誰かにとっては大切なこと‥、そういうのは世の中に満ちあふれていますね。少なくとも喜びは、誰かと共有することで倍増することは確かでしょう。

 いろんな人たちの人生が野球と交錯し、そこに恋愛、友情、家族などのドラマが上手く描かれた物語でした。夢をみることは、人生に彩りと潤いを与えてくれますね。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

ホエールズ~ベイスターズファンの人たちを描くお話。

贔屓の球団があるというのはいいよねえ。
私は福岡に住んでいたのでその時からのライオンズファンで、埼玉に行ってからもずっと応援していたのだが、もう何年も前から日常的に試合を目にする環境にもなく、いつしか知らない選手ばかりになって、もはや昔ほど応援したいチームでなくなった。
かと言って、テレビでよく見る関西のチームのファンになるかと言えば、それも違うという感じで、なんだか応援するチームを持てないという宙ぶらりんな心持ちなのだな。
そもそも球場に足を運ぶのも年に一回あるかないかで、野球に対する興味も薄くなっているのだが、とは言え、この本の登場人物たちのように一心に応援できるチームを持てているのは羨ましい。

あまり冴えない古文の先生、未来を探しあぐねる女子高生、家業の電気店を継いだ若者、少年野球のピッチャーとその父である洋食店のシェフ。それぞれの日常が、1984年、1997年~1998年、2010年、2016年~2017年のシーズンとともに描かれる。
みんなで一緒に野球を観ている時が一番安心できて、勝っても負けても楽しくて楽しくて、という気持ちがよく分かる。ライオンズもかつて長く低迷した時代があったので、弱小球団をそれでも応援する気持ちもよく分かる。
が、物語としては、それ以上に刺さるものがあまりなかった。ベイスターズ愛に溢れていて、思い出すこと言いたいことが書ききれないほどあるのだろう、どのお話もちょっと長く感じた。
最後の話も、日本シリーズ第6戦の描写は臨場感に溢れてとても良かったが、全体的には小学生の日記みたいで、良い話なのだが、読み手としてはややダレた。

うちは下の息子が何故だかベイスターズのファンなのだが、奴が読むとちょっと違うのかなあ。
私に一番良かったのは12頁足らずのプロローグみたいな最初の話でした。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

本を読み始めた頃くらいから
プロ野球観戦にもハマっていて
なんだか素敵な本がある!と思い読み始めた

野球と共に人生を歩んでる人たちのお話
実名が出てくるので登場人物たちに
より一層臨場感があってワクワク

ホークスファンなので最後には
ホークス選手達も出てきて嬉しかった

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2023年12月07日

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