佐藤多佳子のレビュー一覧

  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    わたしの好きなこと、熱中することは、なんだろう。
    この本を読んで、まずその問いにずっと向き合っている。
    『みんな』とか『効率』とか『意味』とか『収入』とか関係なく、自分の好きなことを磨き続けたいと思った。

    誰とでも気軽にコミュニケーションがとれて、気の利いたことを言えて、愛嬌がある人が魅力的だと思...続きを読む
  • いつの空にも星が出ていた
    おそらく本当の意味ではベイスターズファンにしか刺さらない小説。遠藤や田代がいた頃のホエールズ時代から始まって、98年日本一、その後の低迷期、そしてCS、日本シリーズへと続く各時代。それぞれの立場で応援する人々の物語です。
    個人的にはすべての時代を知っているので、いろいろなシーンで涙が出てきます。やっ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン
    第三部。

    初めて手に取った時は3部は長いなあと思ったけど、気がつけばあっという間の3部でした。陸上ものの小説は風というタイトルが合っている。この作品は後半になればなるほど、風が強くなってくる。
    風に同化するような疾走感。

    高校生活を思い出してしまうような作品でした。もう10年とか15年したら、今...続きを読む
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    私も芸人さんのラジオに助けられている身です。

    そしてまたこの小説にも、この4人にも、孤独な夜を支えてもらった気がします。
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    ラジオリスナーの主人公と佐古田と永川。歌い手の鹿沢。

    この作品は自分が深夜ラジオを聴くこと、配信紛いな事をしてたこと、歌うのが好きなことなど、共感できるかはともかく趣味的な共通点が多かったので、すんなり受け入れられた。
    特に深夜ラジオをあまり聴いたことがない人は、なんだこれ?ってなりそう。

    富山...続きを読む
  • いつの空にも星が出ていた
    地方在住のささやかなベイスターズファンとしてはこの「熱」に触れることが出来る方たちがとても羨ましい限りなのです。
    著者と年齢が近いこともあり、冒頭からホエールズの遠藤投手の登場に、読む心をわし掴みにされてしまいました。
    自分も神宮球場で遠藤投手の活躍をレフトスタンドから応援していた人間なので、その臨...続きを読む
  • しゃべれども しゃべれども
    喋ることに難を持つ登場人物たちの心の機微が表現されていて、感情移入がしやすかった。
    自分と重ねながら登場人物の感情をイメージしているうちにあっという間に読み終えてました。
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン
    神谷新二
    二年→三年。春野台高校陸上部。短距離。部長。

    神谷健一
    新二の兄。ジュビロ磐田に入団。交通事故に遭う。

    一ノ瀬連
    二年→三年。新二の親友。春野台高校陸上部。短距離。エース。

    桃内公太
    春野台高校陸上部。一年→二年。。短距離・跳躍。変わった奴みたい。大阪出身。

    五島
    春野台高校陸上部...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    神谷新二
    一年→二年。春野台高校陸上部。短距離。宴会部長。

    神谷健一
    新二の兄。ジュビロ磐田に入団。

    一ノ瀬連
    一年→二年。新二の親友。春野台高校陸上部。短距離。エース。

    鳥沢圭子
    一年→二年。春野台高校陸上部。中距離。

    谷口若葉
    一年→二年。春野台高校陸上部。短距離→中長距離。

    守屋
    ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    神谷新二
    一年三組。身長175センチ、体重63キロ。春野台高校陸上部。

    神谷健一
    新二の兄。
    サッカー関係者なら誰でも知っている高校生天才プレーヤー。サッカーで有名な海嶺高校で高校1年生からレギュラー。

    一ノ瀬連
    一年四組。新二の親友。身長175センチ、体重52キロ。春野台高校陸上部。

    根岸康...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ
    本屋大賞制覇したい欲から手に。3部作で長すぎないかと感じたものの、高校生・青春・部活で爽やかに読み切れた。危うく幼い主人公を見る自分の目が親目線になっていることに青春モノを自分視点で素直に楽しめる時期が終わってしまったような寂しさがあった。
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    本屋大賞制覇したい欲から手に。3部作で長すぎないかと感じたものの、高校生・青春・部活で爽やかに読み切れた。危うく幼い主人公を見る自分の目が親目線になっていることに青春モノを自分視点で素直に楽しめる時期が終わってしまったような寂しさがあった。
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン
    本屋大賞制覇したい欲から手に。3部作で長すぎないかと感じたものの、高校生・青春・部活で爽やかに読み切れた。危うく幼い主人公を見る自分の目が親目線になっていることに青春モノを自分視点で素直に楽しめる時期が終わってしまったような寂しさがあった。
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    第一部からずっと走ってきてこのまま順調に走り抜けるかと思いきや急に走れなくなる。でも仲間のお陰でまた走り出す。第三部が楽しみ。
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン
    2,3は止まることなくどんどん読めた。
    ずっと春高の彼らを見ていたい気持ちになった。あんなにアツく一生懸命前だけをみてる。強くて暑苦しくてカッコよくて誇らしい。日本人で良かったと思える、これを素敵と思える人で良かったと思う分、今の自分と照り合わせてしまって少し苦しくなった。自分は一生懸命やってるけど...続きを読む
  • 明るい夜に出かけて(新潮文庫)
    深夜ラジオってこんなに面白そうで、奥が深そうな世界なんだと思った。
    身の回りにラジオリスナーがそんなにいないっていうのもあるのかな。ハガキ職人とか知らなかったし。

    悩む主人公ではあるけど、主人公を含めて登場人物のキャラの違いがいいなって思った。

    最近はTwitterとかに変わっちゃってるのかもだ...続きを読む
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    「俺さ、おまえとかけっこしたくて、この部に入ったんだよ。」

    長らく駅伝の名門校で顧問をされていた先生が、お話ししてくれたことを思い出しました。
    「マラソンはね、体の大きさなんか関係なくてね、ただ単純に体一つでかけっこするだけだから面白いんだよね。」

    新二くん、がんばれ!
    春高陸部、がんばれ!
  • しゃべれども しゃべれども
    落語は、「まんじゅうこわい」ぐらいしか知らないわたしでも楽しむことが出来ました。問題を抱えた5人が落語を通して、成長していく姿が良かったです。自信をもつこと、真似でも良いのでそれを極めることの大切さが印象に残りました。
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    みっちゃんが発する言葉全部いいなあ
    レースのシーンは本当に走ってるみたいに
    のめりこんで鼓動が早くなる手汗かく
  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ
    第2部「ヨウイ」では、新二は2年生になり、心身ともにどんどん成長していき、やがて守谷先輩から部長のバトンを受け取る。

    どんどん春高陸上部に思い入れが強くなっていくのを感じる。主人公たちと一緒に走っている気分になったり、試合ではドキドキで応援している自分がいる。仲間との友情、素敵な先生、ライバル、家...続きを読む