佐藤多佳子のレビュー一覧

  • 第二音楽室

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    音楽を題材にした小説が好きで、もっというと音楽室が風景に出てくる小説が好き。
    中高と吹奏楽部に所属をし、青春時代の大半を音楽室で過ごしただけあって自分にとって大事な場所だからなのか。
    第二音楽室は吹奏楽部員の物語ではなく、音楽に触れたことのない子や音楽に救われた子等、様々な子達が様々な楽器(声)に出会いその中で葛藤し、成長する短編小説だ。
    音楽に触れ合う中で青春を謳歌する彼女達に昔の自分を重ねたり、音楽で周りが変わるこの感じがとても良かった。
    個人的には最初の「第二音楽室」、「FOUR」が好きだった。
    リコーダーの種類があんなにあるのも驚き。

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    2017年07月25日
  • シロガラス 2 めざめ

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    ネタバレ

    1巻の最初はぜんぜん面白くありませんでしたが、途中からちょっと惹かれてきて、2巻目読み終えました。
    シリーズものでも、だいたい1巻ごとに話がまとまってるものが多い中、この作品は、どーんと最後までぶっとうしでいく心意気が見られました(笑)。そう思うと、登場人物それぞれの視点で描かれて、ぐるぐる立ち位置が変わりながら物語が進んでいくのも、まあ、いいかなと思いました。
    小学生の子供たちが主人公ですが、安易に話が進んでいかないところも、ちょっと現実に寄り添ってて面白かったです。すぐに受け入れられないってのも、そりゃそうだよなーと思いつつ、それだと物語が進まないだろうなと思います。なので、そこら辺の葛藤

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    2017年06月11日
  • 聖夜

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    School and Music第二弾。第一弾が短編と中編が四つの「第二音楽室」第二弾は長編が一つの「聖夜」前作のさわやかな感じもよかったけど、重たくても主人公の気持ちが丁寧に描かれている「聖夜」の方が好きでした。正しくて神様みたいな父親が、らしくない普通の父親としての思いを、感情をさらけ出した会話が一番印象に残っています。音楽やキリスト教などわからないところもあったけど楽しめました。上橋菜穂子さんの解説もすごくよかったです。

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    2017年01月03日
  • シロガラス 4 お神楽の夜へ

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    「天と地の方程式」と一緒に読んでいたのだが、こちらはまだ続くようでうれしい。超能力を手にした子どもたちがチームになるという点では共通しているから、つい比較したくなるが、こちらのほうが力に対するあこがれと悩みがよりくっきり描かれているように感じる。

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    2016年10月25日
  • 第二音楽室

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    自分には全く無縁だった甘酸っぱい青春が詰まった短編集。お気に入りは『FOUR』。いつか西澤君の思いが伝わりますように。

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    2016年09月04日
  • シロガラス 1 パワー・ストーン

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    気になる場面でおわった一巻。個性がある意味強いキャラクターたちが出てきて、神社の伝統の舞を継続するために関わりあうことになる。
    本当にありそうな設定の神社なので、思わず調べてしまいそうになりました。
    「高学年」のカテゴリにいれていますが、中学年ぐらいから読めると思います。

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    2016年03月03日
  • シロガラス 3 ただいま稽古中

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    ネタバレ

    こども達だけで庵を修理してしまうパワーや、秘密基地を持つワクワク感、猫のハットに障子を破られない為の煮干し作戦などがこども時代を思い出して楽しかった~。こども達の距離感が近づいていく様子が良かった。
    大人のユキちゃんの大人な感じも良かった。
    次への繋がりがこうくるかってのはみなさんと同じでちょっと戸惑ってますが、とりあえず楽しみな作品です。

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    2016年02月07日
  • シロガラス 1 パワー・ストーン

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    ネタバレ

    登場人物の紹介で殆ど終わった1巻だったけど、礼生の星司へのいじめっぷりがムカムカきて、千里の制裁にすかっとした。
    ただ礼生は、千里と闘いたいだけなんだろうけどね。
    絶妙な終わり方で次へと期待を持たせるなんて、読まざるをえないよね。

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    2016年02月04日
  • シロガラス 2 めざめ

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    ネタバレ

    いよいよ物語が進み始めた感じ。
    6人がそれぞれに特殊能力を身につけ、その力を怖れたり、期待したり。
    居なくなった星司のお母さん、なにかありますよね!
    最後はどのように決着するのかなぁ

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    2016年02月04日
  • シロガラス 4 お神楽の夜へ

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     きよく舞うシーンがじわじわと来る。
     こういう雰囲気は、1作1作丁寧に書かれるからなされるものなんだろうな。
     しかしながら最新刊まで読んでしまった! 次は1年待つのかぁ。
     楽しみだが長い。
     なんとなく、完結まで15冊超える気がするんだけど、どうなんだろう。

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    2016年01月30日
  • シロガラス 2 めざめ

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     相変わらず丁寧な描写で物語は進む。もう少しご都合主義でもいいんじゃないかとおもうくらいゆっくりと丁寧に。
     漢字のひらき方が独特で、さらりと読み進む事ができない。ゆっくりと「ひらがなだと、こういう感じになるのか」と気づかされるような言葉になる。面白い。

     1巻で感じていた、登場人物の多さと視点の切り替えは2巻では気にならなくなる。正確には「誰がこれを思っているのか」が分かるようになってくる。おそらく、書き方は同じで、登場人物に対する理解が深まったんだろうなぁ。

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    2016年01月23日
  • シロガラス 1 パワー・ストーン

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     小学5年生が主人公の物語。
     ずいぶんとちからを入れた長編の第1作だなぁ。ほぼほぼ主要登場人物の説明だけで物語は終わる。
     こんなの、よっぽど作家を信じていないと出せないぞ、とわくわくしてくる。

     しかしながら登場人物が多く視点の切り替えも多いので「コレは誰の視点だ」ってなることもよくあり、このあたりが続編で解消されるとうれしい。
     

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    2016年01月24日
  • 黄色い目の魚

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    特定の家族(父親、叔父)にコンプレックスを持つ高校生の男女の恋愛(?)を描く青春小説。2人の主人公、木島悟、村田みのりそれぞれの視点で各章が交互に描かれる。
    正直、2人の子供時代のエピソードの2章は、「ちょっととっつきにくいな」と感じたのだが、高校生になって絵を通して惹かれあう2人のやりとりが始まってからは惹き込まれるように読み進めた。
    ただ、堂々と店で飲酒したり、年上の女性と性交渉したりする描写が出てくることについては、そういう高校生活を自分が送っていなかったこともあり、ちょっと違和感を覚えた。

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    2015年11月28日
  • シロガラス 3 ただいま稽古中

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    3巻になると、さすがに登場人物に感情移入してくる。

    美音が能力を使いこなせてきて良かったと少し涙ぐんでしまった。
    少しずつ心を開いている有沙と数斗も。
    みんなが仲間なんだって意識を持ちつつあるのはなんだかとても良い感じ。

    面白くなってきて続きが気になるのですが、なんだかちょっとトンデモ展開になってきているような?

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    2015年10月30日
  • シロガラス 3 ただいま稽古中

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    話はさらに大転換、一気にスケールアップして、第4巻に続きます。
    出版まではまだ時間がかかるようで、じりじりしますね

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    2015年06月27日
  • シロガラス 3 ただいま稽古中

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    ネタバレ

    まぁた素敵な表紙絵。
    だめー、姪っ子に亡き兄の印象重ねるのもー。てかお兄ちゃん呼びかい。
    赤いソーダ水、いいなぁ。このままゆりルートにいき、はしないが素直で可愛かったです。
    え、次回で終わりなどだったらどうしよう。でも題名も仮だし、まだまだ続いてくれることを希望します。

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    2015年04月20日
  • シロガラス 2 めざめ

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    ネタバレ

    き、禁止ー、甥っ子に亡き(?)嫂の面影重ねるの禁止ー、ドキリとするのもー、と高まりましたが、基本児童文学なので、じっくりと進んでいく感覚が、自分の小学生時代と比較できて面白かったです。
    丁寧でジェントルなお化けもよい。
    表紙は下駄履き!ジャリん子チエか、と気に入りました。

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    2015年04月20日
  • シロガラス 1 パワー・ストーン

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    ネタバレ

    YAというより、しっかりと児童文学な雰囲気でした。
    ナイス表紙&裏表紙絵、いつか叔父さん希望です。
    割とリアルな学年1クラスいじめ、というかはぶりあるあるでした。
    有沙の交換日記に恐れをなし、数斗のまっすぐな瞳に。
    古武術を習う小学生女子、てことで天下無敵のお嬢さま、が思い浮かびましたが、色々とだいぶ違うな、と。

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    2015年05月09日
  • シロガラス 2 めざめ

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    ネタバレ

    【内容】光を浴びて気を失い、目覚めた6人にそれぞれ力が宿っていた。
    千里はテレポーテーション、星司は動物と意思疎通が出来る、美音はテレパシー、数斗は記憶力が際限なく高まる、礼生は暗示で相手を意のままに操る、有沙は相手の能力を撥ねつける。
    星司が助けた白いカラスのフォーマルハウトが、神社の鳥の像に近づくと、雪気(セッキ)という霊が乗り移り子どもたちに語りかける。
    【感想】少しずつ、6人それぞれの性格にあわせた超能力が現れてくるが、子どもたちのそれぞれの戸惑いや力に対する好奇心が丁寧にかかれている。礼生だけが、能力を肯定的に捉え、喜んでいるが。

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    2015年04月12日
  • シロガラス 1 パワー・ストーン

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    ネタバレ

    【内容】パワースポットで有名な白烏神社の子である藤堂千里(古武術の天才少女)、千里のいとこの星司(生き物全般が大好き)や幼なじみで仲良しの美音(感受性の強い心優しい)、礼生(千里と敵対、リーダータイプ)、数斗(かずと、だが「スート」。理数系の天才肌で一人好きだが、星司と仲良しになる)、有沙(料理屋「もくれん」の娘で、ファッションに興味が強い、おしゃれ)が、例大祭のこども神楽で一緒に踊ることになる。
    ある日、雷雨の日に集まった6人が、神社内の石に触れた瞬間に雷が落ちたような青白い光がひかり、6人は気を失う。
    【感想】登場人物の6人の人物紹介がメインの巻。
    少し、丁寧に書かれすぎる感はあるけれど、

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    2015年04月12日