あらすじ
地元でパワー・スポットとして知られる白烏神社。そこにくらす藤堂千里は、古武術の天才少女だ。例大祭の夜、子ども神楽の剣士をつとめたあと、めずらしくうたげの席によばれた千里は、そこに意外なクラスメートたちの顔を見ておどろく。仲よしばかりではない。「敵」もいる。ぶつかりあい、まよいながら生まれる新しい関係。やがて六人は、とんでもない不思議に遭遇する。
『一瞬の風になれ』『サマータイム』の佐藤多佳子が、構想10年、満を持して書き下ろす長編エンターテイメントシリーズ開幕!
感情タグBEST3
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児童書だと思ってナメてはいけない!
どうしてこんな風に描けるのだろう。
登場人物である子どもたち、一人一人の個性やエピソードが、ああこういう子、いるよね。ああ、こういう事あるよね。と共感できる。
まるで、どこかの町の日常を切り取ったような感じ。でも、不可思議な出来事が自然に織り交ぜられている。グイグイ引き込まれる。
確かに、千里と礼生は、フィクションならではのキャラではあると思うけれど。
続編も一気読み。小学高学年から読める。
2017
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小5が主人公の話だけど、むしろ中学生向けかな?
1巻は登場人物紹介的ではあるけど、どんどん引き込まれる。
しかも、いい所で次巻へ続いてるし…
早く続きが読みたい!!
(登場人物が多いのか苦手な人にはきついかも…?)
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気になる場面でおわった一巻。個性がある意味強いキャラクターたちが出てきて、神社の伝統の舞を継続するために関わりあうことになる。
本当にありそうな設定の神社なので、思わず調べてしまいそうになりました。
「高学年」のカテゴリにいれていますが、中学年ぐらいから読めると思います。
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登場人物の紹介で殆ど終わった1巻だったけど、礼生の星司へのいじめっぷりがムカムカきて、千里の制裁にすかっとした。
ただ礼生は、千里と闘いたいだけなんだろうけどね。
絶妙な終わり方で次へと期待を持たせるなんて、読まざるをえないよね。
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小学5年生が主人公の物語。
ずいぶんとちからを入れた長編の第1作だなぁ。ほぼほぼ主要登場人物の説明だけで物語は終わる。
こんなの、よっぽど作家を信じていないと出せないぞ、とわくわくしてくる。
しかしながら登場人物が多く視点の切り替えも多いので「コレは誰の視点だ」ってなることもよくあり、このあたりが続編で解消されるとうれしい。
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YAというより、しっかりと児童文学な雰囲気でした。
ナイス表紙&裏表紙絵、いつか叔父さん希望です。
割とリアルな学年1クラスいじめ、というかはぶりあるあるでした。
有沙の交換日記に恐れをなし、数斗のまっすぐな瞳に。
古武術を習う小学生女子、てことで天下無敵のお嬢さま、が思い浮かびましたが、色々とだいぶ違うな、と。
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【内容】パワースポットで有名な白烏神社の子である藤堂千里(古武術の天才少女)、千里のいとこの星司(生き物全般が大好き)や幼なじみで仲良しの美音(感受性の強い心優しい)、礼生(千里と敵対、リーダータイプ)、数斗(かずと、だが「スート」。理数系の天才肌で一人好きだが、星司と仲良しになる)、有沙(料理屋「もくれん」の娘で、ファッションに興味が強い、おしゃれ)が、例大祭のこども神楽で一緒に踊ることになる。
ある日、雷雨の日に集まった6人が、神社内の石に触れた瞬間に雷が落ちたような青白い光がひかり、6人は気を失う。
【感想】登場人物の6人の人物紹介がメインの巻。
少し、丁寧に書かれすぎる感はあるけれど、佐藤さんの軽快な文筆で、くどい感じにはならないのがさすがだと思う。
さばさばした千里のキャラが、ワタシ的には一番好き。
最後にやっとファンタジーらしき展開として、青い光が出てくるので、とりあえず、次巻へ。
大人向けというより、小学高学年向けな感じがする。
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『三人寄れば物語のことを』を読んで、気になっていたので読んでみました。佐藤多佳子さんの新シリーズ。
神社を舞台に、超能力を持ってしまった性格の違う小学生6人を丁寧に描いたシリーズ。
1巻は登場人物紹介というかんじですが、面白そうな予感。
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話がこっちへ行ったりあっちへ行ったり、登場人物目線で振られるが、それが少しづつすり合わさって1巻目のラストへ導かれている。最初ちょっとじれるかもしれないが少しづつ話にはまっていく。子供たちの人物描写は今の子たちをリアルに映しているように思われる。子供の気持ちも大人の気持ちもしっかり描かれており、今後どのように話が展開していくのか、どのように収束していくのかが気になり先が読みたくなる。
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わーい、ヽ(^o^)ノ 多佳子さまの新刊だよ~!!!
なんと、小学校5年生主人公の「児童文学」!
そして、三ヶ月連続刊行!!
登場人物が、個性豊かな子どもが6人いて、
それぞれ立場や価値観の違う親やら家族やらいて、
ちょっと多いかな~? と心配したけど、
どんどん引き込まれて、あっという間に読んじゃった!
確かに、これだけの内容となると、
とても一冊じゃおわらないな~。
というか、本当に3冊で終わるのかしら?
その点、三冊連続刊行って、ちょっと安心。
だって、最後まで書き上がってての、
分冊ってことだもんね。(だよね?)
子どもたちのそれぞれのキャラがすごく魅力的。
続きがめちゃくちゃ楽しみだ~~!
一つ疑問なのは、なぜ「小学校5年生なのか?」ってこと。
内容が詰まっているので、
5年生は読むにはぎりぎりな感じ。
小学校設定だから、6年生は読むかもしれないけれど、
中学生は読んでくれるだろうか?と心配。
でもね、
内容はつまっていて、中高生以上って感じなんだよ。
わたしくらいの「児童文学大好きおばさん」なら、
かまわないだろうけど、
このあたりの、主人公の年齢設定と、
この物語を必要とする読者に届くか、というのが、
個人的にはとても気になる。
でも、ま、それはおいといて
ともかく、物語が読者をどこへ連れていってくれるのか、
すっごく楽しみ!
「シロガラス」、目が離せません!!
家族に「多佳子さまの新刊、小学生主人公なんだよ~」
と見せたら、
そっちじゃなくて「装画:鶴田謙二」に反応。
「児童文学にしては表紙がんばったな~」と思ったら、
漫画家なんだって。
「アベノ橋魔法商店街 」と「Spirit of Wonder」は
うちにあったよ。
読んでみよ~っと。
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小学生が主人公なのでのめりこめるのか心配になりつつ読み始めましたが一気に完読!
自分が小学生の頃感じていたことを思い出しながら。一人一人の違う個性がいいねと大人になったから感じられるのかな。
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白烏神社の宮司の孫千里は、古武術の達人だった。祭りでは剣舞の舞手を務めるが、来年から一緒に舞う子がいない。そこで5年生の同級生たちが来年にむけて舞のメンバーになることになった。苦手な奴も嫌いな奴も、不思議な奴もいるメンバーそれぞれの思惑が交錯する。本当にこの6人で舞手を務められるのか?
大人もあわせると登場人物がとても多いのに、それぞれの表と裏の顔が生き生きと描かれて、テンポよくストーリーが進んでいく。非常に気になるラストシーン。
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佐藤多佳子のファンタジー!に、なるまでのまだ途中。
キャラクターをとても丁寧に描いているので、どの子にも早くも愛着。
子どもたちは生き生きと。うまい。
神社というある種不思議な場所で、これから何が起こるのか、とても楽しみ。
凛とした千里と、以外と芯の強そうな星司が好き。
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一瞬の風になれを読んで、こちらにたどり着きました。1巻ですが、物語の最後は「つづく!」という感じの終わり方。
上巻みたいな書き方です。
続きが楽しみです。
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白烏神社の孫娘・千里は小学5年生。地元に伝わる古武術と祭りの子ども神楽をやっている。子ども神楽の担い手が減ってきていることから大人たちが地域の子ども6人を選んで、神楽を受け継がせようと提案する。選ばれた6人は、みな同じ学校の5年生。仲の良い子もいれば、水と油のような子もいる。男女6人の個性と関係の紹介のような第1部、5部までで完結している。1部だけでは、まだ何も始まっていない。
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白烏神社(シロガラスじんじゃ)に暮らす藤堂千里(とうどうせんり)は小学五年生ながら、古武術の天才少女だ。父は亡くなったが、祖父は古武術・星芒一心流(せいぼういっしんりゅう)の当主で白烏神社の神主。厳しい祖父と、母と暮らしている。
隣にはおじと、同じ年のいとこ・藤堂星司(どうどうせいじ)が住んでいて、幼いころから兄弟のように仲良くしている。星司の母は神隠しのようにいなくなってしまい、父子家庭でいる。占い師としてマスコミにも出たりしている父・藤堂真典(てんちゃん)と祖父の仲は悪いが、独身のおじ藤堂真行(ゆきちゃん)もふくめ、藤堂家は白烏神社を守っている。
神社の祭で子ども神楽がある。
その神楽で、剣士に選ばれた千里と星司、そして同じ小5の筒井美音、北川礼生、岡崎有沙、三上数人。
決して仲が良かったわけではない6人が、神楽を踊り、剣舞をすることになった。
そして、6人は、白烏神社でとんでもない事件に巻き込まれてしまう。
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登場人物紹介と周辺状況の説明、といった感じの一巻か。起承転結の起の部分だと思った。
これから面白い話が始まるんだろうなぁというところで終わった印象です。
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(15-31) 何となくきっかけが無くて読んだことがなかった佐藤多佳子さんの本。先日「三人寄れば、物語のことを」で上橋さんと荻原さんとの話し合いが楽しかったので読んだ。もっとファンタジーだと思っていたのだが、最後の数ページまで普通の世界だった。小学生たちの付き合いはかなりややこしいけど、一応健全な範囲内に何とか入ってる子たちだったので、楽しめた。あまり陰惨ないじめとかあると、現実的でも読む気が失せるから。そしてここで1巻のラストですか!2巻を読まないではいられませんね。
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「三人寄れば、物語のことを」でこの本が話題になっていて気になったので。登場人物は6人の小学五年生。古武術の天才千里、動物好きで千里のいとこ星司、千里の親友の美音、千里をライバル視している礼生、ファッションリーダー有沙、宇宙が好きな数斗。1巻は全て序章といった感じで、最後の最後でようやく物語が進み出す。
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白烏神社を舞台に何か起こるらしいが、今はまだ6人の子供達の人物紹介と白烏登場といったところ。相変わらず子供達の生き生きした様子が上手く表現されていて、これからどういう関係に発展するのかも楽しみ。