毛利志生子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“オリガは窓の向こうの風景に意識を戻し、カーテンに手を添えたままうなずいた。
そもそも告白したのがまちがいだったのだ。死者の、死の直前の行動の残像が見えるという力で、だれかを助けたのははじめてだった。そのせいで浮かれていたのかもしれないし、ロジオンに対して的外れな仲間意識を抱いたのかもしれない。
だが、彼はオリガの仲間でも味方でもない。そのことを忘れてはいけない。
「気をつけなくちゃ」
もう二度と、自分の奇妙な力のことは他人に話さない。
オリガは、もう一度うなずき、ワシーリーの様子を確かめるために部屋を出た。”
事件が二つも続いたことには正直そんなに詰め込むかと思いつつ。
主要登場人物同士の -
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Posted by ブクログ
勝手に言われた願い事がかなった後編。
表紙も登場人物欄も、当然の事ながら大きくなった状態。
違和感は…ないのですが、しいて言えば髪の長さ?
そこは年月無視ですか?
それともとっとと切った??w
強気を助け弱気をくじく男は、どこまでもそれでした。
何故にあれほどまで過敏反応してたかも分かりましたし
前に人様の頭部を持って行った女の行動も分かりました。
インドの神様かと思ったのですが、ちょっと違う??
もしくは、知ってる事以外のもの、で形づけられたもの、なのでしょうか?
せっかくだし、だれかとくっつくとか
そういう淡い期待をしてみたのですが…。
そういう点ではがっくり、ですw -
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Posted by ブクログ
2本話が入った短編、になります。
雑誌に掲載されていたものらしいですが
これをそのまま掲載していたら、結構な量…と考えると
前後編、とかにしていたのでしょうか?
ひとつ目は、姿そのままの年齢の時のもの。
すでにこの時からあんな性格ですか…と、別の意味で驚きです。
あの御仁も登場で、平安時代だな、というのがひしひし(笑)
彼はどこまでもいい人、というか…騙されないでね、という人です。
そしてふたつ目で、さっさと騙されている…というか
ひっかかっている?w
多分注目すべき点は、出てくる女性達とか
妙な命令をされて悩んでる人とか…かと。
おまけ(?)に漫画までついてます。
これはふたつ目の話の -
Posted by ブクログ
不思議な青年に、人形のような少年。
訪ねて行った先であったのは、そんな奇妙な2人組。
藁にもすがっていなかったら、確実に回れ右、しそうです。
事は単純で、そこに仕込まれた罠も分かりやすいもの。
まだまだ時間があるというのに、もう少し考えればよかったのに…と
犯人に対して思ってしまいました。
まぁこのメンツが出た時点で、色々計画倒れそうですが。
2人の関係もこれからどうなっていくのか、とか
すごく知りたいです。
いやでも想像してる方が楽しい?w
確実に跪き関係にはなりそうですが。
いやでも最後、気になります。
この後どうなるの、とかもありますが、是非とも巻き上げて下さい、とか
お勧めしたく -
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Posted by ブクログ
19世紀帝国制のロシア。
主人公のオリガは15歳。
絵を描くことが好きで、華やかなことや女の子らしいことよりも、
日がな動物や植物の絵を描いて過ごしている。
そんな彼女は、7歳のとき、父親の死を発見したときから、
人並みはずれた能力を得たことに気づく。
そのことを一人胸に秘め、
叔父に養われそれでも幸せに暮らしてきたオリガは、
また少年の死を発見する。
少年の死の謎を解明しようとする彼女の前に、
新しく近衛連隊から左遷されてきた警察副所長・ロジオンが現れる。
コバルトにしては珍しいサスペンス。
もはや毛利さんはコバルトではなく一般書から出版した方がよいのでは、と思う。
文章も卓越 -