毛利志生子のレビュー一覧

  • 夜の虹

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    帝政ロシア。不思議な力を少女オリガは、少年の失踪事件の捜査に関わるが、行く先々で現れる訳あり副署長ロジオンに、腹が立つやら調子が狂うやら。ミステリアスロマンス。

    風の王国でもガル好きなので、レオニードのキャラがすてきでした。
    帝政ロシアの設定はめずらしく、予備校でもちょうどこのあたりの歴史をやったばかりなので、大変歴史の復習になりました。二度おいしい小説。
    表紙から察するにあの人とくっつくのでしょうが、ガル的キャラとくっつくお話も切に読みたいです。

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    2012年07月24日
  • 風の王国5 月神の爪

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    あいかわらずのおさわがせ夫婦が今回も…。
    わからないのかバカ息子~!!(この曲知ってる?)ってかバカ孫?とか、美人すぎる人のお話。
    あ、バカ息子もバカ孫ももちろんラセルではないけど、おじいちゃんはようやく登場します。大王さま。
    ただ、わからないのがこの本のコピー、「あなたが私を信じてくれるなら、私はどうなったっていい」っての。いまいちピンとこなくて…。ってかリジムひどい…。さすがに二度目はなしでしょう。

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    2012年05月03日
  • 風の王国1

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    唐の皇女(本物じゃないけど)がチベットに降嫁する話。

    現実にもこんな話あるものねぇ。臣下の娘を養女にして周辺の国との政略結婚に使う、とか。
    確かノブナガとかもこの手はよく使ったはずよね…と、読みながらせん無きことを考えてた、と言う…。

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    2012年03月20日
  • 風の王国23 山の上の賢者

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    ネタバレ

    リジムの墓と寺院の建立、ラセル即位への周囲の準備、ソンツェン・ガンポ王の病状の悪化、イェルカとの確執・・とそろそろ終盤へ。

    リジム崩御から割りと史実をなぞっているので、(史実に基づいた創作といえ、大きく違ったのはヒロインがリジムと結婚したことくらいだし)、この先どこまでシリーズは続くのかしら・・・。リジムよりガルよりラセルより長生きしてしまうので、同じレーベルの嘘姫シリーズの冷泉天皇並みに大変な人生の翠蘭公主。

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    2011年12月20日
  • 風の王国21 王太子の花嫁

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    ネタバレ

    リジムの服喪明けで、いよいよ正史に戻ってソンツェン・ガムポと結婚。
    そうくるか、とは思ったが、10年若かったらまた違っただろうな、性格的に。でも一人息子で出来もよかったので、そうでもないのか。

    ラセルの結婚問題編。

    久しぶりに読んだけど、設定がきっちりした世界観で安心。出来れば普通の文庫で発刊してほしい・・・(のが手にとりやすい)

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    2011年12月19日
  • 夜の虹

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    “オリガは窓の向こうの風景に意識を戻し、カーテンに手を添えたままうなずいた。
    そもそも告白したのがまちがいだったのだ。死者の、死の直前の行動の残像が見えるという力で、だれかを助けたのははじめてだった。そのせいで浮かれていたのかもしれないし、ロジオンに対して的外れな仲間意識を抱いたのかもしれない。
    だが、彼はオリガの仲間でも味方でもない。そのことを忘れてはいけない。
    「気をつけなくちゃ」
    もう二度と、自分の奇妙な力のことは他人に話さない。
    オリガは、もう一度うなずき、ワシーリーの様子を確かめるために部屋を出た。”

    事件が二つも続いたことには正直そんなに詰め込むかと思いつつ。
    主要登場人物同士の

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    2011年11月24日
  • 風の王国23 山の上の賢者

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    相変わらず、ラブはゼロです。
    政治の話も面白いけれども、これってコバルト文庫だよな(苦笑)と思ったり。

    成長したらセルの姿が、ツボでした。
    勇ましくなったわねぇ、と。
    リジムに似て、いい男になってきました(笑)
    花嫁と早く対面できるといいですね。

    イェルカとの親子関係は難しいですね。
    それでも何とか親子になっていこうとする姿が微笑ましい。

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    2011年09月18日
  • 遺産~Estate Left~

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    再婚する、と決まった途端に凍死してしまった母親。
    呆然とする中海の向こうからやってきたのは
    死んだと聞かされていた父親の遺言を持ってきた青年。
    葬式にやってくる、近寄りたくない同級生も登場し
    誰もかれもが怪しい状態。

    犯人は身近にいましたね…でした。
    最後まで行けば、なぜどうして、な引っかかりと
    日常に思えたそれらに納得です。

    しかし、どうしてこう短編になると、くっつくのかくっつかないのか
    微妙な線といいましょうか、ものすごい事言ってるのに
    なぜに気がつかないのかという葛藤が…ww
    違う所で、色々続きが気になる状態です。

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    2011年07月27日
  • 外法師 孔雀の庭(下)

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    勝手に言われた願い事がかなった後編。
    表紙も登場人物欄も、当然の事ながら大きくなった状態。
    違和感は…ないのですが、しいて言えば髪の長さ?
    そこは年月無視ですか?
    それともとっとと切った??w

    強気を助け弱気をくじく男は、どこまでもそれでした。
    何故にあれほどまで過敏反応してたかも分かりましたし
    前に人様の頭部を持って行った女の行動も分かりました。
    インドの神様かと思ったのですが、ちょっと違う??
    もしくは、知ってる事以外のもの、で形づけられたもの、なのでしょうか?

    せっかくだし、だれかとくっつくとか
    そういう淡い期待をしてみたのですが…。
    そういう点ではがっくり、ですw

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    2011年07月22日
  • 外法師 孔雀の庭(上)

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    母親が高価な贈り物をいただいてしまったせいで
    良心的にどうしようもなくなって、仕事にいかねばならなくなった状態。
    …人様の母親ですからはっきり言えますが
    己の母親には、本当にご遠慮願いたいです。

    つぼみだけがいきなり育ってくる蓮の花。
    その時点でかなり怪しいですが、甘くむっとする匂い。
    明らかに怪しいのですが、千切り取ったりできないの? と
    思ってしまった時点で、色々駄目でしょうか?
    多分、術の跳ね返りがどうの、という理由になるのかと思いますがw

    上、なので、当然次巻に続きます。
    あの最後…確実に、想像できる状態です。

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    2011年07月21日
  • 外法師 髭切異聞

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    2本話が入った短編、になります。
    雑誌に掲載されていたものらしいですが
    これをそのまま掲載していたら、結構な量…と考えると
    前後編、とかにしていたのでしょうか?

    ひとつ目は、姿そのままの年齢の時のもの。
    すでにこの時からあんな性格ですか…と、別の意味で驚きです。
    あの御仁も登場で、平安時代だな、というのがひしひし(笑)
    彼はどこまでもいい人、というか…騙されないでね、という人です。

    そしてふたつ目で、さっさと騙されている…というか
    ひっかかっている?w
    多分注目すべき点は、出てくる女性達とか
    妙な命令をされて悩んでる人とか…かと。

    おまけ(?)に漫画までついてます。
    これはふたつ目の話の

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    2011年08月18日
  • 外法師 れい鬼の塚

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    代筆の依頼をされて訪れたというのに
    一向に仕事をさせてもらえず、ぼんやりな日々。
    そして始まる、不可解な事件。
    最後まで読めば、その無駄のない動きを称賛したいですが。

    とりあえず、あのお気楽男には主人公でなくても腹が立ちます。
    己の保身に走るという姿は、この時代では普通ではありますが
    かなりいらっとしてしまいます。
    目の前にいたら張り倒すかも?w

    しかしここまで話が通じないというか、自分の意志が正しい、と思っているのは
    素晴らしいと思いますよ?
    内容は、確実に歪んでますけど。

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    2011年07月17日
  • 外法師 冥路の月

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    自宅の『井戸』に現れて告げられた言葉の意味を知るため
    誘われついでに都へと。
    まさかお友達になってるとは思いませんでした…w

    いやしかし、人の想いはすごいです。
    どれほどの事を言っていても、土壇場にならないと分からない本音。
    けれど願うのは、確かに『それ』だけ。
    まぁ突き詰めれば、そこに行きあたるは行き当たりますが。

    最後には変な人(?)も出てきました。
    2度目、という事は、今回の背後の火災(?)を考えると
    止まった原因、な感じが…w
    とりあえず、これが仇で、倒すべき相手、になるのでしょうか?

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    2011年07月15日
  • 外法師 鵺の夜

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    成長が止まった、見た目10歳、中身25歳の主人公。
    外見上でいえば、かろうじて(?)コバルトぎりぎりセーフかと?w

    冒頭で出てきた母親もすごいと思いますが
    次に出てきた女性も…。
    単純な理由は分かりやすくてよいです。
    しかし単純すぎるものどうかと思います。
    思わず拍手したい、というのはありますが。

    いやでも真の黒幕にはびっくりでした。
    まさか普通それは…と思いましたが、この時代ですから。
    勝手に押し付けられるものですから。
    …という事は、深読みすれば、せっせか通っていたのは…。

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    2011年07月10日
  • クロス~月影の譜~

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    不思議な青年に、人形のような少年。
    訪ねて行った先であったのは、そんな奇妙な2人組。
    藁にもすがっていなかったら、確実に回れ右、しそうです。

    事は単純で、そこに仕込まれた罠も分かりやすいもの。
    まだまだ時間があるというのに、もう少し考えればよかったのに…と
    犯人に対して思ってしまいました。
    まぁこのメンツが出た時点で、色々計画倒れそうですが。

    2人の関係もこれからどうなっていくのか、とか
    すごく知りたいです。
    いやでも想像してる方が楽しい?w
    確実に跪き関係にはなりそうですが。

    いやでも最後、気になります。
    この後どうなるの、とかもありますが、是非とも巻き上げて下さい、とか
    お勧めしたく

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    2011年06月17日
  • 風の王国3 女王の谷

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    なんかジスン、普通に帰ってきたね。
    新しい名前も出てこないし…。
    慧はもう出てこないのかな。好きなんだけど。

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    2011年05月06日
  • 風の王国4 竜の棲む淵

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    吐蕃国内コンポ地域の王の娘・リュカは愛する許嫁を戦で亡くし、吐蕃王ソンツェン・ガンポの一存で翻弄される自分の宿命が受け入れ難かった。そこに漬け込まれ、ラセルを巻き込んだ陰謀に荷担してしまう。
    翆蘭は短期記憶喪失、ラセルは行方不明、やっと唐から帰還した宰相ガルは本当に味方?
    と、不穏な空気が漂うシリーズ第4巻。

    今回翆蘭だいぶカッコイイ。国内の勢力関係が整理できればついていける。
    政略結婚にも関わらず、こんなにも愛し、信頼しあえる相手を得た翆蘭は幸せ者だなぁ。

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    2011年04月02日
  • 夜の虹 灰色の幽霊

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    ジャンル的には心霊ミステリ?背景のロシア~な空気がたまらないし、話の密度が濃ゆいので読み応えもあります。オリガもとっても良い主人公。・・・そしてお相手は誰派かといえば、レオニード株が急上昇中です。

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    2010年10月30日
  • 夜の虹

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    19世紀帝国制のロシア。
    主人公のオリガは15歳。
    絵を描くことが好きで、華やかなことや女の子らしいことよりも、
    日がな動物や植物の絵を描いて過ごしている。

    そんな彼女は、7歳のとき、父親の死を発見したときから、
    人並みはずれた能力を得たことに気づく。

    そのことを一人胸に秘め、
    叔父に養われそれでも幸せに暮らしてきたオリガは、
    また少年の死を発見する。
    少年の死の謎を解明しようとする彼女の前に、
    新しく近衛連隊から左遷されてきた警察副所長・ロジオンが現れる。





    コバルトにしては珍しいサスペンス。
    もはや毛利さんはコバルトではなく一般書から出版した方がよいのでは、と思う。
    文章も卓越

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    2010年06月12日
  • 風の王国20 水面の花

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    久しぶりのヒーロー登場(笑)
    やっぱりこの2人が一緒がいいです。
    それだけで、何だかほっとします。

    一体何のための虚偽なのか、誰が黒幕なのか。
    予想外の所で終結してしまったのががっくりです。
    踏み込んで(?)あの上司(?)が黒幕だったら
    かなりすごい事になっていくかな~とか思ったのですが。
    …さすがに無理がありますね、それは。
    話的には面白いかな、とは思いますが。

    巻末には『風の王国』特集がついていて
    これはかなり面白かったです。
    つもり地図は、2ページ使ってなので
    かなり分かりやすくて見やすくてよかったかとw

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    2010年05月09日