毛利志生子のレビュー一覧

  • 風の王国5 月神の爪
    あいかわらずのおさわがせ夫婦が今回も…。
    わからないのかバカ息子~!!(この曲知ってる?)ってかバカ孫?とか、美人すぎる人のお話。
    あ、バカ息子もバカ孫ももちろんラセルではないけど、おじいちゃんはようやく登場します。大王さま。
    ただ、わからないのがこの本のコピー、「あなたが私を信じてくれるなら、私は...続きを読む
  • 風の王国1
    唐の皇女(本物じゃないけど)がチベットに降嫁する話。

    現実にもこんな話あるものねぇ。臣下の娘を養女にして周辺の国との政略結婚に使う、とか。
    確かノブナガとかもこの手はよく使ったはずよね…と、読みながらせん無きことを考えてた、と言う…。
  • 風の王国23 山の上の賢者
    リジムの墓と寺院の建立、ラセル即位への周囲の準備、ソンツェン・ガンポ王の病状の悪化、イェルカとの確執・・とそろそろ終盤へ。

    リジム崩御から割りと史実をなぞっているので、(史実に基づいた創作といえ、大きく違ったのはヒロインがリジムと結婚したことくらいだし)、この先どこまでシリーズは続くのかしら・・・...続きを読む
  • 風の王国21 王太子の花嫁
    リジムの服喪明けで、いよいよ正史に戻ってソンツェン・ガムポと結婚。
    そうくるか、とは思ったが、10年若かったらまた違っただろうな、性格的に。でも一人息子で出来もよかったので、そうでもないのか。

    ラセルの結婚問題編。

    久しぶりに読んだけど、設定がきっちりした世界観で安心。出来れば普通の文庫で発刊し...続きを読む
  • 夜の虹
    “オリガは窓の向こうの風景に意識を戻し、カーテンに手を添えたままうなずいた。
    そもそも告白したのがまちがいだったのだ。死者の、死の直前の行動の残像が見えるという力で、だれかを助けたのははじめてだった。そのせいで浮かれていたのかもしれないし、ロジオンに対して的外れな仲間意識を抱いたのかもしれない。
    ...続きを読む
  • 風の王国23 山の上の賢者
    相変わらず、ラブはゼロです。
    政治の話も面白いけれども、これってコバルト文庫だよな(苦笑)と思ったり。

    成長したらセルの姿が、ツボでした。
    勇ましくなったわねぇ、と。
    リジムに似て、いい男になってきました(笑)
    花嫁と早く対面できるといいですね。

    イェルカとの親子関係は難しいですね。
    それでも何...続きを読む
  • 遺産~Estate Left~
    再婚する、と決まった途端に凍死してしまった母親。
    呆然とする中海の向こうからやってきたのは
    死んだと聞かされていた父親の遺言を持ってきた青年。
    葬式にやってくる、近寄りたくない同級生も登場し
    誰もかれもが怪しい状態。

    犯人は身近にいましたね…でした。
    最後まで行けば、なぜどうして、な引っかかりと
    ...続きを読む
  • 外法師 孔雀の庭(下)
    勝手に言われた願い事がかなった後編。
    表紙も登場人物欄も、当然の事ながら大きくなった状態。
    違和感は…ないのですが、しいて言えば髪の長さ?
    そこは年月無視ですか?
    それともとっとと切った??w

    強気を助け弱気をくじく男は、どこまでもそれでした。
    何故にあれほどまで過敏反応してたかも分かりましたし
    ...続きを読む
  • 外法師 孔雀の庭(上)
    母親が高価な贈り物をいただいてしまったせいで
    良心的にどうしようもなくなって、仕事にいかねばならなくなった状態。
    …人様の母親ですからはっきり言えますが
    己の母親には、本当にご遠慮願いたいです。

    つぼみだけがいきなり育ってくる蓮の花。
    その時点でかなり怪しいですが、甘くむっとする匂い。
    明らかに怪...続きを読む
  • 外法師 髭切異聞
    2本話が入った短編、になります。
    雑誌に掲載されていたものらしいですが
    これをそのまま掲載していたら、結構な量…と考えると
    前後編、とかにしていたのでしょうか?

    ひとつ目は、姿そのままの年齢の時のもの。
    すでにこの時からあんな性格ですか…と、別の意味で驚きです。
    あの御仁も登場で、平安時代だな、と...続きを読む
  • 外法師 れい鬼の塚
    代筆の依頼をされて訪れたというのに
    一向に仕事をさせてもらえず、ぼんやりな日々。
    そして始まる、不可解な事件。
    最後まで読めば、その無駄のない動きを称賛したいですが。

    とりあえず、あのお気楽男には主人公でなくても腹が立ちます。
    己の保身に走るという姿は、この時代では普通ではありますが
    かなりいらっ...続きを読む
  • 外法師 冥路の月
    自宅の『井戸』に現れて告げられた言葉の意味を知るため
    誘われついでに都へと。
    まさかお友達になってるとは思いませんでした…w

    いやしかし、人の想いはすごいです。
    どれほどの事を言っていても、土壇場にならないと分からない本音。
    けれど願うのは、確かに『それ』だけ。
    まぁ突き詰めれば、そこに行きあたる...続きを読む
  • 外法師 鵺の夜
    成長が止まった、見た目10歳、中身25歳の主人公。
    外見上でいえば、かろうじて(?)コバルトぎりぎりセーフかと?w

    冒頭で出てきた母親もすごいと思いますが
    次に出てきた女性も…。
    単純な理由は分かりやすくてよいです。
    しかし単純すぎるものどうかと思います。
    思わず拍手したい、というのはありますが。...続きを読む
  • クロス~月影の譜~
    不思議な青年に、人形のような少年。
    訪ねて行った先であったのは、そんな奇妙な2人組。
    藁にもすがっていなかったら、確実に回れ右、しそうです。

    事は単純で、そこに仕込まれた罠も分かりやすいもの。
    まだまだ時間があるというのに、もう少し考えればよかったのに…と
    犯人に対して思ってしまいました。
    まぁこ...続きを読む
  • 風の王国3 女王の谷
    なんかジスン、普通に帰ってきたね。
    新しい名前も出てこないし…。
    慧はもう出てこないのかな。好きなんだけど。
  • 風の王国4 竜の棲む淵
    吐蕃国内コンポ地域の王の娘・リュカは愛する許嫁を戦で亡くし、吐蕃王ソンツェン・ガンポの一存で翻弄される自分の宿命が受け入れ難かった。そこに漬け込まれ、ラセルを巻き込んだ陰謀に荷担してしまう。
    翆蘭は短期記憶喪失、ラセルは行方不明、やっと唐から帰還した宰相ガルは本当に味方?
    と、不穏な空気が漂うシリー...続きを読む
  • 夜の虹 灰色の幽霊
    ジャンル的には心霊ミステリ?背景のロシア~な空気がたまらないし、話の密度が濃ゆいので読み応えもあります。オリガもとっても良い主人公。・・・そしてお相手は誰派かといえば、レオニード株が急上昇中です。
  • 夜の虹
    19世紀帝国制のロシア。
    主人公のオリガは15歳。
    絵を描くことが好きで、華やかなことや女の子らしいことよりも、
    日がな動物や植物の絵を描いて過ごしている。

    そんな彼女は、7歳のとき、父親の死を発見したときから、
    人並みはずれた能力を得たことに気づく。

    そのことを一人胸に秘め、
    叔父に養われそれ...続きを読む
  • 風の王国20 水面の花
    久しぶりのヒーロー登場(笑)
    やっぱりこの2人が一緒がいいです。
    それだけで、何だかほっとします。

    一体何のための虚偽なのか、誰が黒幕なのか。
    予想外の所で終結してしまったのががっくりです。
    踏み込んで(?)あの上司(?)が黒幕だったら
    かなりすごい事になっていくかな~とか思ったのですが。
    …さす...続きを読む
  • 風の王国19 うつつの夢
    誰の『うつつ』で誰が『うつつ』だったのか。
    前巻の最後の言葉の意味がようやく分かった
    怒涛の1冊でした。

    これはあの上下巻と同じ状態じゃないか、と。
    またあっちこっちごっちゃになって疑心暗鬼に囚われて…。
    戦争ですから、それは仕方がない事とはいえ
    恐ろしいほど保身に入ってる人達の何と素早い事か。
    ...続きを読む