19世紀帝政ロシア。父の死をきっかけにある能力に目覚めた少女オリガは、早春の公園で見たくないものを見てしまう。止むをえず少年の失踪事件捜査に関わるのだが、行く先々に現れるいわくつきの副署長ロジオンに、腹が立つやら調子を狂わせられるやら。しかもこの副署長、女性問題で地区警察に左遷されてきたという噂…。秘密を抱えて奔走するオリガに、いたずらな春の風が吹き始める…!
Posted by ブクログ 2017年01月01日
時代については全く無知ですがじんわりと暗い雰囲気のある背景と、そこで生きるオリガの芯の強さに惹かれました。小さな事件もしっかり意味があり、超能力的な能力がありながらも地道な調査をしていてミステリーとして楽しめました。ラブ要素が今のところ少ないのも、今後に期待できるというか……。ペアはできているので。...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月09日
作者の個性が1冊に遺憾なく発揮された一作
少女もの冒険小説のプレリュードで1冊になるところもそうだし
歴史浪漫を題材にしてそこに拠りかからないところもそうだし
それでありながらきちんと読ませる独特の作劇
少女小説にせよ少女向け部門ライトノベルにせよ少女を題材にした小説にせよ
娯楽小説としてどれにも満...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月24日
帝政ロシア。不思議な力を少女オリガは、少年の失踪事件の捜査に関わるが、行く先々で現れる訳あり副署長ロジオンに、腹が立つやら調子が狂うやら。ミステリアスロマンス。
風の王国でもガル好きなので、レオニードのキャラがすてきでした。
帝政ロシアの設定はめずらしく、予備校でもちょうどこのあたりの歴史をやった...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月24日
“オリガは窓の向こうの風景に意識を戻し、カーテンに手を添えたままうなずいた。
そもそも告白したのがまちがいだったのだ。死者の、死の直前の行動の残像が見えるという力で、だれかを助けたのははじめてだった。そのせいで浮かれていたのかもしれないし、ロジオンに対して的外れな仲間意識を抱いたのかもしれない。
だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月12日
19世紀帝国制のロシア。
主人公のオリガは15歳。
絵を描くことが好きで、華やかなことや女の子らしいことよりも、
日がな動物や植物の絵を描いて過ごしている。
そんな彼女は、7歳のとき、父親の死を発見したときから、
人並みはずれた能力を得たことに気づく。
そのことを一人胸に秘め、
叔父に養われそれ...続きを読む
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