「マリみて」第5巻。
本書では、新聞部部長・築山三奈子の発案によって開催されることとなった、リリアン女学園でのバレンタインイベントが描かれる。イベントは、"薔薇のつぼみ"が学園内に隠した直筆のメッセージカードを見つけるというもの。イベント自体は普通の「宝探し」なのだが、副賞が「"薔薇のつぼみ"との半日デート券」ということで、"薔薇のつぼみの妹"である祐巳と由乃は気が気でない。また、祐巳と祥子の間では、お互いのすれ違いから悪い空気が流れてしまい・・・。果たして「"薔薇のつぼみ"との半日デート券」は誰の手に?祐巳は無事、祥子にチョコレートを渡すことができるのか?
普段から毅然としており、一見自己肯定感が高そうに見えるが、実際は自己肯定感が低く、思い込みが激しい祥子と、根っ子の部分で共通する祐巳とのすれ違いが上手に描かれており、「似たもの同士の"姉妹"」であることがよく伝わってくる。
・・・で、この巻でもやっぱり由乃が可愛くてね。1巻~2巻では「儚くて守りたくなる」という理由から「"妹"にしたいNo.1」(リリアン女学園内アンケート調査?)だったけど、今のぐいぐい強気に?甘えてくる由乃でも、間違いなく「"妹"にしたいNo.1」だわ。