伊藤潤二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地球が終わるときは本当にこんなもんなんだろうな。
今回はレミナだった。というだけ。何もなくても何かに怯え、慌てふためき、結局は人がおかしくなってぶつかって相討ちで何も無くなる。
地獄星はレミナじゃなくて地球だよ。レミナには人間の目と口があるとこも考えさせられる。人間って頭良くて頭悪い。登場人物、全員重要。
絵が非現実的(すごいーすごすぎるー)なのに、登場人物が「あるある」(ここぞというとき逃げたり、意外な人が人情とか正義とかあったり。)なことでリアルに感じる。
億万ぼっち
綺麗なものにはトゲや裏があったり、信じたものに裏切られたり、人は見かけじゃなかったり、一番身近な人を愛したり憎んだり、その形も様々だったり、集団で動くことの安心感と先行きの不安感と孤独と。 -
Posted by ブクログ
富江サマの毒気に当てられて追加購入(トホホ☆)
表題作+「怪奇ひきずり兄弟」他、短編3編。
「怪奇ひきずり兄弟」に既視感を覚えたが、それもそのはず、
『怪奇カンヅメ』に収録されていたのを昔読んでいました。
怖い話かと思ったら笑えるファミリードラマ(?)だったのだ。
メインの「死びとの恋わずらい」は
通りすがりの他人の言葉で運勢を占う「辻占(つじうら)」が流行る霧の町で、
妖しい美少年のお告げを受けた少女たちが次々に死を選ぶという短編連作。
単なる不気味な話ではなく、実は筋の通った因果応報譚で、
意外にも端正な、カッチリした面白さ。
補遺「白服の美少年」が全体の空気をマイルドに和らげているが、
「黒魔術vs白魔術」的な雰囲気になっていて、
決してホラーとしての質を低下させるものではない……と思う。
ところで、デジタル大辞泉によると「辻占」は、
黄楊の櫛を持ち、道の辻に立って、最初に通る人の言葉を聞き吉凶を判断する占い
だそうで、「告げ」に引っかけて黄楊(つげ)の櫛、なんでしょうね。
それにしても黒服くんカッコよすぎだぁぁ。
ケガがなくても痛みを感じる人の話=短編「幻痛屋敷」も秀逸で、満足度の高い一冊。 -
Posted by ブクログ
やはり面白い。これは伊藤潤二傑作集ということで一連の「富江」の話が初期のものか順に収録されている。あとがきを読んで知ったけどこの「富江」が伊藤潤二のいわゆる処女作であったらしい。なので伊藤潤二の最大の特徴の一つである非常に緻密な作画というのはこの頃にはまだ見られない。それでも話数が進んでいくにつれてみるみる画力が向上していくのが目に見えて分かった。
この人の作品はどれも妙に現実味があるのだけど、その中にものすごく荒唐無稽というか頭のネジが外れたような展開が盛り込まれているのが非常に面白い。話自体はとにかく現実離れしてるのになぜか説得力というか真に迫るものがあるのだ。
グロテスクなシーンもあるしジャンルとしてはもちろんホラーだとは思うけど想像もつかないようなオチや突拍子もない展開は漫画作品として面白い。まだまだ続くので先が楽しみ。