伊藤潤二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず、ブックデザインが素晴らしい!!
実際に穴が開いているカバー、捲ったなかには本当に不気味な、、!
紙質やフォント、文字列も複雑に配置され、伊藤潤二先生の脳内に侵入していくような感覚になるようしっかり作り込まれている。
内容は、先生の半生、発想、想像、制作まで、割と赤裸々に語られていて、その筆致の至る所にユーモアとホラー漫画の巨匠ならではの不気味さ(多分先生は普通に感じていること)があって、1日で一気に読み終えてしまった、、勿体無い、、
書き下ろしイラスト、小学生の頃に初めて書いた漫画、ネーム、などなど、こんなに見ちゃっていいんですか!!鼻息!!
と、めちゃくちゃ興奮する内容である。
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無料版購入済み
文学の漫画化
最近の若者は文学どころか文字で表現されたものを読まないという。こういった漫画で文学に触れるならば、拒否反応も少ないのではないかと感じる。漫画で表現された文学のエッセンスに触れてから、文学書を手にするのもいいことかもしれないと思わせてくれた。
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ネタバレ 購入済み
発展と滅亡
ブラックパラドクスというサイトで
自殺志願者4人が出会う
自殺場所に向かう道中彼らは
奇妙な出来事に巻き込まれる
それぞれの希死念慮の原因が
霊界と現世を繋ぎ
新たな資源パラドナイトを手に入れる
眩いばかりの輝きと魅力を放つその鉱石は
人の霊魂そのものであった
人々はその鉱石により急激な発達を遂げることが
出来るのだが同時に滅亡へと向かう
それを知る4人は今日もまた
新たなパラドナイトを求め霊界に潜る
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購入済み
まさかのオカルト!潤二マジック
人々は細菌に感染し歩行魚ならぬ歩行人に
発せられたガスはまるで意志を持つかのよう
それはかつて旧日本軍によって奪われた霊魂の如く
パニックホラーをオカルトに繋げる伊藤潤二の発想力
結末はハッピーエンドとは行かず不完全燃焼な物語だった
しかし、これもまた一興であると思う -
購入済み
新感覚のパニックホラー
腐敗寸前の魚が歩き出す
その姿はまるでゴキブリ!?
新感覚のパニックホラー
しかも脚は人工のもの
細菌とガスをばら撒く科学兵器!!
忠の彼女華織は嫌な奴だけどすごく心配
果たして問題は解決し平和な世に戻るのか?
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購入済み
呪いの結末
いよいよ最終巻ということで
オムニバス形式で進んでいたうずまきも
怒涛の展開を見せることに!
ホラーというよりもシュールさが勝ってしまう
黒渦町の謎に迫るも完全には明かされず
所謂イヤミスというような形で終わるが
伊藤潤二の偉大さを感じられるそんな漫画でした -
購入済み
深まる狂気
1巻に引き続き黒渦町では
うずまきの呪いが町を襲う訳ですが
1巻よりホラー感がましました
死人が蘇ったり、蚊のように妊婦が人の生き血を啜る
臍帯が伸びキノコのように生え依存させるなど
より伊藤潤二の狂気が暴走したように思えました
桐絵がよくピンチに陥り、秀一が救ってくれます
どうにかして2人は結ばれてほしい! -
購入済み
ミステリアスな模様うずまき
うずまきを題材にしたミステリー&ホラー
とある町の住人がうずまきに取り憑かれてしまう話
皆がその神秘的な模様の虜になり
正気を失うさまは滑稽であり恐怖すら感じる
漫画を読んでいるだけでうずまきを
見たくないと思ってしまう
そしてこの話のメイン秀一と桐絵は
この町の呪いを解きうずまきの謎に迫ることが出来るのか -
購入済み
富江サバイバル
各地で増え続ける富江の分体達は
互いの存在を憎悪し抹殺しようと男達を派遣する
彼女の傲慢な態度は天性のものか
学習性はなく毎度の事男どもの怒りをかい殺されてしまう
彼女に蔑まれ虐げられた男たちは
復讐を決意するも、彼女の傷はみるみる再生し
老醜さえも切り抜け、永遠の美を誇示する
彼女の生涯には肉体的苦痛を伴い
そしてまた美と男を永遠のものとし続けるのだろう -
購入済み
艶美で魔性の乙女 富江
絶世の美女でありその美しさから人々を
惑わせ虜にしてしまう
男は皆彼女を欲し
狂愛し自らの手で彼女を殺めてしまう
しかし、それは性なのか?
この世に対する執着なのか?
切り刻まれた彼女の細胞は増殖し続け
新たな富江として生まれる
彼女が訪れる先々で起きるトラブル
直接的な繋がりはあるものの
オムニバス形式で綴られる物語
彼女の魅力に取り憑かれた者は
自我を失い身も心も捧げてしまう
そんな女性がこの世にいたら?
男である私は二次元の虚構である彼女に
既に魅了されているのかもしれない
読み進める手が止まりませんでした