あらすじ
伊藤潤二傑作集の第2弾は、仲村みう、荒井萌の主演で来春公開される映画「富江 アンリミテッド」の原作『富江』。デビュー作にして代表作。これを読まずして伊藤潤二を語ることなかれ。
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美麗な絵と卓越したストーリーテリングで数々の名ホラー作品を世に放ってきた伊藤潤二氏。氏の最大の功績は、ホラーでありながらシュールな笑いを誘う……ホラーギャグというこれまでにない新しいジャンルを打ち立てたことだろう!
その代表がこの「双一」シリーズである。主人公の双一少年は、日常的に釘を噛み、気に食わない奴に向かってペッペと吐きつけては、兄の公一さんに怒られ、「ホラーな目にあわせてやる……」と捨て台詞を残して、勝手に呪いをかけては毎回失敗し、自分が痛い目にあって終わるという、チャーミングな男の子。呪いの力は本物なのに、子どもであるが故にうまくいかず、じたばたするところがまた可愛らしい。
ガチホラーは怖くて読めないけれど、ホラーギャグならいけるかも……という方にぜひお手にとって欲しい。ちなみに『HUNTER×HUNTER』作者の冨樫義博氏も伊藤氏の熱心な読者というのは有名な話。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とうとう最後まで読んでしまいました。
ラストそんな感じなの…!とちょっと衝撃でした。
いやいや、きっと富江はあそこに収まるような人(?)ではないとは思いますが。
話が進むごとにどんどん妖しさを増す富江がとても魅力的です。
めちゃくちゃ我儘ですが…。
キャビアとフォアグラを必ず所望するところがちょっと笑っちゃいます。
富江サバイバル
各地で増え続ける富江の分体達は
互いの存在を憎悪し抹殺しようと男達を派遣する
彼女の傲慢な態度は天性のものか
学習性はなく毎度の事男どもの怒りをかい殺されてしまう
彼女に蔑まれ虐げられた男たちは
復讐を決意するも、彼女の傷はみるみる再生し
老醜さえも切り抜け、永遠の美を誇示する
彼女の生涯には肉体的苦痛を伴い
そしてまた美と男を永遠のものとし続けるのだろう
Posted by ブクログ
恐ろしいまでの面白さであった。筆舌し難いとはまさにこのこと。
非常に長いレビューを書いていたのだけれど誤って消してしまってトホホ………
まあとにかく読んで損は無し。絶対に。
Posted by ブクログ
富江に魅了された男がバラバラに殺したくなる衝動に駆られるのは、自分のものにしたいものにしたいという独占欲の表れなのかなと思った。あいみょんの「貴方解剖純愛歌~死ね~」を思い出した。