【感想・ネタバレ】伊藤潤二傑作集 4 死びとの恋わずらいのレビュー

あらすじ

幼いころ住んでいた街に母と戻ってきた娘が幼なじみの少年と再会する。その街には、霧の濃い夕暮れの四ツ辻に現れる、魅惑の美少年の噂が……。ホラーコミック界の旗手・伊藤潤二の傑作。鮮烈の血しぶき絵巻、全話を一挙収録。

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美麗な絵と卓越したストーリーテリングで数々の名ホラー作品を世に放ってきた伊藤潤二氏。氏の最大の功績は、ホラーでありながらシュールな笑いを誘う……ホラーギャグというこれまでにない新しいジャンルを打ち立てたことだろう!
その代表がこの「双一」シリーズである。主人公の双一少年は、日常的に釘を噛み、気に食わない奴に向かってペッペと吐きつけては、兄の公一さんに怒られ、「ホラーな目にあわせてやる……」と捨て台詞を残して、勝手に呪いをかけては毎回失敗し、自分が痛い目にあって終わるという、チャーミングな男の子。呪いの力は本物なのに、子どもであるが故にうまくいかず、じたばたするところがまた可愛らしい。
ガチホラーは怖くて読めないけれど、ホラーギャグならいけるかも……という方にぜひお手にとって欲しい。ちなみに『HUNTER×HUNTER』作者の冨樫義博氏も伊藤氏の熱心な読者というのは有名な話。

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ネタバレ 購入済み

切ない

アニメで四つ辻の美少年の話を見てから気になり購入。黒服の少年の正体が龍介だったのかは分からないが、読者の想像に任せる話だと思う。ハッピーエンドでもバッドエンドのどちらでもないと思うが、暗い舞台設定などがとてもいいです。怖いけど切ない。とてもオススメです。

1
2020年09月08日

Posted by ブクログ

男の子こわ〜い、と思いながら読んでたはずなのに最後の方には女子軍団と一緒になってキャーってなりました(笑)

1
2014年11月04日

Posted by ブクログ

富江サマの毒気に当てられて追加購入(トホホ☆)
表題作+「怪奇ひきずり兄弟」他、短編3編。

「怪奇ひきずり兄弟」に既視感を覚えたが、それもそのはず、
『怪奇カンヅメ』に収録されていたのを昔読んでいました。
怖い話かと思ったら笑えるファミリードラマ(?)だったのだ。

メインの「死びとの恋わずらい」
通りすがりの他人の言葉で運勢を占う「辻占(つじうら)」が流行る霧の町で、
妖しい美少年のお告げを受けた少女たちが次々に死を選ぶという短編連作。
単なる不気味な話ではなく、実は筋の通った因果応報譚で、
意外にも端正な、カッチリした面白さ。
補遺「白服の美少年」が全体の空気をマイルドに和らげているが、
「黒魔術vs白魔術」的な雰囲気になっていて、
決してホラーとしての質を低下させるものではない……と思う。
ところで、デジタル大辞泉によると「辻占」は、

 黄楊の櫛を持ち、道の辻に立って、最初に通る人の言葉を聞き吉凶を判断する占い

だそうで、「告げ」に引っかけて黄楊(つげ)の櫛、なんでしょうね。
それにしても黒服くんカッコよすぎだぁぁ。

ケガがなくても痛みを感じる人の話=短編「幻痛屋敷」も秀逸で、満足度の高い一冊。

1
2013年10月20日

Posted by ブクログ

「死ぬほど好き~っ!!!」
でも、四つ辻の美少年さまには会いたくない。

ひきずり兄弟。
皆いけずだが、どこか憎めない…

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2024年07月14日

Posted by ブクログ

不気味で、珍妙で、それでいて不思議で、なぜかどうしようもなく惹きつけられてしまう。四ツ辻の美少年じゃないけどこの人の作品は奇妙な、本当に奇妙な魅力に満ちている。物語全体は果てしなく突拍子もないのに、ツッコミや茶々を入れる隙がない。ただただ圧倒され気付くと物語に引き込まれてしまっている。不思議だ

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2013年02月07日

購入済み

アニメから

四つ辻の美少年はコレクションで知りました。
コレクションでは、ほんの一部分しかアニメ化されていないと知り、ネタバレに興味を持ち早速買ってみましたが買って正解でした。

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2021年05月05日

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