あらすじ
伊藤潤二の恐怖、ここにまた蘇る。4月に映画「富江 アンリミテッド」の公開を控え、シリーズはますます怪奇な方向へ。最新刊は第5弾「脱走兵のいる家」と第6弾「路地裏」が同時刊行。伊藤潤二ワールドがますます恐怖を増してゆく。
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美麗な絵と卓越したストーリーテリングで数々の名ホラー作品を世に放ってきた伊藤潤二氏。氏の最大の功績は、ホラーでありながらシュールな笑いを誘う……ホラーギャグというこれまでにない新しいジャンルを打ち立てたことだろう!
その代表がこの「双一」シリーズである。主人公の双一少年は、日常的に釘を噛み、気に食わない奴に向かってペッペと吐きつけては、兄の公一さんに怒られ、「ホラーな目にあわせてやる……」と捨て台詞を残して、勝手に呪いをかけては毎回失敗し、自分が痛い目にあって終わるという、チャーミングな男の子。呪いの力は本物なのに、子どもであるが故にうまくいかず、じたばたするところがまた可愛らしい。
ガチホラーは怖くて読めないけれど、ホラーギャグならいけるかも……という方にぜひお手にとって欲しい。ちなみに『HUNTER×HUNTER』作者の冨樫義博氏も伊藤氏の熱心な読者というのは有名な話。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大好きな伊藤潤二先生の傑作集6
の特に傑作と思ってる6番目
ホラー漫画家だけど振り子をホラーとミステリーに
6対4くらいの割合で描くのが大好きです
で、なんでこれが好きか
「淵さん」が出てくるのがこれなんですよね
淵さん、それはもう奇抜なデザインでして
子供の頃妹と淵さんごっこ(謎)をよくしたもんです
時は過ぎハンターハンター3巻にて
ヒソカという凶悪なキャラが試験者を殺そうと迫るシーンで試験者が
「ふ、淵!!いやっ、ヒソカ!!」
というシーンがあるんですよね
もう大爆笑ですよ、冨樫先生も大好き淵さん
更に2024年、フォートナイトという世界的に有名なゲームのプレイアブルキャラでなんと淵さんが出たんです
一体どこの誰が推したんでしょう
迫る、殺す、=淵さん QED
Posted by ブクログ
日常がどんどん狂っていく…
「道のない街」とか、どこに向かっていけばいいのか分からない展開は、ゾクゾクする。
傑作集の中でも、特に名作が多いと感じる。
Posted by ブクログ
本書収録の短編の中でも『道のない街』がすごく良い。寝ている人の枕元で囁くと、相手に恋心を抱かせるという「アリストテレス」という行動。そこから始まる“アリストテレス事件”。何故か突然狂い始める家族と、そこから逃げ出す主人公。逃げた先は、嫌な夢がそのまま目の前に現れた様な奇怪な街。こうした悪夢をビジュアル化する、作者の手腕はスゴイ。ただ、そのストーリーも夢の様に支離滅裂で、オチはない。