浅野いにおのレビュー一覧
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社会をデフォルメ
バケモノが過ぎるけど、容姿で虐められたり、無視されたりすることはよくある。虐められた子がみんな仲良くという偽善の犠牲者になることもよくある。
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無料版購入済み
深いです
短編でも深く広げることが出来るこの描き方は本当に素晴らしいです。
いにお先生の作品はどれも、伝えたいことがはっきりしているのに、そこにたどり着くまでの行程は最後まで読まないと理解できなかったりと、読者を引き込むものばかりです。
正答する上でポッカリと抜け落ちたものを見つけられる作品ばかりだと思います。 -
Posted by ブクログ
5巻のレビューでは、幸せの状態の定義をしましたが、幸せという言葉の定義については、してきませんでした。この6巻のレビューでは、それができたらいいなと、思って描いているのです。
5巻のレビューで獲得した「不幸ではない」という感覚は、naonaonao16gの生活に、大きな影響を与えたのです。それはつまり、「新たな幸せの概念」の獲得ということです。
6巻は、プンプンママの見方が変わる巻です。
プンプンママは言うのです。
❛受け入れる気持ちがない限り、解り合えることなんてないのよ。歳をとればとるほど譲れないものって増えてくるから。きっと、あたしがあたしである以上、この寂しさが埋まることはないのよね -
ネタバレ 購入済み
暗くて暗くて、でも…
明るい展開はほぼなくて、1冊読み終わったあと胸が苦しくなって、穴が空いたような感じに襲われる。
それでも次の話を読んでしまう。待ちきれず、楽しみにしている自分がいる。
たぶん未来は選択肢がたくさんあるように見えて、一本道で決められた未来しか待っていないのだろうと思う。
この最後は最初から決まっていたのかもしれないなぁ… -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作品を通じて伝えられるテーマとか、かんたんな言葉で要約することは出来ないし、したくない。
ただ感じたことのひとつは、人は結局自分を好きな人が好き、必要とされる場所にいたいという単純なこと。
ペガサスも、雄一おじさんと翠ちゃん、さっちゃんを取りまく「普通の」人たちも。
関くんと清水の関係性が変化していったことも。
そうやっていることが「普通の幸せ」みたいな形に収斂していくのであり、それが愛子ちゃんの求めていたものだったのか。
そしてプンプンの求めていたものはそれじゃない。
その齟齬がこの物語の結末を生んだのか。
そして信じるということ、これが作品通じて流れる主旋律と思われる。
信じるものを