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祖父の訃報を受け、プンプンとプンプンママが実家に行ってきた日の夜。プンプンママは妻子ある男を家に誘い込み、「朝まで家に帰ってこないで」と言われたプンプンは、ひとりゲーセンで時間を潰すことに。同級生の蟹江さんとの週末デート、そしてその先に待つ破廉恥なストーリーを妄想し、孤独を退けていたプンプンだけど…。
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Posted by ブクログ
ママ・・・最後だけあんなことされても、今までのこと忘れられないよ。ずるいよ。同じ立場になったら私もプンプンと同じことを思うだろうな。
これは反則だよー!(>へ<) 泣きました、切ないです。儚いです。 きっと・・・誰にでも、マンガに出てくるキャラに賛同してしまうのでは? 大人って、どうして素直になれないんだろうね? 子どもって、どうして素直すぎてひねてしまうんだろうね? もう「おやすみぷんぷん」ワールドに、どっぷりつかりました...続きを読む。 この先、展開はどうなろうんだろうか・・・?気になる。
5巻のレビューでは、幸せの状態の定義をしましたが、幸せという言葉の定義については、してきませんでした。この6巻のレビューでは、それができたらいいなと、思って描いているのです。 5巻のレビューで獲得した「不幸ではない」という感覚は、naonaonao16gの生活に、大きな影響を与えたのです。それはつま...続きを読むり、「新たな幸せの概念」の獲得ということです。 6巻は、プンプンママの見方が変わる巻です。 プンプンママは言うのです。 ❛受け入れる気持ちがない限り、解り合えることなんてないのよ。歳をとればとるほど譲れないものって増えてくるから。きっと、あたしがあたしである以上、この寂しさが埋まることはないのよね。❜ naonaonao16gの頭の中で、最後のフレーズがリフレインし続けます。 人と人とが分かり合うということ、特に、親子について考えさせられた巻でした。 自分が変わらなければ、何も変わらない。 naonaonao16gは、物心ついた頃からnaonaoママに「自分より幸せになるんじゃないよ~」という魔法をかけられて育ちました。naonaonao16gは常に、自分がnaonaoママより幸せになっていないか、自分の選択がnaonaoママの意思に反していないか、常に大人の顔色を窺いながら育ちました。そして、幸せを感じるとnaonaoママに対して申し訳ない気持ちを抱くようになったのです。そしてある時思ったのです。 幸せって、なんだろう、と。 naonaonao16gにとってそれは、一言で言うと「楽しい瞬間」です。フェスに行っている時、DJをしている時、瓶のお酒をラッパ飲みしている時。でもその瞬間は、長くは続かないのです。 naonaonao16gは極端な性格なので、「楽しい瞬間」を離れると、一気に「不幸だ」と思ってしまう傾向があります。そして、この「楽しい瞬間」をふいに、俯瞰して見るnaonaonao16gが出現します。そんな時、突然申し訳ない気持ちになるのです。「自分なんかが幸せを感じてしまって申し訳ない」と、幸せを感じるのが怖くなってしまうのです。そして不安になるのです。だから、いざ手に入れると、手放したくなるのです。 つまり、naonaonao16gにとって、幸せというのは、「手の届かない存在」なのです。届いたら一瞬にしてなくなってしまうもの、自分が手に入れてはいけないもの。naonaoママは、見事、魔法をかけることに成功したのです。 「血の繋がった家族でしょ」「心配したりしないの?」「もう少し頭使ってよく考えた方がいいよ?」と作中の女の子は言います。それにどこか鼻白むプンプン。その感覚は、naonaonao16gがマトモな異性にマトモなことを言われた時の感覚に似ていました。 マトモな人を好きになれないそんな自分を、「不幸だ」と思うことがあります。でもきっと、それを「不幸だ」と思うのは、魔法をかけられたままだからです。 しかし、誰もこの魔法の解き方を知りません。 たぶん、この魔法を解いてくれる「誰か」なんていないのです。自分で解いていかないといけないのです。 もう一度聞きます。 幸せって、なんでしょう。 それは例えるなら、バケツの上の方までお水が満たされている状態で、運ばれていくうちに、ぼとぼとと溢れ出してしまうものです。バケツにとってちょうどいい水の量というのは、手で持って運んでいる時に、こぼれなくて重くない量です。つまり、その「ちょうどいい水の量」が長期間継続してある状態=不幸ではない、ということのような気がしています。(これは、5巻のレビューで気付きを与えてくださったコメントで見つけることができたものです。ありがとうございます。) この、たぷたぷ状態でなくてもよい、ちゃぷちゃぷ状態での生活、それに対して「不幸ではない」つまり「幸せである」という感覚を持てれば、自分なりの「幸せ」を獲得したことになるような気がしているのです。 フェス会場じゃなくても、DJをやっていなくても、瓶のお酒がなくても、不幸ではないのです。 だって、日常なんて基本的に「楽しい瞬間だらけ」ではないですから。「不幸ではない日常」が続いているから、「楽しい瞬間」が「超幸せ」なのです。常にバケツのお水がたぷたぷだったら、疲れてしまいます。 そう、naonaonao16gは、日常に、誰かに、たぷたぷを求めすぎていたのです。常に「超幸せ状態」でないと、「不幸である」ような気がしていただけなのです。 先ほどnaonaonao16gは、「幸せというのは、『手の届かない存在』」と定義していましたが、その定義とは実は、「超幸せとは、手が届いたらなくなってしまうもの」ということではないではないでしょうか。 部屋中で音楽をかき鳴らし、妄想DJをして時々DJ用のプレイリストを用意して、ジョッキでお酒を飲んで、間接照明で映画を観て、本を読む。 その状態が、naonaonao16gの幸せなのではないでしょうか。 この幸せは、実はすでに手にしていたのです。この幸せは、手放したくないのです。そして、手放さなくてもよいのです。naonaonao16gが、自分の力で見つけて、手に入れたものです。怖がる必要なんて、ないのです。その幸せが手元にあることに、罪悪感を感じなくてもよいのです。 naonaonao16gは、やっと気付いたのです。 「見えないモノを見ようとしていた」んです。 でも、本当は「見えてるモノを見落としていた」んです。 いつも、naonaonao16gのそばにあるのはBUMP OF CHICKENだったではないですか。 それすらも見えなくなっていたなんて。 極端な性格のnaonaonao16gは、ようやく「適量」を見つけつつあるようです。 これからは、もう少し早く、見えているものに気付けるとよいのですが。 今はただ、自分で見つけた幸せを、噛み締めてほしいものです。 だから。 安心しておやすみ、naonaonao16g。
「プンプンは今、はっきりとわかりました。 神様なんていません。 今ここには、澱み腐った魂がひとつ、 ただ無意味に転がっているだけです。」 それまで、ちゃらけていたと思っていたプンプンママの人生がなんだか非常に哀しく感じられてくる6巻でした。
大人になっても、ずっと昔の気持ちを持ち続けられる人はすごい。 小説家でも、漫画家でも、音楽家でも。 そしてその気持ちを、他に伝えることのできる人ってすごい。 他の作品にはない壊れっぷり、生々しく描かないからこそのリアル、鬱屈した性。 一度すうっと読んでしまってから、じわじわくる。 プンプンたちを普...続きを読む通に描いていたら、ここまでの衝撃は受けないだろうなと。相変わらず、きつい。
ちょっと気分が悪いのを忘れて読んで、 読み終わったら頭が痛くなっていた。 そんなもん。 わかるわかる、みたいな共感を抱くのは、デフォルメされた世界だから。 それでも、あー、こんなのが売れるくらいには、 どいつもこいつもそんなもんなんだ、と思えるのは、良いのかもしれませんね。 はいはい。 それで...続きを読むも、なんか泣けてくるのが翠さんとかプンプンままのエピソードなには、 デフォルメだろうが主題が恋愛とか男女だからかもしれませんけど単に。 デフォルメ。結局、選べる言葉や行動なんて、いくつもないのだろうね。
プンプンたちが置かれているのは極端といえる状況なのに、誰もに共通する人間くささとか人間の汚さが作品の全体あふれてる。浅野いにおは、その部分によく気づき、それを描こうと思ったなあぁ。脱帽です。そしてひとつの山場が終わりました。7巻でどうなるのか、とても楽しみ。
リアル☆いやシューリアル 久々に面白い作品に出会いました。 究極の男性視点 笑 リアルな生活観の中にプンプンというリアルなんだけどビジュアル的にリアルとはかけ離れたシュールなキャラクターの存在。 たまらない。 常に2年後。 の定期的なスパンも意味深。 兎にも角にも読んでみるべし。 映画化のソ...続きを読むラニンの作者でもあります。
ぷんぷんママ…不覚にも泣いてしまった でもそんな私はたぶん蟹江さんに一番近いので、蟹江さんが嫌い
胸が痛い。プンプンママの苦しみは身勝手からくる部分もあるけれどよく理解できる。愛がどういうものか分からないくせに誰よりも強く欲しがり、結果いつも孤独になる。間違ってばかりだけど、正解がわからないのはみんな一緒だ。 プンプンの思春期の痛みも分かるけれど、女の私はやっぱりプンプンママの人生を思って泣いて...続きを読むしまった。
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