浅野いにおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たまに読みたくなる漫画で、昔の自分を思い出させてくれる作品です。
これからどう生きていくのか、好きなことをしていたっていいじゃないのか、など現実との葛藤を当時自分は新入社員の時にこの漫画に出会ったので、心にものすごく響きました。
夢に捨てきれず、現実の波に乗り切れずと不安な毎日でしたが、今になって思うと、それも「人生」で自分にとっては良かったのではと思いました。それを乗り越えることによって、一段と強くなっていくんだなと思いました。
所々、心苦しいところは出てきますが、将来に悩んでいる人や新入社員になってもがいている人には、ちょっと前に進んでみようかなという思わせてくれるのではないかと思います。 -
Posted by ブクログ
結構前に読みましたが、読み返すとあの頃の自分を思い出します。当時は主人公と同じ境遇で、仕事を辞めようかどうか悩んでいた時にこの漫画に出会ったので、ものすごい共感しました。
特に後半に登場する主人公のセリフや心情には、心に響きました。自分も会社を辞めようと思ったときから毎日が怖く、色々な思いが駆け巡っていき、どうしていいのかもがいていました。漫画でこんなにズシンと来たのは、初めてでした。
リンクするところがあったからだと思いますが、こういう思いをしているのは、多くいるのではないかと思います。
映画化されましたが、個人的には漫画がオススメです。映画には触れなかった部分もあるので、響く人には響きますが、そうでない人には、日常のありふれた生活を描いているため、刺激がないかと思います。今は新装版も出ていることをこれを書いているときに知ったので、1巻完結ですし、あという間に読めるかと思います。
個人的に物語の場所が知っているところなので、親近感があり、どこかにいるんじゃないかと勝手に想像しながら、読んでいました。 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
この限りなく不透明なイマをを生きる、僕らの青春狂想曲――
社会人2年目、種田と芽衣子の
楽しくもせつない、小さな恋の物語――
性別・世代を越えて確かな共感と感動を呼ぶ、超話題作!!
【感想】
リアルな世界を描いた話だなと思った。もう大人だけど、まだ心には青春時代に置き忘れてきた青臭い子どものようなでっかい夢があって、それを追いかけ続けている二人とその周りの人たちの生々しい生き様を描いている感じだった。ひとつひとつの言葉が心に響くというか、心に突き刺さるようだった。胸が苦しくなった。どこか、自分と重なるところがあるような気がしたのかもしれない。具体的にどうとかは言えないけれど、なんか心が痛かった。物語そのものに感情移入していたせいかもしれないし、登場人物の誰かと自分と重ねていたせいかもしれない。ソラニンという曲を聴いてみたくなった。きっとまた心動かされるだろうなと思った。兎にも角にも、いろいろと考えさせられる話だった。でも、自分を見つめ直す良いきっかけになった気がする。 -
ネタバレ 購入済み
10年前の自分と10年後の今
最初からちゃんと読んで、最後の1話。
種田の顔は浮かばなかったけど、登場人物の中にある感情は見えた。
ちゃんと10年後の自分にも繋がった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは誰かに向けてる記録じゃないから、とてもプライベートなことを書くけれど、ソラニンを読んで、聴いて、思い出す人がいます。
元々、映画リーフレットの雰囲気に惹かれたのが、ソラニンとの出会いでした。
当時大学1年生だった私は、切なさに胸をうたれ、成男に恋をしたものです。
あぁ大人の恋愛ってほんのりビターなのね…と何だかどこか遠い世界を夢見るような感じで、綺麗な私はうっとりしていました。
ソラニンは曲もすごく好きで、そこからアジカンを聴くようになりました。
いま音楽業界で働いているのは、ソラニンという作品がきっかけの一つだったかもしれません。
それからの9年間、バンドマンと付き合うことも、彼氏がバイク事故で死ぬこともありませんでした。
ただ、就職して家を出て、世の中の汚いところも見えるようになって、それなりにヘビーな恋愛を経験して、今改めてソラニンを読むと、自分もいつの間にかこっち側に来たんだなぁと感じてしまいます。
こっち側って、しかもたぶん、♯28と♯29のはざまくらいです。本編、ちゃっかり終えてます。
ラストには賛否両論あるそうですね。
批判される方は、せめて芽衣子さんは種田を思い出しておくれ・・と思っておられると聞きました。
わたしは、このラストがとても自然だと感じます。
5年半付き合った人に振られたあの寒い日、私は練馬に住む友達の家でソラニンを聴いていました。
というか、勝手に流されていたのです。これ聴いて泣きなよと言わんばかりのおせっかい…。
私は泣けませんでした。既に泣きつかれていたのか、別れた実感がなかったのか、とにかく大好きな歌なのに刺さりませんでした。
でも、別れてから大分たって、この曲を聴くと自然に彼を思い出します。
本作に掲載されている「はるよこい」で、同棲して別れたカップル(芽衣子と種田)がどうしているか、今まさに別れようとしているカップルが想像するシーンがありますが、そのときの言葉がとてもすきです。
「きっと今もどこかで、それぞれ案外普通に暮らしてるよ。誰だってそんな簡単にへこたれるわけにはいかないんだから。」
ソラニンはそういう曲だと思っています。
今でも同棲してた街を眺めると苦しい気持ちになるし、4年間入り浸ってたあの街にいたっては、なんと怖くて通ることすらできません…。
でも生きています。
きっと彼と私は、もう出会うことはないとわかっています。
それでも毎日そこそこに楽しくて、嬉しいこともいろいろあって、腹抱えて笑うことも何度もあります。
初めて読んだ時の自分をうっすらでも覚えているということは、当時の私にとっても衝撃の作品だったように思います。
そして年月が経ち、すっかり大人なった私も、改めて衝撃を受けました。久々に泣きました。
私がそうであるように、読者それぞれの秘めたソラニンを呼び起こすようなあれです。 -
Posted by ブクログ
おやすみプンプンから読んで思うのは、浅野いにおは読者に対してどう読まれているのかとても敏感で常に気にしている作者なのだと思う。言うなれば自意識過剰なのだが、自棄が浅野いにお作品の根底にあるものだと思う。読み終わった後にレビュー欄を見たら不思議と酷評してる方も多く意外だった。私にとって浅野いにおはサブカルチャーの異端児のような方なので酷評する方も多いのは肌に感じていたが、それでも現実に『おもしろくない』という意見を見ると、現実というものを、流れを、浅野いにおは実感として感じているのだなと思う。それと同時におやすみプンプンでも感じたある程度売れている作家が、自叙伝のようなものを書くのは、やはり、ずるいなあ、でも良いなあ、と感じた。最初から最後まで低飛行で飛んでいる飛行機のように暗々としているが、それも浅野いにおは風景や、身につけているもの、道具、全てに関して意識して描いているのを感じ取れる作品。リアリティのある作品だった。売れなければならない。だが、売れるだけでは物足りない。