蓮川愛のレビュー一覧
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ネタバレ記憶喪失後の慈英と臣。なかなか以前の二人に戻れません。
そんな二人の元に三島が壱都を連れてきます。
壱都は新興宗教の教祖でトラブルに巻き込まれ中・・・三島は、二人を頼り、慈英と臣は壱都を預かることになります。
全作から引き続き、ぐるぐるまわっている慈英と臣。以前から慈英に比べて臣の覚悟は足りないような気がしましたがやはり・・・この時期に壱都が二人の元を訪れたのは必然だったのでしょうか?
誰もが胸の中に持つたったひとつの「神」それを絵画で表現できる慈英がうらやましいと思いました。
臣の過去、母親の存在も無視できなくなりました。
ヘタレな臣は自分からはなかなか変わっていけないと思うので慈英の頑張り -
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ネタバレ一度作り上げたものを壊す、というのはその作品を結果的に長く生きながらえさせるために必要なものだとは思うのですが…。
記憶喪失、という展開自体は嫌いというより好きな方ですが、なぜかこの作品はなかなか読むことができませんでした。
前作まで、7年以上かけて2人が作り上げてきたものをあっさり突き崩される現実を見たくなくて。
それに苦しむ臣を見たくなくて。
きっとハッピーエンドなんだろうと思いながら、それでも確信が持てず、もっとも邪道な読み方である「ラストを先に読む」を実行してしまいました。
お話や展開や二人の距離感、どれも素晴らしかったです。
ただ、読んでいる間中ずっと胸が痛くて、自分が落ちている -
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◆ 慈英×臣シリーズ-06
読みながら、しんどかった。
権力闘争も然り乍ら、大きな変化が生じた(生じ始めた)が故の二人の苦しみや戸惑いに感情移入してしまったものだろうか?
誤解のないように記述しておくが、作品自体に難を感じたわけではなく、内容は今回も面白かった。
前巻からの引き続きになるが、慈英が完璧な超人ではなく、臣の言う「ただの男」に「成長してきた」と感じられた。
臣には非常に気の毒な話だが、私には人間くさい慈英の方が魅力的に映るし、漸く「保護者ではなく、恋人になった」と思えるのだ(苦笑)
(あとがきで作者が「人間くさく懊悩する彼になりました」と記しているが、私もそう感じている) -
Posted by ブクログ
遊郭舞台に繰り広げられる愛憎劇です。美少年が郭に売られて無理矢理いろいろな男と、みたいな話は食傷気味で敬遠していたのですが、榎田センセがどう描かれているのか興味を持ったので手に取りました。
南条財閥の御曹司×水揚げ直前新造女郎の花嵐。突然、自分の前から姿を消した少年が遊女となって現れ、貴師の心の中は荒れ狂います。
他の遊郭ものとは切り口がちょっと違っていて目新しいかんじ。男の心のまま遊女として生きようとする華嵐こと暁芳。何のこだわりもなく男に抱かれることを望む話とか、売られて抱かれて感じて目覚める話とか横行?する遊郭ものではなく、男としての矜持を手放さない結果としての遊女です。
不本意に男で -
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プラチナ文庫初だそうです。蓮川先生の絵も初めてらしく、読んでいて素敵なイラストに引き込まれました~題名通り、かなり偏愛の人形作家夏目とその編集敦彦。夏目の溺愛する人形、杏珠にそっくりな敦彦が編集として目の前に現れたらもう、一目惚れどころではありません。寝ても覚めても敦彦で一杯になって、無碍にされたら眠れなくなって睡眠薬をもらう事になったりと、激しい盲目の愛の嵐です。敦彦は過去の笑えないトラウマから人形が異常に嫌いなんですけれど、高額な夏目の人形を壊してしまいその代償に身体を差し出す訳です。夏目の執拗な愛がよかった。蓮川先生の絵が余りに素敵で、もっともっと見たかった、です☆~
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Posted by ブクログ
え、あそこで終わり??という感じ。残りのページが少ない中で、要人警護の件と二人の関係も進行してたので、両方のことが無事に解決・進展するのかとヤキモキしてました。全体としては、政治や警察内部のことが沢山だった印象が強かったです。難しいことがいっぱい…;実際にあった事件のこともあったりで、お〜と思った(笑)もっと二人の関係読みたかった!!全然いちゃいちゃしてないし!(笑)そこはすっごい物足りないっ!!その後の二人ぜひ読みたいです。でも読み応えがあって面白かったです。
あと、名田が思っている峯神像と、実際読んで知る峯神さんとのギャップがすごいある(笑)名田は峯神さんを完璧だと思いすぎてる。幻想を抱き