平岩弓枝のレビュー一覧
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【7作収録】
・極度の空腹の姉弟と知り合った麻太郎と源太郎。姉弟が母親のもとに入り浸っている男から折檻を受けている様子を目にし、心配していた中、弟のほうが折檻の末に死亡する
・かわせみに滞在した大店の手代。捨て子で苦労した末に見合い話まで上がるが、その昔、娘を騙して自殺にまで追い込んだ男に違いないと女に咎められる。目の悪い女の訴えだけに信憑性は低いが・・・
・二つの町同士の子供の喧嘩の末、一人の少年が命を落とす。しかし、どうも喧嘩の末の事故死とは思えず東吾らが調査を進めていく中、首謀者である少年の父親の再婚相手が遺体で見つかる
・怪我をした同僚の付き添いで姫路に滞在することとなった東吾。滞在先 -
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【8作収録】
・植木市で花よりも鉢を熱心に見ていた男を見かけた東吾。後日、男は病死し、相続する妻子がないことで家財道具は全て売りに出されるが、実は外に息子がいることが判明する
・それぞれに薬屋を営みながらも仲の悪い腹違いの兄弟。兄を分家にし、本家を継いだ弟は何かというと兄の店に突っかかる。しかし、子供同士は好き合っていて・・・
・牡丹市で一位になった花は自分が造ったのだと主張する男。言葉通り、鉢植えの土を掘り返すと男の名前が書かれた紙が。男が何かを仕組んだのか、それとも鑑定人の不正があるのか
・旦那の浮気に腹を立て実家に帰ったことで離婚話にまで発展した料理屋の内儀。持参金を返さぬうちは離婚に応 -
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【8作収録】
・知り合いの女隠居を訪れたるい。養女と養子それぞれに縁談が決まり、さぞ一安心だろうと思っていた矢先、実の兄妹である二人が神社で逢引しているところを長助が見かける
・手先が器用で色々な雑事を頼まれる小間物屋。かわせみの近所に越してきた女隠居が、小間物屋から偽者の西行法師の短冊を高値で買わせられ・・・
・事件などめったに起こらずおっとりとした村で祭りの最中に赤ん坊がさらわれた。東吾らが手がかりを求めて探しているうちに、かわせみに滞在する女も行方不明になり・・・
・酒宴の帰りに盗賊に出くわした東吾。手傷を負わせただけの犯人は、東吾が少しその場を離れているうちに殺されていた。続出する盗賊 -
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【8作収録】
・中年夫婦によるスリ被害が多発する中、かわせみにどこか怪しい中年夫婦が滞在する。常連からの紹介状は筆跡が異なる上、大きな荷を持って帰ってきたり小判を数えたりと不審な行動が多い。果たして・・・
・舟の上で長い梯子にのぼり、片足立ちをする鳶の見世物。その瞬間、女の悲鳴が上がり、均衡を崩した男は梯子から落ちて命を落とした。女の悲鳴に意図的なものを感じた東吾は調査を始める
・犬張子を購入したるいのもとに、代わりの張子と交換してほしいと店の主人がやって来た。違いが分からないながらも快く応じたるいだったが、後日、その主人が殺されているのが発見され・・・
・鯉の絵で有名な絵師の展覧会に行ったる -
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以前池波正太郎を取り上げたときも、読むというよりは(テレビで)見る作品という印象が強いと書いたが、この平岩弓枝も同様である。
かなり多作な作家ではあるが、活字で読むよりはテレビドラマで接することの方がずっと多い。
もちろん「平岩弓枝ドラマシリーズ」など、原作のドラマ化作品も数多いが、やはり脚本家平岩弓枝として、親しんできたテレビドラマが圧倒的に多い。
中でも忘れられないのが「肝っ玉母さん」と「ありがとう」。
ちょっと調べてみたら、この2本は1960年代後半から70年代にかけて放映されている。
昨今話題の「昭和ノスタルジー」の真っ只中である。
もし、再放送されたら間違いなく見るだろうなあ。
さて -
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全然進展していないようでいて、少しずつ進展する「るい」と「東吾」の恋愛。るいが正月には東吾の実家まで挨拶に行き、兄に「東吾が世話になってるそうだな」といわせるくらいまで。いわば兄や兄嫁の「公認」になったというくらい。しかし東吾も捜査のためなら吉原の遊女とも寝るのねーってことにちょっと意外。もちょっとストイックな主人公かと思ってたのに。今回は、ワケアリそうな男女が突然「かわせみ」にやってきて、女は赤ちゃんを産み、男は強請りか?と思わせる「人は見かけに」が秀逸。ちなみにこの回のるいの「あたしも、あんな赤ちゃんほしい」というせりふが、東吾との仲が進んでいることを感じさせてくれる。