平岩弓枝のレビュー一覧
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時代小説は大好きなのであっという間に読み終わる。
池波正太郎の剣客商売にちょっと似た感じ。
かき口なんかも。
それが時代小説の味なのかも。
巨大な民族が約260年の間内乱も外国との戦争もなく生きた、
ある意味奇蹟のような時代。
文化も人と人との関係もそういう背景のなかで、
でもその中での矛盾も抱えつつ育っていった。
だから日本人の多くが江戸時代に惹かれて、
江戸時代を舞台にした小説が今も愛されている続けているのかもしれない。
男性は素敵だし、
女性も素敵。
事件もちょっと滑稽だったりして
遊び心もあり、するする読める。
いきなりここから読んだので、
前後を繋げて読みたい! -
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【7作収録】
・お吉の姪の紹介でかわせみに女中としてやってきたお晴。ふと知り合った飴屋の老婆が地蔵前で小さな子供達を容赦なく打擲する様を目にし、話を聞いた東吾は心に何らかのひっかかりを感じる
・塗物屋の若旦那が田舎育ちの弟に店を譲る考えで話し合いをし、弟が必死に説得するが、その決意は固い。一方、世間では大店の主人を自称した詐欺が相次ぎ、源三郎は塗物屋の若旦那に目をつける
・珊瑚そっくりの見た目ながら、はるかに安価な明石玉を扱う商人がかわせみに滞在した。男は珊瑚屋の息子で、その昔、腹を立てて家を出たきりとの事。年老いた母のために再会を果たさせるべく、東吾とるいが立ち上がる
・評判の手妻師の芸を見に行き、包丁を持って暴れた男を取り押さえた麻太郎と源太郎。後日、手妻師からお礼に見世物小屋へ招待された麻太郎一行は、その見事な手妻に見とれる
・その昔、子供のころに生き別れになった兄を探しながら、水売りやてんぷらの屋台をしていた文三。庭師の弟子となり、親方に目をかけてもらっていたが、八つも年上の尼の卵に惚れてしまい・・・
・長寿庵の近所の質屋に空巣が入った。調べてみると、旦那は妾のもとへ入り浸り、娘も息子も寄り付かないという気の毒な内儀がやっている店だという。しかし、盗まれた物の中に洋銀が混じっていたことで源三郎らは疑いの目を向ける。一方、高山仙蔵のふいの不在をいぶかしんだ麻太郎と源太郎のもとに、仙蔵からの使いと称した男が現れ、仙蔵がしまっている洋銀を持ってくるよう頼むが・・・
・愛らしい招き猫が描かれた絵馬を長助からもらった千春。その絵馬職人が子供のころに、姑のいびりの末に実家へ逃げ帰ったきり生き別れになった母親が、かわせみに滞在している女だと知る
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【8作収録】
・夜鷹そば屋が殺された。金目当てとも思えず、恨みを買う人柄でもない。娘の婚礼前で物入りだったとの情報と、殺される前に旧知の者と出会ったようだとの証言があがる
・かわせみの女中・お石の姉が旦那との大喧嘩の末に姿を消した。その後、旦那も行方知らずとなり、心配したお石らが故郷の母を訪ねると、赤ん坊を置いたきり連絡がないという
・高山仙蔵の女中に殺しの疑いがかかる。殺された男は女中の元舅にあたり、前夜に仙蔵のもとを訪ねて大声でやりあったとの証言が。凶器となり得る杖も仙蔵のもとで見つかり・・・
・女中不足のため、桂庵から女中を廻してもらったかわせみ。すれっからしや手癖の悪い女中を抱える桂庵を敬遠していたが、やって来た女中は人柄も仕事ぶりも文句がなく・・・
・十夜念仏へ行った老女が死亡した。出発直前に同行を取りやめたり、怪しげな薬を貰っていたりと不審さが目立つ長男。血の繋がらない関係なだけに周囲からは疑いの目がかかる
・麻太郎と源太郎が釣りで知り合った船頭。後日、思いつめた表情で侍のあとをつける船頭を見た2人は、船頭が昔、母親と姉を侍に殺された過去を持つことを知る
・永代の元締のもとに居候している絵師の卵。忠実な模写のみの狩野派の弟子であるにもかかわらず、猫の絵にばかり夢中になり、猫の七福神の絵で売れてしまう
・座頭殺しの容疑者として捕まった男がかわせみの奉公人の縁者とあって、調査に乗り出した東吾。金を貯めることに執心していたという座頭。しかし、家にはさほどの金もなく・・・
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【7作収録】
・極度の空腹の姉弟と知り合った麻太郎と源太郎。姉弟が母親のもとに入り浸っている男から折檻を受けている様子を目にし、心配していた中、弟のほうが折檻の末に死亡する
・かわせみに滞在した大店の手代。捨て子で苦労した末に見合い話まで上がるが、その昔、娘を騙して自殺にまで追い込んだ男に違いないと女に咎められる。目の悪い女の訴えだけに信憑性は低いが・・・
・二つの町同士の子供の喧嘩の末、一人の少年が命を落とす。しかし、どうも喧嘩の末の事故死とは思えず東吾らが調査を進めていく中、首謀者である少年の父親の再婚相手が遺体で見つかる
・怪我をした同僚の付き添いで姫路に滞在することとなった東吾。滞在先の屋敷の娘で他家へ嫁に行った女が、夫が不在の夜は誰かが部屋の様子を伺っているようだと恐怖し、東吾に相談する
・田舎から訪ねてきたるいの姪。芝居見物に連れて行って後、一人の役者に入れあげ、るいに内緒で何度も芝居に足を運んでいた。嫁入り前の娘に万が一があってはと心配した東吾らは一芝居打つとこにしたが・・・
・稲荷社へ参拝した麻太郎、源太郎、千春の3人。その折、招き猫売りの娘が金持ちの息子といった身なりの少年を紐で縛って、自分の前掛けに繋いでいる光景を目にする。子守にしてはおかしいと思い・・・
・若く実力もあり人気の火消し・伊佐三と定吉。頭は伊佐三と娘を夫婦にしたいが、娘は定吉のほうに心を寄せ、伊佐三は伊佐三で良い仲の芸者がいる。 -
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【8作収録】
・植木市で花よりも鉢を熱心に見ていた男を見かけた東吾。後日、男は病死し、相続する妻子がないことで家財道具は全て売りに出されるが、実は外に息子がいることが判明する
・それぞれに薬屋を営みながらも仲の悪い腹違いの兄弟。兄を分家にし、本家を継いだ弟は何かというと兄の店に突っかかる。しかし、子供同士は好き合っていて・・・
・牡丹市で一位になった花は自分が造ったのだと主張する男。言葉通り、鉢植えの土を掘り返すと男の名前が書かれた紙が。男が何かを仕組んだのか、それとも鑑定人の不正があるのか
・旦那の浮気に腹を立て実家に帰ったことで離婚話にまで発展した料理屋の内儀。持参金を返さぬうちは離婚に応じない妻と、自ら勝手に出て行った妻の持参金は返す必要がないと突っぱねる旦那
・旗本の落胤である少年とその母親がかわせみに滞在した。跡目相続に必要な家宝の印籠が本家で見つからず、妾腹が奪ったか隠したかしたのではないかと疑われていたのだった
・夏場は水売り、他の季節には天麩羅を売りながら、子供の頃に生き別れになった兄を探している男。東吾が気にして見ていたところ、どうもかわせみに滞在している客が、その兄のようで・・・
・気鬱の病で生きる気力をなくしている料亭の隠居。天衣無縫な女中頭の娘が献身的に世話をし始め、隠居は目に見えて回復。娘の評判も上がり、嫁入り話が浮かぶが・・・
・宗太郎の弟・宗三郎が突然出会った赤ん坊連れの女。宗三郎を違う男の名前で呼び、寺に行きたいようだという以外は記憶が無い様子で -
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【8作収録】
・知り合いの女隠居を訪れたるい。養女と養子それぞれに縁談が決まり、さぞ一安心だろうと思っていた矢先、実の兄妹である二人が神社で逢引しているところを長助が見かける
・手先が器用で色々な雑事を頼まれる小間物屋。かわせみの近所に越してきた女隠居が、小間物屋から偽者の西行法師の短冊を高値で買わせられ・・・
・事件などめったに起こらずおっとりとした村で祭りの最中に赤ん坊がさらわれた。東吾らが手がかりを求めて探しているうちに、かわせみに滞在する女も行方不明になり・・・
・酒宴の帰りに盗賊に出くわした東吾。手傷を負わせただけの犯人は、東吾が少しその場を離れているうちに殺されていた。続出する盗賊被害の調査に乗り出す東吾
・かわせみに新たに女中としてやってきたお石。男顔負けの大女ですぐに物を壊す上、動作ものろい。お吉が根気良く仕事を教えていたが、どうも近所の悪餓鬼にいじめられているようで・・・
・お吉にわざとぶつかり金を要求した二人の少女。往来で下半身を見せて金を取ろうとしたり、寺子屋でも悪さを繰り返す。見かねた女師匠から意見されると、熱い蕎麦湯を浴びせかける
・東吾の軍艦操練所の仲間の一人で、大人しく目立たない男が長崎から来た女と心中した。心中をするにしても、高価な外国渡りの毒を使用したことに疑問を持った東吾は調査を始める
・宗太郎の知り合いが大山まいりで行方不明になり、10日後に遺体で発見された。外傷も毒物反応も見られず、餓死と判断された。金も所持し人家もある中でなぜ餓死したのか
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【8作収録】
・中年夫婦によるスリ被害が多発する中、かわせみにどこか怪しい中年夫婦が滞在する。常連からの紹介状は筆跡が異なる上、大きな荷を持って帰ってきたり小判を数えたりと不審な行動が多い。果たして・・・
・舟の上で長い梯子にのぼり、片足立ちをする鳶の見世物。その瞬間、女の悲鳴が上がり、均衡を崩した男は梯子から落ちて命を落とした。女の悲鳴に意図的なものを感じた東吾は調査を始める
・犬張子を購入したるいのもとに、代わりの張子と交換してほしいと店の主人がやって来た。違いが分からないながらも快く応じたるいだったが、後日、その主人が殺されているのが発見され・・・
・鯉の絵で有名な絵師の展覧会に行ったるい。店側は看板娘を見せびらかし、絵師は絵師で愛想良く揮氈することもなく決して筆を取らない。白けた気分になった中、突然絵師が青い顔で倒れる
・東吾が目をかけた鍾馗の旗を購入していたところ、女が突然通りすがった赤ん坊を奪う事件が起こる。女は20年も昔に子を見失ったことで、ふとした瞬間に他人の子を自分の子と錯覚する故であるという
・材木屋の大番頭にして先々代の庶子の老人。腹違いの弟、甥と立て続けに店主が亡くなり、いよいよ自分が店主かと思った矢先、外から養子を迎えて店主に据えることになり・・・
・将棋仲間と夜通し過ごした長助。仲間内で昔話をするうちに、30年前に女房を殺したと告白する隠居が。しかし、隠居の女房は30年以上前に輿入れして以後、現在も生きており・・・
・旗本の女中が高額な蘭を枯らした責任をとって自殺した。しかし、東吾らの調査によって、許婚が弁償のための金を出すことで納得していた女中が自殺を選ぶはずがないことが判明する -
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以前池波正太郎を取り上げたときも、読むというよりは(テレビで)見る作品という印象が強いと書いたが、この平岩弓枝も同様である。
かなり多作な作家ではあるが、活字で読むよりはテレビドラマで接することの方がずっと多い。
もちろん「平岩弓枝ドラマシリーズ」など、原作のドラマ化作品も数多いが、やはり脚本家平岩弓枝として、親しんできたテレビドラマが圧倒的に多い。
中でも忘れられないのが「肝っ玉母さん」と「ありがとう」。
ちょっと調べてみたら、この2本は1960年代後半から70年代にかけて放映されている。
昨今話題の「昭和ノスタルジー」の真っ只中である。
もし、再放送されたら間違いなく見るだろうなあ。
さて、この「江戸の精霊流し」もテレビドラマ「御宿かわせみ」の中の一作品。
「風のたより 〜風が運んでくれる 私のひとりごと〜」のneko_penさんから、帰国中に実家に向けてどっさり送ってもらった文庫本の中の一冊。
宮本輝や浅田次郎など、私のお気に入り作家の作品をたくさん送っていただいた。
その中のこの作品は、時代小説が好きな母に回そうと思い、一番先に読んだ一冊であった。