平岩弓枝のレビュー一覧

  • 御宿かわせみ30 鬼女の花摘み

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    【7作収録】
    ・極度の空腹の姉弟と知り合った麻太郎と源太郎。姉弟が母親のもとに入り浸っている男から折檻を受けている様子を目にし、心配していた中、弟のほうが折檻の末に死亡する
    ・かわせみに滞在した大店の手代。捨て子で苦労した末に見合い話まで上がるが、その昔、娘を騙して自殺にまで追い込んだ男に違いないと女に咎められる。目の悪い女の訴えだけに信憑性は低いが・・・
    ・二つの町同士の子供の喧嘩の末、一人の少年が命を落とす。しかし、どうも喧嘩の末の事故死とは思えず東吾らが調査を進めていく中、首謀者である少年の父親の再婚相手が遺体で見つかる
    ・怪我をした同僚の付き添いで姫路に滞在することとなった東吾。滞在先

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ28 佐助の牡丹

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    【8作収録】
    ・植木市で花よりも鉢を熱心に見ていた男を見かけた東吾。後日、男は病死し、相続する妻子がないことで家財道具は全て売りに出されるが、実は外に息子がいることが判明する
    ・それぞれに薬屋を営みながらも仲の悪い腹違いの兄弟。兄を分家にし、本家を継いだ弟は何かというと兄の店に突っかかる。しかし、子供同士は好き合っていて・・・
    ・牡丹市で一位になった花は自分が造ったのだと主張する男。言葉通り、鉢植えの土を掘り返すと男の名前が書かれた紙が。男が何かを仕組んだのか、それとも鑑定人の不正があるのか
    ・旦那の浮気に腹を立て実家に帰ったことで離婚話にまで発展した料理屋の内儀。持参金を返さぬうちは離婚に応

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ25 宝船まつり

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    【8作収録】
    ・知り合いの女隠居を訪れたるい。養女と養子それぞれに縁談が決まり、さぞ一安心だろうと思っていた矢先、実の兄妹である二人が神社で逢引しているところを長助が見かける
    ・手先が器用で色々な雑事を頼まれる小間物屋。かわせみの近所に越してきた女隠居が、小間物屋から偽者の西行法師の短冊を高値で買わせられ・・・
    ・事件などめったに起こらずおっとりとした村で祭りの最中に赤ん坊がさらわれた。東吾らが手がかりを求めて探しているうちに、かわせみに滞在する女も行方不明になり・・・
    ・酒宴の帰りに盗賊に出くわした東吾。手傷を負わせただけの犯人は、東吾が少しその場を離れているうちに殺されていた。続出する盗賊

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ21 犬張子の謎

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    【8作収録】
    ・中年夫婦によるスリ被害が多発する中、かわせみにどこか怪しい中年夫婦が滞在する。常連からの紹介状は筆跡が異なる上、大きな荷を持って帰ってきたり小判を数えたりと不審な行動が多い。果たして・・・
    ・舟の上で長い梯子にのぼり、片足立ちをする鳶の見世物。その瞬間、女の悲鳴が上がり、均衡を崩した男は梯子から落ちて命を落とした。女の悲鳴に意図的なものを感じた東吾は調査を始める
    ・犬張子を購入したるいのもとに、代わりの張子と交換してほしいと店の主人がやって来た。違いが分からないながらも快く応じたるいだったが、後日、その主人が殺されているのが発見され・・・
    ・鯉の絵で有名な絵師の展覧会に行ったる

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ28 佐助の牡丹

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    牡丹市が開かれて、一位になったものは「俺が出した鉢だ」と訴える佐助の話とか。まったり進む感じ。東吾の息子麻太郎と娘の千春の行く末が気になる東吾だったりする。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ27 横浜慕情

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    異人さんが出てきたりして、幕末の異国情緒満点な一冊。でも読むのにすごーく時間かかった。時間的に言えば「おくりびと」とかよりも前に着手したので、どんな短編があったかすでに前のほうは覚えていないくらい(汗)。でもそれなりに面白かった…と、思う←めっちゃあいまい(汗)。

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    2009年10月07日
  • 江戸の娘 新装版

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    作家になった直後に書かれたものや、その20年後に書かれたものなどの短編集。町人の話や武士の話など、引き込まれるものばかりでした。さすがだ!!

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ21 犬張子の謎

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    いやはや、正吉がもう15歳とは知らなかった。こんなに時間がたっていたとは。時々子どもたちの年が出てきて、年月の流れを感じさせてくれる。しかし、それにしても、東吾とるいの子どもはもうできないのかなあ。あの幼かった正吉が15にもなってるってことは、姉さん女房のるいは30くらいにはなってるだろうに。江戸時代で30で子ども生むのは高齢出産だろうに。今回のお話は正吉や源太郎や小太郎や、ありとあらゆるところの男の子から、東吾が端午の節句の旗を買わされる話が笑えた。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ31 江戸の精霊流し

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    以前池波正太郎を取り上げたときも、読むというよりは(テレビで)見る作品という印象が強いと書いたが、この平岩弓枝も同様である。
    かなり多作な作家ではあるが、活字で読むよりはテレビドラマで接することの方がずっと多い。
    もちろん「平岩弓枝ドラマシリーズ」など、原作のドラマ化作品も数多いが、やはり脚本家平岩弓枝として、親しんできたテレビドラマが圧倒的に多い。
    中でも忘れられないのが「肝っ玉母さん」と「ありがとう」。
    ちょっと調べてみたら、この2本は1960年代後半から70年代にかけて放映されている。
    昨今話題の「昭和ノスタルジー」の真っ只中である。
    もし、再放送されたら間違いなく見るだろうなあ。
    さて

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    2013年09月22日
  • 御宿かわせみ20 お吉の茶碗

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    ほのぼのと過ぎていった20巻。いやーよく読んだなあしかし。でも、やっぱすごいのは、たいして状況の変化もないのにここまで引っ張ってる平岩さん。今回は口の悪い孫娘とおばあちゃんのお話がちょっとかわいそうだったなあ。そうそう。前巻くらいから気づいたんだけども、これって幕末なんだねえ。ちなみにこの時代の御台所(将軍の正室)は篤姫なんだなあ。しかしこの中では、結構薩摩も御台所も悪人っぽく描かれているのが珍しい感じ。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ19 かくれんぼ

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    東吾の兄嫁の妹で、昔東吾に想いを寄せていた七重の子ども・花世が今回も大活躍。おてんばぶりが見事。もう喋って、自分で「かわせみ」まで来るようになったのかと思うと時の流れがずいぶん早いことに気づく。そろそろ東吾とるいにも子ども作らないとねえ。年的には東吾もるいも三十近くなんじゃないだろうかと思うけど。

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    2009年10月07日
  • 江戸の娘 新装版

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    足利義政の正室・日野富子や、大奥の権力者江島(この前、映画になった)などの歴史上の人物の話もあれば、長崎出島の遊女や、江戸の市井で幕末を生き抜いた女性など、名もなき女性の話も。短編集。

    やっぱり最後の「江戸の娘」が良かった!好きな殿御を待ち続けた純愛。
    髪を切って男性のなりをしてでも吉原に乗り込んで行くお転婆な主人公も、成熟するとまた印象が変わるのも面白いv
    平岩先生の本は初めて読んだけど、とても読み易いですねー。

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ12 夜鴉(よがらす)おきん

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    ついに源さんに長男誕生!前の子を流産してしまった千絵だけれど、今回はしっかり生み落としました。よかったねえって感じの一冊。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人

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    源さんの嫁さん千絵が身ごもったり、るいがやきもち妬いたりとそれなりに事件発生。普通に面白かった。大事件は起きないけれど、それなり。巻末の解説に「写真帖」の話が載っていて、それほしいと思った。なんせ江戸の話なので、場所とか雰囲気が分からない。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ10 閻魔(えんま)まいり

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    この巻、東吾の幼馴染の同心・源さんが祝言を挙げちゃいます。なぜ〜。今まで女っけのかけらもなかったくせに〜。唐突すぎるっつの。でも源さんの祝言はかなり面白い話だった。結婚した後の源さんも「ちゃんとかわいがってます」などとサラリとのろけるのがまたかわいらしい。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ9 一両二分の女

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    いまだにアツアツの東吾とるいにあてられっぱなしの巻。ラストの「一両二分の女」はちょっと「女って怖いねえ」と思わせる。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月

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    ここ何巻か、るいの出番が少ない気がする。主役はあくまで探偵役の東吾。読者アンケートでトップとなった表題作はやはり秀逸。白い萩の咲く屋敷に住む美しく醜い女主人の思いが哀しい。そしてその思いをかなえてやる東吾が優しい。このほか幽霊になって息子の家を見守る「幽霊亭の女」も結構好きだった。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ6 狐の嫁入り

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    東吾とるい、将来有望視されている与力の次男坊と旅籠の女将。身分違いの恋は、今回ももどかしく進む。東吾の身近には七重やおとせという女がいて、るいが結構やきもきするのがかわいらしい。しかし惚れた者同士でも、この時代に晴れて夫婦になれるはずもない…というのが普通なのに、いつまで続けていくつもりなのだろう。あたしだったらすぐ見切りをつけるだろうなあ。まあ、そのうち何か理由をつけて祝言を挙げてくれるに違いないと信じて次の巻へ進もう。ちなみに、あたしはこの中では東吾の兄嫁の香苗が好き。兄と兄嫁に子ができればいいのになあ。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ30 鬼女の花摘み

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    時代は江戸末期。
    事件も凶悪化している。(それともシリーズ30作目ということで?!)

    幼馴染っていいなぁ、って思った。

    東吾らの子ども達が、時折施しをするのだけれども、そこら辺どうなんだろう。子供心に上と下っていう気持ちは芽生えないんだろうか。いつの日か救っても救っても救いきれないほど困っている子供たちは多いと気づいた時どうするだろうな。

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ4 山茶花(さざんか)は見た

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    全然進展していないようでいて、少しずつ進展する「るい」と「東吾」の恋愛。るいが正月には東吾の実家まで挨拶に行き、兄に「東吾が世話になってるそうだな」といわせるくらいまで。いわば兄や兄嫁の「公認」になったというくらい。しかし東吾も捜査のためなら吉原の遊女とも寝るのねーってことにちょっと意外。もちょっとストイックな主人公かと思ってたのに。今回は、ワケアリそうな男女が突然「かわせみ」にやってきて、女は赤ちゃんを産み、男は強請りか?と思わせる「人は見かけに」が秀逸。ちなみにこの回のるいの「あたしも、あんな赤ちゃんほしい」というせりふが、東吾との仲が進んでいることを感じさせてくれる。

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    2009年10月07日