【感想】
「なんとかなる」という感覚やちょっぴりの行動力は確かに自分も持っているが、この4人と比べると、それは全く裏打ちできていない張子の虎だったなと赤面の至り。。。
確かに「根拠のない自信」を持つことは大切だ。
が、それは結局は結果につなげないと何もならないどころかむしろマイナスになるものだ。
人や組織は「自信満々だけど結果を出せない人」よりも「自信がないけど手堅い人」を必要とするだろうから・・・
だから、自信を持ちつつも、それを裏付ける「何か」を得るように日々努力しなければいけない。
それが「根拠のない自信」を持つ者、持とうとする者の「宿命」なんだろうな。
この4人に共通して言えることは、いい意味で「ステレオタイプではない」ということだろう。
一挙手一投足に工夫を加え、適当に考えたり答えたりせず、相手の様子をしっかりと観察し、日々つねに何かプラスαのをしようと試みている事が窺い知れる。
文中ではそれを「情報処理力」と「情報編集力」と書いていて、それとはちょっとたとえが違うかもしれないけど、、、
機械的に大量生産されたような反応・対応ではなく、一つ一つがオーダーメイドの対応というような・・・
そういう対応を日々心掛けていたら、やはり受け手からしても満足度は高いだろう。
何はともあれ、今が旬の4人のエピソード・トークは読み物としてもとても面白かった。
西野亮廣や堀江貴文は本やTV番組でよく目にするけど、SHOWROOMの前田裕二やDMMの亀山敬司に関するエピソードは自分自身初めて目にしたので新鮮だったなぁ。
今までは石原さとみの彼氏だとイロモノで見ていたが、、、前田雄二は本当に頑張り屋さんなんだね。
もう嫉妬しないでおこう。
【内容まとめ】
1.何かの壁を突破しようとする者たちは、共通して「根拠のない自信」が根底にある。
前進すれば「なんとかなる」という感覚だ。
2.学校は、いつだって子どもを標準化する装置である。
教師の使命は、創造性を育てることがメインではない。
才能を突出させるキッカケはいつも家庭環境だったり、ストリートだったりで、のちに子どもたちが夢中になって自覚的に突っ込んでいったときに邪魔しないのが一番なのだ。
3.ほめられることと、教える側になることはすごく効果がある!
学年で最下位だったぐらい「むっちゃアホ」だった中学生時代。
しかし、家庭教師の先生が西野のことを褒め、それが嬉しくて勉強自身が楽しくなった。
あるとき先生から、「みんなの前で自分が先生になって、塾の他の子に教える側になってみろ」と言われた。
どんな質問が来ても返せるようにめちゃくちゃ予習をした。
「予習する→教える」を繰り返していく中で成績がグングン伸びて、数学は学年で1位になった!
4.兄ちゃんと僕の「オセロ論」は、「他者目線になったほうが勝つ」ということ。
自分の置きたいところに駒を置くのではなく、相手が「ここに置かれたらイヤだな」って思うところに駒を置く。
対戦するときには、「兄ちゃんの脳みそを一回自分の頭に入れる」という作業をする。
そして次はどこに置こうとしているかを予想して、先回りしてそこに置く。
5.親の役割は、見返りを求めないパトロンみたいなもの。子どもがやりたいと言ったことにお金を出す。
ただし、投資家ではないから、リターンは求めない。寄付です。
6.「自分がいいと思っているもの」を一方通行で伝えても、中々人の心は動かない。
それより、「相手がいいと思うこと」が何なのかを真剣に考えて伝えていかないといけない!
あるときお客さんから、「白いパラソルって知ってる?」と尋ねられた。
このとき「知りません」と言えば、そのお客さんとの関係は、ギターケースに入れてくれる数百円のおひねりで終わっただろう。
そこで僕は、「ごめんなさい、知りません。だけど、もし、来週の同じ時間にここに来てくれたら、そのときまでに練習してきます!」と約束をとりつけた。
こんなふうに、お客さんとの間に小さい、だけど特別な絆をつなぐことで、価値のある体験を提供できれば人はお金を払うということを学んだ。
7.「情報処理力」と「情報編集力」
情報処理力は「基礎学力」と同義語。記憶力にものを言わせて、問われた時に早く回答する能力。
一方、「情報編集力」は正解がない、あるいは一つではない課題に対し、自分なりの仮説を生み出す能力。しかもその仮説が他者にも納得できるもの、「納得解」を導き出す必要がある。
業界構造や行動を変えてしまうような突出した業績を上げている人に共通するのは、「情報処理力」が高い(=仕事が早くて正確)だけではなく、「情報編集力」も高い(=アタマが柔らかく、未知の問題に対する解決力がある)ことが求められる。
【引用】
キングコングの西野亮廣、堀江貴文、SHOWROOMの前田裕二、DMMの亀山敬司。
何かの壁を突破しようとする者たちは、共通して「根拠のない自信」が根底にある。
前進すれば「なんとかなる」という感覚だ。
突破する者たちの「根拠のない自信」と、それに裏打ちされた行動力は、どこから来るのか?
彼らが14歳までにどんなふうに遊び、学び、育ったのか?
子供の頃に何をゲットしたことが今の「根拠のない自信」や行動力に結びついているのか?
p9
ユニークな特徴を持った子に育ってほしいなら、その孤独に耐えるだけの「根拠のない自信」を育ててあげなければならない。
学校は、いつだって子どもを標準化する装置である。教師の使命は、創造性を育てることがメインではない。
才能を突出させるキッカケはいつも家庭環境だったり、ストリートだったりで、のちに子どもたちが夢中になって自覚的に突っ込んでいったときに邪魔しないのが一番なのだ。
【西野亮廣(あきひろ)】
p20
対談するとよくわかるが、西野さんの「言葉の力」は並外れている。しかも、いちいち論理的なのだ。
兄・姉がいる三兄弟の次男だから、お下がりが多かった。
そのため、自身で工夫をして遊びの中で「情報編集力」を高めていった。
自分なりに工夫する。自分なりに改良する。自分なりに考える。
これが西野亮廣のマナーとして、子ども時代からしっかりと体に染み込んでいた。
p32
・ほめられることと、教える側になることはすごく効果がある!
学年で最下位だったぐらい「むっちゃアホ」だった中学生時代。
しかし、家庭教師の先生が西野亮廣のことをむっちゃ褒め、それが嬉しくて勉強自身が楽しくなった。
そして、あるとき先生から、「みんなの前で自分が先生になって、塾の他の子に教える側になってみろ」と言われた。
どんな質問が来ても返せるようにめちゃくちゃ予習をした。
「予習する→教える」を繰り返していく中で成績がグングン伸びて、数学は学年で1位になった!
p38
・オセロで「相手の脳を頭に入れる」ことを学ぶ。
兄ちゃんと僕の「オセロ論」は、「他者目線になったほうが勝つ」ということ。
自分の置きたいところに駒を置くのではなく、相手が「ここに置かれたらイヤだな」って思うところに駒を置く。
対戦するときには、「兄ちゃんの脳みそを一回自分の頭に入れる」という作業をする。
そして次はどこに置こうとしているかを予想して、先回りしてそこに置く。
p64
・堀江貴文
親の役割は、見返りを求めないパトロンみたいなもの。子どもがやりたいと言ったことにお金を出す。
ただし、投資家ではないから、リターンは求めない。寄付です。
p69~
・前田裕二
相手が何を考えてそうするのかを、自分のことのようにアタマに浮かべて対処する。
ロールプレイのリテラシーが圧倒的に高い。
p72
3歳の頃に父を、8歳の頃に母を亡くした。
母がいなくなったことがあまりにもショックで、生きる上でのモチベーションを失いました。
親戚に引き取ってもらいましたが、暮らしは決して楽ではありませんでした。
そんな状況をなんとかはね返したかったけれど、8歳や9歳ではバイトすらできません。
不利な環境を自力で乗り越えようとしているのに、「まだ子どもだろう」とそれすら認めない社会に対し、大きな不条理を感じていました。
p77
・路上の弾き語りを通じて
希少性の観点に着目し、当初はオリジナルソングを歌っていたが、誰も足を止めてくれなかった。
そこで、誰もが知っているカバー曲に切り替え、「あ、この曲知ってる」と最初の興味を示してくれるのではないかという狙いを持った。
あるときお客さんから、「白いパラソルって知ってる?」と尋ねられた。
このとき「知りません」と言えば、そのお客さんとの関係は、ギターケースに入れてくれる数百円のおひねりで終わっただろう。
そこで僕は、「ごめんなさい、知りません。だけど、もし、来週の同じ時間にここに来てくれたら、そのときまでに練習してきます!」と約束をとりつけたんです。
こんなふうに、お客さんとの間に小さい、だけど特別な絆をつなぐことで、価値のある体験を提供できれば人はお金を払うということを学んだ。
「自分がいいと思っているもの」を一方通行で伝えても、中々人の心は動かない。
それより、「相手がいいと思うこと」が何なのかを真剣に考えて伝えていかないといけない!
p163
・「情報処理力」と「情報編集力」
情報処理力は「基礎学力」と同義語。記憶力にものを言わせて、問われた時に早く回答する能力。
一方、「情報編集力」は正解がない、あるいは一つではない課題に対し、自分なりの仮説を生み出す能力。しかもその仮説が他者にも納得できるもの、「納得解」を導き出す必要がある。
p178
ユニークな仕事で、その業界構造や行動を変えてしまうような突出した業績を上げている人に共通するのは、「情報処理力」が高い(=仕事が早くて正確)だけではなく、「情報編集力」も高い(=アタマが柔らかく、未知の問題に対する解決力がある)ことが求められる。
p181
・情報編集力を鍛える5つの要素
1.コミュニケーション・リテラシー
→人の話が聞ける。
2.ロジカルシンキング・リテラシー
→筋を通せる
3.シミュレーション・リテラシー
→先を読んで行動する、推理能力。これが起こったら、次に何が起こるかを予想する。
4.ロールプレイング・リテラシー
→相手の身になって思い、考える想像力。他者の感じ方や考えをどれだけ自分のものとして体感できるかどうか。
5.プレゼンテーション・リテラシー
→気持ちや考えを表現できること。