伊藤守のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は「福島原発事故」をめぐる2011年3月11日から31日までのNHKと民法キー4局の全報道をすべて検証したものである。よくまあ著者は800時間ものビデオに目を通したものである。
当時多くの人々がマスコミの報道に釘付けとなっていたことは当然であるが、誰もが全ての報道に目を通すことはできないのもまた当たり前の事実である。本書は、その主要な報道全てを検証したものであるが、読んでメディアというか人間の「不完全さ」を痛感した。
今までの報道でも「首相官邸」や「東電本店」の対応のひどさは様々に指摘されては来ていたが、報道機関もまた「非常時」に対応できていなかったことは、本書の検証の中で明らかにさ -
Posted by ブクログ
問題の本質を引き出すこと、リーダーシップを発揮すること…などのビジネス書を数冊読んでいれば、かなりの部分で主張はかぶっているように読めた。
多分主張は正しいし、有用なものだと思うけど、目新しさや腹落ちする項目が今の僕には少なかった。
特にコミュニケーション・対話についてページを割いている感じがするけど、多くのテクニックは他書とかぶる。
それは間違っていないと思うんだけど。
こういう本を手に取る人の悩みの本質は、指南してくれているコミュニケーションをとるまでの想定ステップが多いとか、その他利害関係による組織の問題にも起因することが多いから、実践しても結果が出にくいことにあるんだと思うんだけど。 -
Posted by ブクログ
経営学の立場から、組織開発や働く人のモチベーションに取り組んできた金井壽宏先生が、近年企業経営で目覚しい成果を出しつつあるコーチングをMBAの科目に導入したことがキッカケとなって生まれた意欲的な内容。
コーチングの基本や企業にとってコーチングが如何に効果的か、企業での導入事例等が、裏付けとなるデータと共に述べられています。
ややコーチングの宣伝色を感じますが、金井氏の書いた第7章「支援学」がとても勉強になりました。支援学の提唱者、エドガー・H・シャイン教授の考え簡潔にまとめられ、支援が求められるケースを3つのモードにタイプ分けし、コーチングがその中でどこに位置付けられるかを大局的に知ることがで