あらすじ
今、コーチング抜きにマネジメントは語れない。日本におけるコーチングの第一人者である伊藤守が、コーチングのすべてを解き明かします。コーチングとは、会話を重ねることを通して相手に目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標に向けての行動を促していくプロセスであり、マネジメントには不可欠なスキルのひとつです。「なぜ頭でわかっていることが行動に移せないのか?」「なぜ決めたことが実行されないのか?」「なぜ戦略が社内に徹底されないのか?」「なぜ組織は変わらないのか?」それら組織の最大課題に、コーチングが突破口を開きます。理論から実践的応用までのすべて網羅し、コーチになりたい人、マネジメントに役立てたいひと、コーチングに関わるあらゆるひとにとっての、コーチング・バイブルとなる1冊です。
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Posted by ブクログ
コーチングとは?
「対話を重ねることを通して、相手に目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標達成に対しての行動を促していくプロセス。」
とても分かりやすく論理的な表現ですっと入ってきた。
行動科学や心理学や生理学などを含めなぜ人はそうなのかが明解だった。
人は頭の中の考えを言語化して外に出さないと実体化しない。細胞レベルで他細胞との情報伝達の際は同時に自細胞で受容体を出し自分の出した情報を吸収するという。
つまり外に出すことで理解するということ。コーチングとはクライアント(コーチされる側)の考えや答えを自分で考えさせることを促し外に出すこと。自分の答えを実行。
人に教えられた答えはどこまでも他人事で、自分の出した答えは納得し行動につなげることが出来る。一流のスポーツ選手でも自分の考えや技術を自分では整理できず再現性が低いという。ビジネスの中でも部下や上司とのかかわりの中で生かすことのできるスキル。重要なのは相手の考えを表面化させること。自分の答えをティーチするのではなく本人の解決スキルを育てるように意識して部下に接したい。
参考 本書中のゴルフコーチの言葉「素晴らしいショットだったね。どうやって打ったの?」「どうやってあんなに大きく曲げたの?」自分の行動を自分で理解し自分で改善するきっかけを作る。
Posted by ブクログ
久々に感銘を受けました。読む前はかなりソフトで抽象的な記述が多い本かな、と予想していたのですが、意外にも理論として整然としている感じを受けました。しかも納得する点が多々ありました。
日本企業はマネジメント施策を導入してもそれが機能しないと施策そのもののせいにしがちです。果たして本当にそうか?本当の問題は施策を運用する人間にあるのではないかと思います(まるで新車を買ったが快適にドライブできないのを100%車のせいにしているかのよう)。コーチングはこの問題を解決するのに用いられるのではないかと感じました。全ての企業人はこの本を一度は読むべきだと思いました。
Posted by ブクログ
"著者の伊藤さんは、コーチエイ、コーチ21を作ったお方。私が最初にコーチングにふれたのも、コーチエイでした。斉藤コーチのセッションを受けていたので、当時のセッションを思い出しながら読んだ本。
各章にポイントが書いてあるので、時々ながめることで、コーチのたしなみを身につけていきたい。"
Posted by ブクログ
2014 4/23パワー・ブラウジング。
・・・あれ、誰かのおすすめで買ったと思うんだけどどこだったか・・・?
「必要なのは、何をすべきかではない。それを実際に行動に移す方法」という主張はじめ、どうやって行動に移せるようにするかとか、コーチングの考え方を説く本。
かなり面白かった+教員生活でも役立ちそう。
特に「チャンク・ダウン」の考え方は自分がふだん考えていてどおやって人に伝えたもんかなあって思っていたことに近いので、今後もちゃんと読みなおそうと思う。
Posted by ブクログ
おもしろくて為になった。電子で読んだんだけど、すぐ開いて読み返せるように、紙の本も買おうと思う。
手法が具体的に書いてあってどう実践するかイメージしやすい。心がけ、じゃなくて手法が書いてある本。(それを「コーチング」ていうのか)
日本人が書いた本だから、例文もリアリティがある。
たまたま入ったスタバで「店員のオススメ」っつて置いてあったの見て面白そうだったんで読んだんだけど、期待以上だった。スタバイオン船橋店の店員、ナイス。
Posted by ブクログ
まさにコーチングのバイブル。今まで学んできたことがほぼ網羅されている、しかも分かりやすい。入門書には少し難しいが必要なことは余すところなく書かれているので、これからも何度も読み返すことだろう。
Posted by ブクログ
コーチングは教える技術では、ありません。対象者の望むレベルと現状のレベルどのギャップを埋めるために会話をしてそのためにどうすればいいとのかを一緒に考えていく技術です。大事だが、急がない象限。正に成長することで後に豊かな実りをもたらす領域です。
Posted by ブクログ
コーチングについて理解を深めるために読んだ。おすすめできる人は、「コーチング受けてるけど、どういうふうに生かしたらいいんだっけ」って思ってる人。コーチがどういう役割の人かとてもよくわかるようになる。
逆に、コーチングのメソッドを知りたいとかであれば、もう少しいい本はたくさんあって、この書籍である意味はそんなにないと思う。
この本に出てくる、ゴルフのコーチの話がとても面白く、示唆に富んでいて、コーチの役割を理解するのにとても役立った。気になる人はぜひ読んでみて欲しい。
Posted by ブクログ
マネジメントに悩んで手を取った書。
コーチングの講座を受けて実践してみたいし、マネジメントコーチをつけてみたい、と思った。かなり有益な内容ばかりだが、実践するのが難しい類のものなので、実践とフィードバックなサイクルを作りたい
・コーチングとは、行動に移すために双方向でアイデアを出し合い、生み出していく一連のプロセス
・必要なのは何をすべきかではなく、それを実際に実行に移す方法。知っているとできるの溝
・教えるのではなく、引き出し、考えさせる
・環境に着目する、やる気を扱ったりはしない
・情報の伝達(パラクライン)だけでなく、話すことで自分が気づく(オートクライン)を求めていて、なのでただ聞いて欲しい
・変わらないものと変わるもの。変わるものはものの捉え方。
・自分の感情、考え、欲求、行動、自分の役割から距離を持つことでものの捉え方の幅が広がる
・私やあなた、から私たちとすることで摩擦を回避し、捉え方の幅を広げる
・古いOSであるバイオリアクションをコントロールする
,コミュニケーションは要求すること。コーチは要求する
・相手のリクエストを聞く。なんらかのリクエストを迂遠に伝えようとするからコミュニケーションが複雑になる
・頭脳で聞く。耳は聞こえる
・聞く能力とは、話しやすい環境をつくる、聞き分ける、引き出す、効果的な質問をする、確認する、の5つ
・あくまで主体性を引き出すことが大事。オープンクエッションであっても答えを誘導するような質問は避ける
論理的な選択を迫るような、選択肢を提示もしない。答えはいつも私たちが探している場所の外側にある、、?
・アクナレッジメントは称賛とは異なる、到達点をそのまま口にすることで相手が達成感を持つように導く行為
・評価の雰囲気を作らないこと。比較する言葉は使わない、IやWEのメッセージで
・良いコーチになるということは、私のおかげ、を放棄すること
・コーチングは万能ではない。コーチングが機能する対象は、リスクが高い×高度な人材とリスクが低い×未熟な人材。リスクが高い×未熟な場合はティーチングも。緊急ではないが重要なもの
Posted by ブクログ
「必要なのは、何をすべきかではない。それを実際に行動に移す方法である。」
コンサルタントとコーチの違いとしてよく説明されることであるが、コーチは頭でわかっていることと、行動との間の深い溝を埋める作業である。
本書はコーチングについて、ざっくりと体系化された本であるが、この言葉通り、この本を読んでコーチングができるわけではない。
実践の繰り返しによってコーチングの技術は向上する。
私も1年以上かけてコーチングの資格を取得したが、まさに実践の積み重ねであった。
いまだにこの状況でどうすればいいだろう?と悩むことは多いし、仮説を持ちながら日々セッションしているところである。
体系的に学んではいたが、心に残ったトピックがいくつか。
・チャンクダウンの話
ビッグ、ミドル、スモールの3段階のチャンクがあり、それを常に認識し、自由に行き来できるのがコーチとして重要なスキルである。
クライアントとのコーチングで話題がグルグルして表面しかなぞれないのはこれが原因だったとハッとした。今どこにいて、何について話しているのかをコーチ自身が認識していないといけないなと思う。
・エコロジカルチェックの話
人間、実際にうまくいくことって少なくて、うまくいかない時にどうとらえて、どう次の行動に移していくかが重要である。ここは論理がどうこうではなく、心が追いついていないとかって状況もあって、コーチは論理的にものごとを捉えることは必要だが、時に論理で説明できない心について向き合わなければいけない。
コーチングをしている身として、改めて大事なことを思い出させてくれたと同時に、このご時世に必要な鍵を握るスキルだと思う。これからもコーチングを通して、一人でも多くの人の人生を突き動かす、そんな存在になりたい。
Posted by ブクログ
昨年、コーチ21の方から、
コーチングの初歩を教わったことがある。
あぁ、これだ、と思ったものです。
1970年代後半以降の世代には、
このやり方がいいのだと思います。
初めて部下を持つ人にもオススメ。
Posted by ブクログ
・コーチの仕事は、コミュニケーションによって、クライアントに気づきを与え、行動を促すこと。
・気づいていないことや思ってもいないことは、行動に移せない。
・自分で考え、自分で判断し、自分で行動し、自分で評価する。ことを支援する。
・人は見たいものしか見ないし、聞きたいことしか聞かない。
→ 相手が見たいもの、聞きたいことを理解してからコミュニケーションを取る
Posted by ブクログ
コーチングの基本スキルは、人の話を聞くこと。したがって、人の話を聞くことが苦手、苦痛な人にとってはコーチングは、非常に難しいことです。でも、マネージャーにとって、コーティングスキルは重要でしょう。避けては通れないとお考えの方に、この本をお勧めします。
Posted by ブクログ
コーチングの中でも、特に部下やチームのメンバーとどう関わっていけばより成果の出せる組織にしていけるのか、というのがメインのテーマなのかなと思う。
中でも、PART3の具体的な質問リストがすごく参考になった。その他も具体的な声かけの仕方、かかわるときの注意点など今後使えそうなメソッドがたくさんあった。
Posted by ブクログ
コーチングの基礎的なところは、別の本で学んでいたので復習になったが、本書では、未完了を減らすという考え方が面白かった。
気持ちをクリーンに保つ意味で、非常に重要な考え方だと思う。
Posted by ブクログ
コーチは教えない。
教えても行動できないから。
行動に使える個人的体験である、ビジュアル、リソース、ソフトモデルという考え方を学んだ
ビジュアル = 情報量が少ないと動けないのでイメージする
リソース = 行動には過去の成功体験、失敗体験が使える
ソフトモデル = こうするとうまくいくという五感イメージ
コーチかっけー
Posted by ブクログ
コーチングは万能ではない。
良く効く領域と、うまくいかない事もある。
とても、共感できる内容でした。
うまく社内の人材育成に取り込みたいです。
テクニックも理念も程よく説明されているのでバランスが良い書籍でした。
Posted by ブクログ
コーチング関連の本は沢山ならんでいて、何を選べばよいかなかなか迷います。
即実践できるマニュアル本だったら、本書がすごく使いやすいです。
これ一冊がまるまる教科書。何度読んでもよい。
どのような動機づけが、行動に繋がるか。
どのような行動が、目的を達成させられるか。
自発的に考え、実行する。そのテクニックを惜しむことなく綴った一冊。
わたしは仕事のために読みましたが、ビジネスシーン以外でも汎用できます。
コーチングは全てに万能なツールではないということは忘れずに、
でもコミュニケーションを考える際のフレームとして、覚えておきたいですね。
Posted by ブクログ
コーチングは実践から後付けで理論体系化された。問いかけにより気づかせる。相手への要求は毅然として行う。アクナレッジメントは相手の変化を比較表現を用いず事実として言葉にする。ここでもソフトモデル(メンタルモデル)を持つことの重要性の記述あり。
Posted by ブクログ
上司は部下を指導するもの――そんな常識を覆すのが「コーチングマネジメント」だ。著者・伊藤守は管理よりも対話を重んじる。正解を与えるのではなく問いを投げかけ自らの内にある答えを引き出す。そこに信頼と成長が生まれる。部下の声に耳を傾けその可能性を信じる姿勢はやがて組織全体に波紋のように広がる。命令の時代から共創の時代へ。人を動かす力は押しつけではなく「関わり」の中にある。
Posted by ブクログ
他のコーチング本と比べて、それほど内容は変わらない。基本についてはしっかりと押さえてある。
本だけ読んでもコーチングは身に着かない。セミナー3日間受けると自分にもできる錯覚におちいるが、半年もたつと、そのエッセンスを活かしてどうかするまでには至らない。
日常生活において、コーチング的な部下との会話、相談相手との会話に多少役立つくらいと思っていたほうがよさそう。
Posted by ブクログ
ファシリテーションが昨年のマイブームなら、今年はコーチングがマイブームになりそう。教えるでもなく諭すでもない関わり方がここにある。コーチングの基本的な考え方、テクニックがまとめられており、2002年の著作ながら、今でも全然読み応えがある。
Posted by ブクログ
恥ずかしながらこれまでコーチングというものに自ら取り組んだことがなかった。我流で部下の指導はしていたけれど、この本を読んで、今までの部下たちに一方通行だったなーと反省しきり。
既存戦力で最大の効果を、というのは官民問わず迫られているはずで、既存メンバーの能力向上はどこの組織でも必須ですよね。
この本には「質問によって対象から答えを導く」方法論が、体系的に、かつ詳細に記述されています。
前半がコーチングの意義、ティーチングとの違い。後半がコーチングの具体的スキルの紹介になっています。
基本的には、①環境づくり、②リスニング能力、③的確な質問、によってクライアント(部下たち)に答えを出させる、彼らの中にあるリソースを呼び起こす、のだそうです。当然、部下たちにも、答えや考えを持っててもらわないといけませんが。
コーチングにおいてやってはいけないタブーも書かれており、思い当たることばかりで耳が痛かったです。
聞き上手になるって大変なんだということを痛感しつつ、まずはこの本で学んだことを少しずつ実践してみようと思ったのでした。
Posted by ブクログ
文章は非常に読みやすかったです。
<目次>
今求められるマネジメント革命
1 知識と行動の溝を埋めるコーチング
2 ティーチングからコーチングへ
コーチングの基本にあるもの
1 なぜ話すのか? いかに聞くのか?
2 コーチング・フローとPOS(パーソナルOS)
コーチング・スキル
1 リクエスト/コーチは要求する
2 クリエイティブ・リスニング/コーチは創造的に聞く
3 聞き分ける/四つのタイプ
4 クリエイティブ・クエスチョン/コーチは行動を起こす質問をつくり出す
5 アクナレッジメント/受け入れられてはじめて人は行動を起こせる
6 目標達成プログラム/ゴールの先にあるものを見る
コーチングの導入のために
1 コーチングを導入する
2 現役コーチに
3 コーチングの今、そして今後
Posted by ブクログ
日本のコーチング第一人者が2002年に書いた教科書のような本。
すでに経験豊富な人には物足りないかもしれませんが、基盤となる大事なことが書かれているので、入門者や実践者の復習にピッタリと思います。
紹介されたエピソードも共感しやすく、読み易い一冊です。
Posted by ブクログ
株式会社コーチ・エィ代表取締役であり、日本でのコーチングの第一人者でもある伊藤 守 氏の著書です。
著者の本は他にも多数出版され、私もいくつか読んでいます。
この本は、コーチングの入門書 兼 マニュアル的な本になります。
・コーチングとは何か?
・どのようにコーチングが行われるか?
・コーチの選び方
・コーチになるために
などが、平易かつ体系的にまとめられいます。
コーチングに興味を持った初期に読むのがおススメです。
この本を読んでの一番の気づき(個人の感想です)
「自分の感情、考え、欲求、行動、自分の役割と距離を持つ」
私は、その時の「役割」と「私」がほぼ同一状態であることが多く、客観的な視点を見失いがちです。
「役割」を演じるというスイッチのON/OFFを気をつけるだけでも効果があります。
これだけでも、この本を読んだ価値がありました。
Posted by ブクログ
コーチングについて網羅的に書かれた本で、コーチングを俯瞰的に学ぶのに役立ちます。
ゴールドスミス氏、鈴木義幸氏、ブランチャード氏の本を合わせて読むと良いかと思います。ブランチャード氏の理論が最も柔軟性に富み優れているように思います。
Posted by ブクログ
問題の本質を引き出すこと、リーダーシップを発揮すること…などのビジネス書を数冊読んでいれば、かなりの部分で主張はかぶっているように読めた。
多分主張は正しいし、有用なものだと思うけど、目新しさや腹落ちする項目が今の僕には少なかった。
特にコミュニケーション・対話についてページを割いている感じがするけど、多くのテクニックは他書とかぶる。
それは間違っていないと思うんだけど。
こういう本を手に取る人の悩みの本質は、指南してくれているコミュニケーションをとるまでの想定ステップが多いとか、その他利害関係による組織の問題にも起因することが多いから、実践しても結果が出にくいことにあるんだと思うんだけど。
その辺について書かれている本はなかなかないよね…そりゃあ。
んでも復習がてら、無用っていうわけじゃない内容でした。