伊藤守のレビュー一覧
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ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために
時間の魔物に軽く足元をすくわれそうになることがあっても、それでもやっぱり長いゲームに賭ける価値はあると思うんだ。
この本、ロングゲームは単なる自己啓発書とはまるで違う。多分、すぐ飽きちゃうタイプや、“一発逆転”を夢見る人には物足りないかもしれない。だけど焦燥と不安が交差する日々の中でこそ、「何が自分にとって本当に意味のあることなのか」を問い続ける大切さを、静かな熱量で語りかけてくるんだ。短期的に結果を求めがちな世界で、10年単位で地味で泥くさい努力を続けることの価値を再認識させられる。僕みたいに会社員として育児や家事の合間にせ -
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・コミュニケーションは状態を変え、行動を変え、行動を起こす
(声が大きくなる、景色がくっきり見えるなど小さな変化ででもいい。
それがないのだとしたら、コミュニケーションがないのと同じ)
・完了したコミュニケーションが私たちに生きる喜びをもたらし、
未完了のコミュニケーションが私たちから生きる望みを失う。
だから、コミュニケーションを始めたら、必ず完了させなさい
・コミュニケーションは量
・コミュニケーションは一緒に始めるものではない。
どちらか一方が始めようと思うから、始まる
・誰もがコミュニケーションは少し怖い
・知らない人とコミュニケーションを交わす機会をもちなさい
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Posted by ブクログ
・社会構成主義
→現実=社会的に構成されたもの
そこにいるひとたちが、そうだと合意してはじめてリアルになる。
・社会的な関係性や、文化的な見方を離れて世界を語ることはできない。
・コミュニケーションをとるたびに生きている世界を構成している。
・その説明が正確かどうかは、それぞれの世界の伝統にかかっている。
・伝統の一つ一つに価値判断がある。
・あらゆる事実の描写には、良くも悪くも、何らかの価値観に基づいた伝統が保持されている。
・自然科学も一つの価値観に過ぎない。
・人が既存の伝統の中だけにとどまり続けるなら、それ以外の価値観を持つ伝統は、単に無関係とされるか、あるいは抑圧される -
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新しい挑戦に20%の時間を使う
グーグルの『20%ルール』には裏がある。実質的には20%ではなくて120%だ」。つまり20%の時間でやるはずの特別プロジェクトは、実際は「本来の仕事にプラスして」やっているということだ
「チームで大切なことは何か」「どんなことをしているのか」「どんな助けが必要か」「どんな分野の頭脳を探しているのか」といった質問をするそうだ。 そしてこの会話から、自分が相手を助けられる方法を考える。相手のところにいきなり押しかけて、面白そうなプロジェクトだからこっちに欲しいと要求しても、大失敗に終わるだけだ。そうではなく、自分の目的はあなたの負担を軽くすることだという意図を -
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・自分だけではなく、あまりにも多くの人がスペース(時間/精神)を失い、つねに急かされ、追い詰められ、焦っている。人生は「長いゲーム」。目先の仕事に追われるのではなく、自分の本当にしたいことを見つけ、それに向けて自分のペースで生きたいです。スペースは本当に大事だと感じます。
▼メモ
・成功とは、どれだけたくさんのことをしたかではない。何を達成したかでさえ関係ない。成功とは、人生の目的を知ること、自分の可能性を最大限に発揮する方向に進むことだ。
・ロングゲームの大全体は、「現状の犠牲者にならない」。今の時点での現実がこの先も永遠に続くわけではない。
・ドラッカーのエッセイを読んで、紙に次の -
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人生を"ロングゲーム"に例えて、長期的な戦略を持ってそのゲームをプレイしようという一冊。
本書は「1.余白」「2.集中」「3.信念」の3パートから構成されているが、伝えたいこともとてもシンプル。
短期的な視野で忙殺されがちな毎日の中に本当に大切なことを考え実行するための、時間的、心理的な「余白」をつくること。
できた余白を使って、自分が心から叶えたいと思える目標、観たい景色を思い描き、その実現のために一点「集中」すること。
何事も成果が実るまでには時間がかかることを理解し、長長期的な視点と忍耐力を持って「信念」を貫くこと。
即効性が求められがちな現代、こういったビジネ -
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カウンセリングをかじっていたり、1on対話の経験があったうえで、コーチングに興味がある方にとって良書。
良い質問の例がたくさんあり、参考になる。
心に残ったのは、相手のストーリーは相手の方が詳しいので、決めつけたりミスリードしないこと。
すでに出来ていること、見つけていることなどに意識を向けてもらうために、1から10段階で現在地を示し、過去を振り返ること。
決して、到達点へ向かうために足りないものやボトルネックを見つけてその解消を目標にしないこと(だいたい頓挫する)
なぜその結果を望むのかに気づいたときにやる気が湧く。避けたい未来ではなく、進みたい方向に意識を向ける。
未来へ向かって相手が語る -
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3分間コーチは2つの時間をとることを最優先とする。(1分でも良い)
①部下について考える時間をとる
②部下と的を絞った会話をするための時間をとる
【総論】
本書の主旨は、相手と会話する時間を取ることから始めるということ。何を話すかよりも、その人のために3分間時間をとるということが本質。
会話ができていないというのは、コーチング以前の問題。逆に3分でも1分でも会話できれば、未来が進み出す。
【目標設定】
会社の目標と部下の個人目標、仕事の目的との一致点を見つけ出すこと。
普段から個人目標や人生目的について話していないと難しい。
【ナレッジ】
⚫︎何かあったら声をかけてくれでは、相手は声を -
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ネタバレコーチングとは?
「対話を重ねることを通して、相手に目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標達成に対しての行動を促していくプロセス。」
とても分かりやすく論理的な表現ですっと入ってきた。
行動科学や心理学や生理学などを含めなぜ人はそうなのかが明解だった。
人は頭の中の考えを言語化して外に出さないと実体化しない。細胞レベルで他細胞との情報伝達の際は同時に自細胞で受容体を出し自分の出した情報を吸収するという。
つまり外に出すことで理解するということ。コーチングとはクライアント(コーチされる側)の考えや答えを自分で考えさせることを促し外に出すこと。自分の答えを実行。
人に教えられた答えはどこまで -
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久々に感銘を受けました。読む前はかなりソフトで抽象的な記述が多い本かな、と予想していたのですが、意外にも理論として整然としている感じを受けました。しかも納得する点が多々ありました。
日本企業はマネジメント施策を導入してもそれが機能しないと施策そのもののせいにしがちです。果たして本当にそうか?本当の問題は施策を運用する人間にあるのではないかと思います(まるで新車を買ったが快適にドライブできないのを100%車のせいにしているかのよう)。コーチングはこの問題を解決するのに用いられるのではないかと感じました。全ての企業人はこの本を一度は読むべきだと思いました。 -