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Posted by ブクログ
福島原発の事故を、TVはどう放送していたのかを検証している本であるが、
当時のアナウンサーや専門家の発言をママ載せているようで何を伝え、何が足りなかったのか、
を検証する一端となる本と思う。
結果としては、少し前に読んだ「官報複合体」という、
こちらは新聞の方を扱った本と同様に、
発表報道に終止したという事実である。
当時から、政府や報道に対しては事実を隠蔽しているという
不信感が何となく蔓延していたように思うが、
結果として隠蔽という事になっているものの、TV報道関係者は
誰も彼も原発についての知識が圧倒的に不足しており、
そこを埋めてもらうべく登場させた専門家も知識として
知っているはずの事を認められなかったのか、
イメージ出来なかったのか、「原子力ムラ」が怖かったのか、
その役割を十分に果たすことができていなかったという事が
明らかになる。
政府もよく使っていた、「想定外」という言葉に報道関係者や専門家も
無意識的に捕われてしまっていたのではないかと強く感じた。
また、国民に無用なパニックを引き起こさない、という事が大前提にあったと思うが、
それが強すぎてしまった事もあるのだろうと思う。
本の最終章では既存メディアで出来なかった事が、
ネットの世界では出来ていた事例がいくつか紹介されている。
ここら辺の話はweb進化論とかソーシャルネット進化論辺りで
よく述べられているような事が展開される。
時代の流れ…を的確につかまなければ、生き残る事は出来ず、
眉唾ものと思われてきたモノの中から次のメインストリームが
持ち上がってくる可能性が非常に高い、
その過渡期に生きている事が感じられた。
よく言われる事だが、
氾濫する情報の中から、何を自分が汲上げて活用していくのか、
その為には自分が何を学ぶべきなのか、を真剣に考えていかないと
簡単に絡めとられてしまう怖さも同時に感じてしまった。
Posted by ブクログ
本書は「福島原発事故」をめぐる2011年3月11日から31日までのNHKと民法キー4局の全報道をすべて検証したものである。よくまあ著者は800時間ものビデオに目を通したものである。
当時多くの人々がマスコミの報道に釘付けとなっていたことは当然であるが、誰もが全ての報道に目を通すことはできないのもまた当たり前の事実である。本書は、その主要な報道全てを検証したものであるが、読んでメディアというか人間の「不完全さ」を痛感した。
今までの報道でも「首相官邸」や「東電本店」の対応のひどさは様々に指摘されては来ていたが、報道機関もまた「非常時」に対応できていなかったことは、本書の検証の中で明らかにされている。
「振りまかれた楽観論」や「SPIIDIの存在を認識していたのか」等々の検証は、報道内容が実害をまねいた事実を指摘しているし、「日本テレビの爆発映像」の取扱いについても多くの問題点があったことが浮かび上がっている。
これは、報道機関もまた、原発の「安全神話」に絡め取られていたということなのだろうか。
本書は決して「反原発」の本ではないが、これを読んだ読者は「原発」を安全に運営管理することは非常に難しいという事実をデータとして認識するのではないだろうか。
メディアもまた痛烈な反省と自己改革を突きつけられていることは間違いがないが、メディアにそれができるのだろうかと本書を読んで痛感した
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