支倉凍砂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一巻目がなかなか硬派で面白かったので、二巻目も購入。
一巻以上に地味です!とても!(笑)
一巻はまだ最後にアクション的な意味での盛り上がりがあったのですが、この巻にはそういう派手さはありません。
言葉と言葉、意地と意地のぶつかり合いがひたすら描かれ、動きという意味ではとても地味です。
でもだからつまらないのか、と言われたらそういうわけでもない。
クースラの『ありとあらゆる手段を持って、目的の為に邁進する』姿勢は好きです。
そのためには、『か弱い乙女』を利用することも脅すことも多少の乱暴をはたらくことも厭わない。
性格悪いなこいつ、とは思いますが、性格が良くては生きてはいけない世の中であり、職業なんでしょう。
その中で、フェネシスの頑固な素直さは清涼剤です。
ただ、彼女も生まれ育ちのせいで色々と難儀な性格をしているのですが、それも少しずつ成長しているのが見ていてほほえましい。
ウェランドの『ウルちゃん』って呼び方可愛いなって思いました(笑)
しかし、暗喩隠喩まみれで文章がわかりにくいのは個性としても、ところどころ、『意味がわからない』箇所があるのは頂けない。
よく考えればわかる、のかもしれませんが、『それ』とか『これ』とかが何を指しているのか分かりにくいので、そこで流れが止まってしまう。
持ち味です、と言われたら、そうですかあ……としか言えませんが。
ただ、基本的に『よく考えないとわからない』その文章が世界を構築する上で重要な要素になっているのは間違いないかな、と思います。
何でもかんでも明かしてしまう『安易すぎて無味乾燥』な文章よりはよっぽどかみごたえがあって美味しいです。
三巻がどういう方向に転ぶのかわかりませんが、読んでみようと思います。 -
Posted by ブクログ
設定が気になってなんとなく購入。
狼と香辛料は一巻だけ読んでいます。
『異端』と疎まれ、蔑まれながら、自分の夢『マグダラ』の為に命を掛ける錬金術師たちのお話。
世界観はとても好きなのですが、状況がわかりにくいところも多々あります。
一から十まで説明しない、というのが魅力の一つだとは思うのですが、登場人物たちと、自分の立場や価値観が違いすぎて理解が追いつかない、のだと思います。
主人公も好き嫌いが分かれそうな雰囲気。個人的にはクースラもウェランドも近くにはいて欲しくないタイプだなとは思いますが好きですし(笑)ヒロインのフェネシスも嫌味がなくて可愛いと思います。
ただ、一人も『善人』がいないのがリアルですが、荒みます(笑)
しかし、硬派で埃っぽい、『綺麗じゃない』世界観は読み応えがあります。
冶金の工程や工房の描写はわくわくします。
人を選びそうな気がしますが、地味だけど骨太の物語を読みたい、という時には最適かと。
挿絵のライトさがむしろ浮いている気がするほど、硬いです(笑)
続きも読んでみようと思います。